女優の松岡茉優が4月に事務所を移籍していたことがわかった。松岡は4年前にヒラタオフィスから同じグループ内のヒラタインターナショナルに移籍したばかりであり、今回の移籍の理由をめぐってさまざまな情報が飛び交っている。
現在27歳の松岡は、12歳のときに連続テレビドラマ『受験の神様』(日本テレビ系)への出演を機に本格的な芸能活動をスタートさせ、2008年からは2年にわたり子供向けバラエティ番組『おはスタ』(テレビ東京)に“おはガール”として出演するなど、芸歴は15年にもおよぶ“中堅女優”だ。
松岡の名前が一躍世間に知られることになったきっかけが、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』への出演だった。同作ではアイドルグループ・GMT47のリーダー、入間しおりを演じ、以降、映画『ちはやふる』『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『蜜蜂と遠雷』など数々の話題作に出演。『万引き家族』はカンヌ国際映画祭で最高賞「パルムドール」を受賞し、松岡はレッドカーペットを歩いた“カンヌ女優”でもある。
「バラエティ番組に出演する機会も多く、ネタ番組の『ENGEIグランドスラム』(フジテレビ系)では爆笑問題の太田光といったクセのある芸人たちからの“イジリ”にもそつなく対応するなど、肝の座りっぷりと頭の回転のキレの良さは、同世代の女優陣のなかでは抜きんでた存在。
プライベートでは“今もっとも旬な女優”である伊藤沙莉とは子役時代から親交が深く、意外なところでは百田夏菜子(ももいろクローバーZ)や朝日奈央とは高校のクラスメイト同士で親友であることも公言している」(テレビ局関係者)
松岡といえば目立ったスキャンダルがない“優等生女優”の印象が強いが、15年には週刊誌『FRIDAY』(講談社)が松岡と俳優・加治将樹の“お泊り愛”を自転車で2人乗りする様子などとともにスクープ。18年発売の「女性自身」(光文社)によれば、この報道により内定していたCM出演の仕事が立ち消えとなり、当時のマネージャーから強く叱責をされたことで事務所との関係がぎくしゃくし始め、松岡と母親が事務所に移籍を嘆願したこともあったという。
こうした経緯が影響したのかどうかは定かではないが、18年に松岡は宮崎あおい、多部未華子とともにヒラタオフィスから同じグループ内のヒラタインターナショナルに移籍。そして今回、松岡だけが再びヒラタフィルムへ移籍することになったのだ。
ヒラタと松岡の落としどころ
移籍をめぐっては、松岡と前事務所の関係悪化が背景にあるという報道も出ているが、テレビ局関係者はいう。
「いくら同じグループ内とはいえ、わずか4年での移籍で、映画監督やフォトグラファーなどクリエイターのマネジメント会社であるヒラタフィルムに女優としては松岡一人だけが所属するというのは、不可解であることは確か。
何かと主張が強くて神経質な松岡に事務所が手を焼いていたという話も流れているが、真相はわからない。ただ、松岡が事務所からの独立や伊藤沙莉が所属する事務所へ移籍することなども考えていて、それを察知した事務所と松岡の間で、グループ内の別事務所に移籍することで折り合いがついたという話も聞こえてくる。
演技力に定評があり“稼ぎ頭”でもある松岡茉優を失えば事務所にとっても痛手だし、松岡としても老舗のヒラタから独立するとなれば今後の仕事に影響が出ることは免れず、また、同じく老舗で大手の伊藤の事務所への移籍というのはハレーションが大きすぎて現実的ではない。落としどころとして“事務所内移籍”というかたちになったのかもしれない」
また、松岡は撮影現場でも監督やスタッフに意見を言うことも多く、一部の共演者から不満が出ているという報道もみられるが――。
「意外に思われるかもしれないが、ベテランに限らず若手の女優でも、監督に“ここのセリフの意図がちょっとわからない”“この演出では違和感がある”と言って議論になったり、監督から注文を受けて不満な表情を見せ、その場で考え込んでしまうという光景は、普通にある。特に映画の現場では演者もスタッフも真剣なので、全然珍しい話ではない。
特に松岡の場合は子役時代からキャリアも長く、演技のレッスンも受け、『万引き家族』の樹木希林やリリーフランキーをはじめ、大御所俳優たちとも数多く共演して経験値的にはベテランの域に達している。監督に言われたからといって、なんでも“はい、わかりました”とはいかないし、松岡を起用する監督も彼女にそんなことは望んでいないだろう」(映画制作関係者)
森七菜の事務所移籍騒動
若手女優の事務所移籍騒動といえば、森七菜の例が記憶に新しい。
昨年1月、突如として森のInstagramのアカウントが削除され、所属していた前事務所「ARBRE(アーブル)」の公式サイト上からもプロフィールが削除され、大手芸能事務所ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)とのエージェント業務提携が発表された。
「森をスカウトしたアーブルの社長がマネージャーも兼務するかたちで、それこそ苦楽を共にして一気に森をブレイクに導いた。しかし、仕事の現場にも出入りしていた森の母親が待遇面に不満を持ち、半ば強引なかたちでアーブルとの契約を終了させたのです。
一方、SMAとしては、森サイドがそんな業界的にはご法度なことをしでかしていたとは寝耳に水で、前事務所とは穏便に契約を終了させてきたと思っていた。そのため、いきなり森を専属というかたちで受け入れるのはリスクはあるとして、“試用期間”を設ける意味でも業務提携という形態を取ったといわれています」(テレビ局関係者/21年11月20日付当サイト記事より)
別のテレビ局関係者はいう。
「森の件は明らかに業界ルール違反。理由は何にせよ、あくまで松岡はグループ内での移籍で体裁的には穏便にことが運んでいるので、森とはまったく違う」
果たして“事務所内移籍”の真相はいかに。
(文=Business Journal編集部)