プロ野球・中日ドラゴンズの元監督で現役時代に三冠王を3度獲得した落合博満のYouTubeチャンネルの人気が爆発している。『ウマ娘』ネタがトレンドワード入りするなどSNSでの話題性も高く、今までとは違った形で脚光を浴びているようだ。
落合は4月1日に公式YouTubeチャンネル『落合博満のオレ流チャンネル』を開設。歯に衣着せぬ野球談議や趣味トーク、信子夫人との初デート秘話などを披露し、チャンネル登録者数は開始から1カ月半という短期間で約37万人に達している。
プロ野球出身者のチャンネル登録者数は、清原和博が約51万人(2020年12月開設)でトップ。里崎智也の約50万人(2019年3月開設)、上原浩治の約48万人(2020年1月開設)、古田敦也の約42万人(2021年5月開設)などが続くが、落合の登録者数の増加ペースは別格だ。遠くないうちに、プロ野球出身者の中で「ナンバーワンYouTuber」になりそうなほどの勢いである。
御年68歳で3人の孫がいる落合だが、ネットとの相性もいい。16日に投稿した動画では、実在の競走馬をモチーフにした美少女キャラを育成する人気スマホゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)について語ったことが大きな話題になった。
落合は「いや、孫が『おじいちゃん、やろう』って言うんで」と同ゲームを始めたきっかけを告白し、人気キャラのマヤノトップガンを調教したと明かしたことで「落合の練習に耐えたのは井端(弘和)、荒木(雅博)、森野(将彦)、マヤノトップガンだなってコメントが(視聴者から)出てきた」と笑い話を披露した。
さらに「今、推してるのはマルゼンスキーだよ」と推しキャラを語り、調教法は「練習あるのみだよ。休憩させろって言っても休憩させないで練習させてたってことだよ」と監督時代と同様に“オレ流”であることを明かしている。
ウマ娘・ガンダムから硬派な野球ネタまで
この話題がTwitterなどで拡散され、その影響で「マヤノトップガン」がトレンドワード入り。関連画像として落合の写真が表示され、ネット上で「マヤノトップガンのトレンドで落合の画像が出てくるのがカオスすぎる」などと騒がれたことで余計に話題性が高まっている。
また、落合はアニメ『機動戦士ガンダム』シリーズのファンとして知られるが、ガンプラ(ガンダムシリーズのプラモデル)の思い出として「(約30年前に)F91っていうプラモデルを何日もかかって作ったのに、一瞬にして息子(当時3歳の福嗣)に壊された」というエピソードを披露。「もう作っても無駄だなって思った」と、あの不屈の三冠王の心が折れたことを明かしている。
そうかと思えば、元広島の「孤高の天才」こと前田智徳について「一番基本にのっとった打ち方をしていた。手の使い方が柔らかくてね。野球をやる若い子があの形をできれば楽だろうなっていう」と絶賛。「もし前田がFAしていたら」という質問に対し、「うん。獲りにいったと思うよ。そんな時期もあったね」と返答するなど野球ファンを喜ばせるディープなネタもしっかり入れ込んでいる。
本人の独特のキャラクターに加え、声優として活躍する息子・福嗣の影響もあってネットとの驚異的な親和性の高さをみせている落合。野球評論家としてだけでなく、60代の人気YouTuberとしても注目されそうだ。
(文=佐藤勇馬)
佐藤勇馬(さとう・ゆうま)
SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。