JRA天皇賞・秋(G1)「影の実力者」ミッキーロケットで明暗!?「最速最強」多井隆晴VS「ゼウスの選択」鈴木たろうが激アツ予想対決!!

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 麻雀界にとっての夢舞台『大和証券Mリーグ2018』が開幕して1カ月。圧倒的な強さでロケットスタートを切ってリーグの主導権を握っているのが渋谷ABEMASだ。

 特にチームの命運を託されたドラ1・多井隆晴プロが、前評判通りの勝負強さを発揮。個人ランキングでもトップを快走するなど、首位チームの原動力となっている。

 ならば現在、この「絶好調男」の"神通力"が最高潮に高まっている今こそ、再び「あの企画」を発動すべきではないか――。

 そこで我々「麻ch.」編集部は、多井プロに28日東京競馬場で行われる「天皇賞・秋(G1)」の予想企画を急遽依頼。シーズン中で多忙を極める中、本人の強い意思もあって見事実現へ漕ぎ着けることに成功した。

 しかし、円満に始まったはずのインタビューは、気まぐれな「神様」の登場で急遽"波乱"の展開に......。果たして、麻雀界の二大巨頭の"馬券対決"の行方は――。


――今回はMリーグ開催中というご多忙の中、ありがとうございます。

多井隆晴プロ(以下、多井):今度こそ、当ててやりますよ!

――おおっ、すごい気合ですね。Mリーグでも現在絶好調ですし、これは期待が持てそうです。

多井:ありがとうございます。麻雀はもちろん、競馬でも負けるつもりはありません! なにせ、今の私は「絶好調」ですから(笑)

――確かに(笑)。ただ「運気が高まっている」という点では、この方も負けていません。先日のテレビ対局で幻の役満・清老頭を成就させた「ゼウス」こと、Mリーグ・赤坂ドリブンズの鈴木たろうプロが今回のお相手です!

多井:最速最強VSゼウスの選択! アベマスVSドリブンズ......Mリーグの"場外"首位攻防戦か!

鈴木たろうプロ(以下、たろう):今日は、よろしくお願いします。前からこの企画を見てて「いつか出てみたい」と思ってました(笑)。

――それはありがとうございます! たろうさんも競馬をやられるんですか?

たろう:実は、結構やってるんですよ。学生時代に友達がやっていて、そこからですね。三冠馬のナリタブライアンとか、チョウカイキャロル、ヒシアマゾン......個人的にはゴールデンジャックは思い入れがあって覚えてますね。懐かしいなあ。

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多井:僕もあの時代はビワハヤヒデとかメジロマックイーンとか、一通り覚えてますね。懐かしいですね、他にもマヤノトップガンとかスペシャルウィークとか......。

たろう:そうそう。あと......。

――ああ、競馬ファンは"思い出"を語りだすと止まらなくなるんで(笑)ホドホドにして、天皇賞・秋の予想に参りましょう!さっそく、多井さんの「◎」からお願いできますか?

多井:僕の「◎」は......スワーヴリチャードです!

――今回は順当に来ましたね。

多井:本当はもっと穴っぽいところに行きたかったんですけど、これはしょうがない。右回りの方が若干モタれる癖があるのに、右回りで2000mの大阪杯(G1)を勝ちましたよね。その時点でもう「現役の中じゃ抜けてるな」と。

――泣く泣くの本命。

多井:そんな感じですね。今回は左回りの東京ですし、さらに条件が良くなりますよね。6月の安田記念(G1)以来ですけど、休み明けも全然問題なさそうだし、僕が頼りにしてる「情報網」ではやっぱり状態も良さそうなんですよ。ここと同じ東京のジャパンC(G1)と、2つとも勝っちゃうかも。少なくとも今回、大崩れはしなさそう。

――なるほど。では、たろうさんの「◎」は?

