SMAP解散新説のリアリティ…芸能プロマネージャーが語る“煽動家”東谷義和氏のウラの顔

 どうも、“X”という小さな芸能プロダクションでタレントのマネージャーをしている芸能吉之助と申します。

 前回は、昨今巷を騒がせている“ガーシー”こと東谷義和氏が、女性を“アテンド”することによって芸能界に食い込んでいけた構造的な要因についてお話しさせてもらいましたが、今回は、そんな東谷氏の“今後”について考えてみたいと思います。

【前編】はこちら

 現在、東谷氏は突如、自身がからんだ詐欺事件における「被害者への弁済」を主張し始めたり、自身が逮捕されるおそれをほのめかしたり、一方で示談に応じない被害者の「実名暴露」を言い始めたりと、このひと月ほど、なんだか急に慌ただしい動きを見せ始めていますね。

 まあひとついえるのは、自身が主張している通り、東谷氏が詐欺ないしそれに近い行為を過去にしたことについては、まず間違いないだろうということ。

 東谷氏が自身のYouTubeチャンネル「東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】」を開設して芸能人の暴露を始めたきっかけとしては、人気YouTuberのヒカルが、「東谷という男は詐欺師だ」と自身の動画で告発したこと(現在、当該動画は削除済み)があります。その後のさまざまな告発合戦は割愛しますが、要は東谷氏が「ヒカルをキャスティングできる」「BTSに会える」などとして複数の被害者に巨額の費用を振り込ませたという“詐欺事件”があったことが判明しています。

 東谷氏はこの件について詳細な具体的説明はいまだしておらず、「すべてが終わったら話す」とだけ語っています。

 とはいえ、4月21日の配信において、「ドクターA」として知られる東京美容外科の統括院長・麻生泰氏が登場して「借金の肩代わり4000万円」という話が飛び出したり、また上記の通り「詐欺被害者の実名暴露」などというキナ臭い動きが昨今急速に出てきているなかで、東谷氏に対するさまざまな“接触”の動きが出ているらしいことも見えてきましたよね。

繰り返しさらし者にされた、TKO・木下隆行氏の“偽善的行為”

 かように、自分のかかわった詐欺行為については情報を小出しにしつつ、かつて自分のまわりにいた多くのタレントさんのゴシップについては、映像やLINEのスクショなどとともに暴露をいとわない東谷氏。その“被害者”としては、新田真剣佑くん、綾野剛くん、ONE OK ROCKのTakaさん、いわゆる“赤西軍団”の面々(赤西仁くん、錦戸亮くん、山下智久くんなど)……等々、数々のイケメンタレントさんたちが挙げられるでしょうね。

 こうした東谷氏の暴露行為をやめさせるべく、男性タレント側が東谷氏に対して一生懸命DMを送っても、結局はまた、その内容を東谷氏にさらされて、彼のYouTubeチャンネル内でネタにされてしまうだけ。クレバーなタレントさんはそうなることがわかっているので、“触らぬ神に祟りなし”というわけで、ほぼ触れないようにしていますよね。

 TKOの木下隆行さんなんか、その典型例でしょうか。

 木下さんは、「赤十字が名前を公開してくれないと知り、100万円の寄付を取り下げた」という、過去の売名的な身勝手な行為を暴露されていました。さらに後日、その暴露に関して東谷氏の悪口を言っていたことが東谷氏の知るところとなってしまい、謝罪DMを送っていたらしいのですが……結局、「【ライブ配信】5人のタレントから謝罪のメッセージがきた件について話します」と題した4月3日の生配信で、自身の謝罪DMを読み上げられ、さらなる辱めに遭ってしまいましたね……。

 芸能プロのマネージャーという立場から言わせてもらうなら、ただただ、「自分のとこのタレントが、東谷氏のターゲットにならなくてよかった」ということだけでしょうか(笑)。というのも、結局東谷氏に暴露をされたところで、即効性のあるような対抗手段がこちらには何もないんですよね。

 個人的に接触を試みても、先述の通りそれをさらにネタにされて終わりだし、仮に名誉毀損での訴訟なんていう手段に打ってでたとしても、東谷氏の話した内容がどこまで本当でどこからが嘘なのかなどについて、裁判で争わざるを得ないでしょう。場合によっては、タレント自身を公判に出廷させることだってあり得る。そんなこと、タレントにとってはリスクでしかないですしね。「芸能プロダクションが動いて、詐欺事案として刑事事件化してほしいとお願いしているから、これから警察が動く可能性もある……」なんて東谷氏は主張していますが、さて実際問題、どこまであり得るのか……。

 となると、それこそ裏の世界のちょっと筋の悪い人に頼んで、口を塞ごうと考える人もいるでしょうね。東谷氏が週刊誌のインタビューで、「命も狙われ、家も転々としてます」と答えているのには、そういう背景があるのでしょう。

 というわけでまあともかく、暴露されたタレントにとっては、消極的対策にはなってしまうけれども、「無視をするのがいちばん」ということになってしまうわけですね。

ジャニー喜多川氏がSMAP解散を勧めた?…リアリティが感じられるSMAP解散の“新説”

 しかしそもそも、彼の暴露話はすべてが真実なのでしょうか?

