巨人、今季の優勝確率は0%?新人にクローザーを任せたチームの悲しい歴史

 開幕から好調をキープしている読売ジャイアンツ(以下、巨人)。その要因は、主砲・岡本和真や新外国人のポランコら野手陣の好調だが、大幅に若返りを見せた投手陣の奮闘も見逃せない。

 中でも注目したいのが、2021年のドラフト1巡目指名選手の大勢(翁田大勢)。150キロを優に超える力のある直球を武器にオープン戦で結果を残し、新人ながらクローザーに抜擢された。開幕戦となった3月25日の対中日ドラゴンズ戦でプロ初登板を果たし、いきなりセーブを挙げると、以降も危なげない投球を見せ、4月4日現在、6試合に登板して6セーブという結果を残している。デビューから6戦連続セーブはプロ野球史上初の記録だ。

 リーグ優勝奪還を目指す巨人にとって、これ以上頼りになる即戦力のルーキーはいないだろう。大勢の台頭により、昨季クローザーを務めたビエイラをセットアッパーに回して、救援陣のアップグレードを図れる。その前のイニングを鍬原拓也、畠世周、高梨雄平らで、やや脆弱だったブルペンを固めることができれば、リーグ優勝はおろか9年ぶりの日本一に向けて盤石と言えそうだ。

 一方で、クローザーという大役を新人に担わせざるを得ない状況は、現有戦力の頼りなさを浮き彫りにしているとも言えなくない。果たして、過去に新人がクローザーを務めたチームはどんな成績を残しているのだろうか?

優勝ゼロ、ほとんどがBクラスに

 調べたのは1990年以降、プロ1年目からクローザーを任され、20セーブ以上を挙げた投手の成績と、そのチームの順位。昨季の栗林良吏(広島東洋カープ)はじめ、7名が該当した。

 7チーム中5チームがBクラスという、意外な結果になっている。ちなみに、牧田和久がクローザーを務めた2011年の埼玉西武ライオンズは3位に入ったが、4位オリックス・バファローズとの勝率の差はわずか0.5毛というギリギリのものだったので、実質Aクラス入りしたのは2004年の福岡ダイエーホークスだけと言えるかもしれない。

 改めて選手たちの個人成績を見ると、勝ち越しているのはチームがAクラス入りした三瀬幸司のみ。やはりチームの元来の戦力が順位に関係していると言えそうだが、この年のダイエーはペナントレースこそ1位で通過したものの、同年から導入されたプレーオフで2位西武に敗れ、日本シリーズ進出は果たせなかった。クローザーの三瀬もプレーオフで手痛い1敗を喫するなど、最後の最後で“ガス欠”している。

 果たして、大勢をクローザーに抜擢した巨人は今季、どんな成績を残すだろうか?

(文=福嶌弘/フリーライター)