たろう:僕はこのレース、買いたくないんですよ。

――ああ、なるほ......ええ、たろうさん!?(まさかの予想拒否......)

たろう:だって、どう考えても荒れなさそうじゃないですか。頭数も少ないですし、期待値を考えても旨味がない。

多井:初っ端から"ゼウスの御戯れ"出たー!(笑)

――そこをなんとかお願いします!(このままでは、企画があああ)

たろう:もちろん予想はしてますよ(笑)。馬券で勝負するのかが微妙という話です。

――よ、よかった......では、本命をお願いできますか。

たろう:僕も本命はスワーヴリチャードです。実際、買うならもっと大穴から行くんですけどね。

多井:じゃあ、そっち(大穴)から買えばいいじゃん。

たろう:それじゃあ、当たらないじゃないですか!(笑)。やるからには当たらないと、面白くない。スワーヴリチャード本命の理由は、だいたい多井さんと同じですね。やっぱり強いですよ。ただ、この馬って1番人気ですよね?

――メディアの事前予想では、1番人気の可能性が高そうです。

たろう:競馬の1番人気って、大した理由もなく「1番人気だから」ってとりあえず押さえちゃう層が絶対いるんですよ。「本来の実力以上に不当な人気になるケース」が多いんですね。だから、このレースで5頭も6頭も買ってたら儲からない。僕は今回4頭に絞っています。

多井:な、なんですって......?(当てたいので、6頭買うつもりだった)

――人気馬から買う分、相手を絞ると。では、たろうさんの「○」は?

たろう:サングレーザーですね。僕が予想する時は、実はいつも参考にしてる「スピード指数」があって。それで馬券を買い始めて、いきなり3連勝したんですよ。まだ若い頃でしたけど、それで儲かっちゃって(笑)競馬を本格的にやりだしたのは、そこからですね

――それはすごい! ちなみに、どんな指数ですか?

たろう:詳細は秘密です(笑)ただ僕が参考にしている指数では、今年の安田記念(G1)の指数が一番高い。だから安田記念組のスワーヴリチャードとサングレーザーが「本命・対抗」なんです。

――なるほど、たろうさんが指数派だったとは。では、多井さんの「○」は?

多井:「○」はレイデオロです。東京の日本ダービー(G1)でスワーヴリチャードに勝ってるじゃないですか。それは大きいです。ちゃんとオールカマー(G2)を使って、ここに来てることが「天皇賞を獲りに来てるな」と。陣営の本気度が高いと思いますね。ただ、今回の2000mはちょっとだけ短いかな。あと200、400m欲しいかもしれないので「○」だけども、実力はスワーヴリチャードとほとんど互角だと思っています。

たろう:僕は消しました。僕の指数では、レイデオロはそれほど高くない。

多井:騎手が何せデムーロ、ルメールじゃないですか。今の競馬って、結局「騎手」なんですよ。F1でも車の性能も大事ですけど、最後はドライバーじゃないですか(笑)。先週の菊花賞(G1)だって、結局ルメール・デムーロだったじゃないですか。天皇賞も馬はズバ抜けてるし、騎手もこの2人がズバ抜けてるんで......人気ですけど、今回は仕方ないですよ。

――2番手評価も人気サイド。

多井:ただ、この2頭で決まる組み合わせは買いません!

――おおっ。あえて本命‐対抗の馬券は買わない?

多井:それをやっては「勝負師」ではない。僕がこの企画をやってる意味がないんで。怖いですけど"ルメデム馬券"は買いません。この2頭で買ったら面白くないんで「どっちかコケてくれ」と念を入れますよ。「お願いします!どっちかコケて下さい!3着以下に(泣)」って(笑)。だから今回は、スワーヴリチャード、レイデオロの2頭から流して狙いますけど、この2頭のタテ目だけは買いません。