 この点に関していうと僕は、東谷氏が語っていることのすべてがウソ、というわけではないと思っています。もちろん多少“盛って”話していることはたぶんにあるとは思いますが。あと、ギリギリのところで、「ここまでは本当だけど、この先は想像……」みたいな話し方も、上手にしていますよね。意識してなのか無意識になのか、そのあたり、やはりトークがうまいというか、やっぱり詐欺師っぽいというか……(笑)。

 たとえば3月25日のYouTube生配信で「SMAP解散の真相」を視聴者から聞かれた際、「知り合いから聞いた噂だけれど〜」と前置きしたうえで話していた内容なんか、かなりリアルというか、「確かに実際はそうだったのかも」と思わせられるような内容と話し方でした。

 その要旨は、ジャニー(喜多川)さんは「SMAPを連れて独立しなさい」と飯島(三智マネージャー)に告げたが、それを聞いたメリー(喜多川)さんが激怒。メリーさんと懇意の工藤静香も独立に大反対して木村拓哉はジャニーズ事務所に残留することになり、SMAPは解散してしまった……というものです。巷間信じられている、「『週刊文春』での報道をきっかけにメリーさんが一方的に飯島さんにブチギレて〜」というストーリーとは少々異なりますが、芸能界の内側にいる者からすると、確かに東谷氏の語った内容のほうがリアリティがあります。表に出ている周辺情報ともそれほど矛盾はしませんし、「こっちのほうが本当かも」と、僕なんかは思いましたねえ。

Z李氏が関与している?…“バズるメソッド”が詰め込まれたガーシーチャンネル

 東谷氏はいま、YouTubeのスターになりつつあると思います。

「話すネタが枯渇しつつある」「チャンネル登録者数が減っている」といったような報道も出てはいますが、それでもやっぱり、いまだ注目度は衰えていない。エンターテイナーとまではいいませんが、とにかくあの通り抜群に話がうまいし、非常にキャラ立ちしている。ミラクルひかるさんやチョコレートプラネット長田庄平さんなど、お笑い芸人さんがこぞってモノマネに挑んでいるのもわかります(笑)。さえないおっさんがボソボソっとしゃべっているだけだったら、東谷氏は絶対にここまでの人気者にはなっていませんよね。関西弁で歯切れよくしゃべる感じ、ちょっとクセのあるところも含めて、非常にタレント性を感じます。

 どこかの記事で読みましたが、彼のYouTubeチャンネルは、ワンショットで目線を外さず話したり、ジャンプカットで間を詰める編集が施されていたりと、バズるYouTubeのメソッドがてんこ盛りなんだとか。一説には、ギャンブル系オンラインサロン「新宿租界」のリーダーで、Twitterを中心にさまざまなゴタゴタを解決してきたZ李氏なる人物がかかわっているという噂もありますが、少なくとも東谷氏の裏に、SNS運営のプロが存在しているのは間違いないのではないかと思います。もちろん、そのメソッドに乗り切れる彼もすごいのですが、TikTok、Instagram、TwitterのSpaces機能など、あらゆるメディアを駆使して巧妙に“仕掛けて”いるのが本当にすごい。タレントのプロモーションの参考にしたいくらいのデキです。

 東谷氏はこのまま、SNSの人気者になろうと考えているはずです。先述した麻生泰氏や、“裏社会系YouTuber”丸山ゴンザレス氏とのコラボなども、その布石ともいえるかもしれない。ただしそうなってくると、逆説的に彼のトーク内容が“弱毒化”してくることも考えられます。いや、すでに実際そうなってきているともいえますよね。

 というのも、あまりにも毒々しいことを話しすぎると、ファンが離れていってしまうんですよね。たとえば東谷氏は、女性タレントをターゲットにすることは少ないですよね。ちょこちょこ“流れ弾”を浴びせてはいますが、女性タレントがメインの暴露トークはあまりない。それはやはり、世間からの“見え方”というものをそれなりに考えている証拠ではないかと僕は思う。暴露をやりすぎて、「タレントがかわいそう。ガーシーひどい!」という風向きになれば確実にイメージダウンですし、それこそ、そのことによってそのタレントが自殺未遂……なんてことになれば、あっというまにバッシングの対象となってしまうでしょう。