――なるほど、ここは勝負というわけですね。ちなみにたろうさん「○」のサングレーザーはどうですか? 前回の企画(札幌記念)では、この馬にやられましたよね。

多井:うーん、マカヒキは2着に来たんですけどね......。サングレーザーは札幌記念であまりにも軽視してたのに勝たれて「私のこの企画をどうしてくれるんだ!」って。「全部、あなたのせいだ!」と(笑)。因縁っていうか"借り"のある馬ですけど、今回は騎手がモレイラに替わるじゃないですか。そうなると、やっぱり切れませんね。今の競馬は「騎手」ですから。

――「騎手買い」の初志貫徹というわけですね。

多井:この間もファンの女の子に「多井さん最近、競馬の企画もやってるじゃないですか。私も興味あるんですけど、競馬って難しいですよね」って言われたんだけど「わかんなかったら、とりあえず "カタカタ"の騎手を買えばいいよ」って教えてあげました(笑)

――いや、正直それでだいたい当たるような気もします(笑)。では、3番手は?

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多井:アルアインです!

――あれ、鞍上の北村友一騎手はG1を勝っていませんが......。

多井:そこは超心配なんですけど。彼って最近、何気に頑張ってないですか?

――確かに、現在(収録時)リーディング6位ですね。

多井:そろそろG1の大舞台で一発あってもいいと思うんですよ。あと、アルアインはスワーヴリチャードとレイデオロと同世代で、天皇賞・秋と同じ2000mの皐月賞(G1)を勝っているわけじゃないですか。そこは評価したいですね。いい枠を引いて気持ち良く前に行けたら、そのまま残りそうな気がしますね。

――なるほど。では4番手は?

多井:マカヒキですね。札幌記念の時も期待に応えてくれましたし、今回は騎手も武豊じゃないですか。これは押さえておきたい。

たろう:僕もマカヒキは評価してますね。武豊騎手は最近G1で来てますし(この秋はG1で3戦連続3着中)。

多井:手堅いなあ。たろうさん、麻雀はあんなに大胆なのに......。

たろう:当てたいんですよ!!(笑)

多井:札幌記念の時にも言いましたけど、大崩れしないところを評価してたんですね。今回は最強クラスのメンバーになりましたけど「十分、戦えるんじゃないか」と思います。東京のダービーを勝っているので、コースもいい。2強に勝つのは難しいかもしれませんが、どちらか片方が飛んだら2着に入る力はあると思いますね。

――今回も期待に応えてほしいですね。では、たろうさんの3番手は?

たろう:宝塚記念(G1)を勝ったミッキーロケットです。宝塚記念もそこそこ指数が良かったんですけど、今回そこまで人気し無さそうなんで、これは押さえておきたい。配当的にも美味しいので来てほしい。

多井:やっぱりそこか......実は、僕の6番手もミッキーロケットなんですよ。宝塚記念も強かったですからね。前走でG1を勝ったのに人気薄ってあまりないんですけど、その割に結構ちゃんと来るんですよね。昔のジャパンC(G1)のトーセンジョーダン(2011年天皇賞・秋1着→ジャパンCを6番人気2着)とか、まさにそうじゃないですか。

――確かに。

多井:だからオッズ的にも魅力なんですけど......今回は買いません! だって、たろうさん、4頭しか買わないんでしょ?じゃあ、僕も5頭だけで勝負します。1頭多いのは許して(笑)。

たろう:いいんですか?(笑)

多井:いい!もう決めた!......でも競馬って、こういう馬が来るんだよねー(笑)

――ありがとうございます。多井さんは「◎」スワーヴリチャード「〇」レイデオロとのダブル本命のような形。そこから「▲」アルアイン「△」マカヒキ「×」サングレーザーに流す感じです。

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――たろうさんも「◎」はスワーヴリチャードで、「〇」はサングレーザーと指数の高い安田記念組を重視した予想。そこに「▲」ミッキーロケットと「△」マカヒキという4頭が「ゼウスの選択」となりました!

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(文=浅井宗次郎)