 実際、「弁済金返済に応じない詐欺被害者の実名をバラす」と語って叩かれた際には、すぐに謝罪していましたしね。やはりそのあたりは、世間の風向きを見ながら慎重にやっているように見えますよね。

綾野剛、城田優、新田真剣佑……なぜ芸能人だけが“品行方正”を求められるのか

 いまのところ、東谷氏の暴露ターゲットとして大きな被害に遭ったのは、綾野剛くん、城田優くん、新田真剣佑くんがスリートップでしょうね。実際僕も、綾野剛くんがしょっちゅう飲み歩いて酔っ払っているという話は耳に挟んでいましたが、東谷氏が語ったような、女性を“アテンド”されてどうのこうの……といったような具体的な話までは、聞いたことがありませんでした。東谷氏の暴露というのは、まさに仲間内の飲み会での話。誰も漏らさなければ未来永劫オモテに出てくることはなかった、超ド級のこっ恥ずかしい暴露でした。

 でも一方で、僕はこうも思うんです。

「素行が悪かった」と非難されている彼らですが、といって、“アテンド”された女性との関係は、基本的には合意のうえでのものでしょうしね。芸能マネジメントの立場からすれば、似たようなことをやっている一般人の方だって大勢いるのに、なぜタレントだけが、そこまで“聖人君子”であることを求められなければならないのか。もちろんコンプライアンスが厳しい昨今、こうした行為がバッシングされがちなのはよくわかってはいるつもりです。でも、個人的には役者なんて人種に、品行方正を求めるほうが間違っていると思うのですけどね……。

 まあ、結局我々大衆の側も、純粋な正義感からではなく、そうしたスキャンダルを消費して溜飲を下げているだけ……という側面もおおいにあることは、多くの人が認めるところではないでしょうか。要は、僕自身も含めて、114万人いるチャンネル登録者たちの性根が腐っているっていうことでしょう(笑)。

FLASHなどの一般メディアと東谷氏がタッグを組む可能性もある

 とにもかくにも、これまでは写真週刊誌やアンダーグラウンドなメディアなど、一部のメディアだけが独占していたこういった“ウラ情報”が、YouTubeにアクセスさえすればいつでも誰でも見られるようになった……というこのことは、本当に、今という時代を象徴する出来事だと思います。芸能ゴシップ史的に見ても、「東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】」は、期を画するような大事件だといえるのではないでしょうか。

 いま東谷氏は、「タレコミLINE」を開設して情報を集めていますが、ここまでくるともう、“ひとり週刊文春”状態。まさに文春砲ならぬ、ガーシー砲ですよね。実際、かなりのタレコミが東谷氏のもとに届いているのではないかと推察されますが、ここで今後の展開として考えられるのは、東谷氏が週刊誌などの芸能マスコミと“タッグを組む”のではないか……ということ。

 というのも東谷氏は、4月5日発売の「FLASH」(光文社)誌において、一般メディアからの初のインタビュー取材を受けたのですが、当該記事を告知する際に「これからも一緒にいろいろやってくと思うんで、よろしゅーね」なんてツイートをしていたのですよね。となるとたとえば今後、「東谷氏のもとに届いた芸能タレコミ情報を、FLASHサイドに渡してウラ取りをしてもらい、自分のチャンネルとFLASHとで同時多発的に暴露を展開していく」……なんてこともあるのではないかと。

 そこまでいくとなると、芸能プロダクションとしても、本当にやっかいな存在になってくると思いますよ。これまでは、ガーシーchで暴露されたネタを一般メディアが深追いするということは基本的にはなかったのですが、同時多発的に一般メディアまでもが記事化してくるとなると、場合によっては「Yahoo!ニュース」に取り上げられる可能性も出てくるわけです。ましてや、これまでは“戯れ言”と処理することもできた東谷氏の暴露ネタを、一般メディアがウラ取りまでして報じてくるとなると、さすがにプロダクションとしても、ダンマリを決め込むわけにもいかなくなってきますからね。

 というわけで、これから先、どんな暴露が飛び出してくるのかはまったくわかりませんが、今後もしばらく、ガーシーchの動向から目が離せないということだけは、間違いないでしょうね。

(構成=エリンギ)

●芸能吉之助(げいのう・きちのすけ)
弱小芸能プロダクション“X”の代表を務める、30代後半の芸能マネージャー。趣味は食べ歩きで、出没エリアは四谷・荒木町。座右の銘は「転がる石には苔が生えぬ」。