現在、異常な騒ぎを見せている暴露系YouTuberである東谷義和氏の「ガーシーch【芸能界の裏側】」。
先だっての配信では、城田優に爆弾を落とすとして、数年前に女優の西内まりやさんを襲った投資詐欺を言及。そのほか、ガーシーの言いたい放題は凄まじい勢いで、戦々恐々としている芸能人や芸能事務所も少なくない。広い芸能界の一端に人脈を持ってきた素人オジサンが、突如、スポットライトに照らされる存在になったのだ。
しかし、行き当たりばったり感は否めない。投資詐欺問題についても、〈一般人から逮捕者を出す可能性がある!〉としながらも、〈いまさら事件がどうこうなるわけでない〉〈多分、犯人は、刑務所に入ってるのかな〉〈事件がどうなったかわからない〉などと、曖昧な言動が目立つことになった。
さらに城田と交わしたLINEを披露し、これが投資詐欺の真相だ!と鼻息荒く巻くし立てたわりにには、詐欺事件を報じた週刊誌記事のリンクを貼り、〈ほかに騙されたアーティストや俳優って誰やろねっ?〉と城田に対して疑問を述べている。事件の真相を知ってるのではないのか……。
LINEのやりとりを見る限り、ガーシーと城田のやりとりは、同世代の仲の良い友人同士に見える。城田だけでなく、ガーシーが晒した芸能人との会話は、だいたいそんな感じなのである。
「ガーシー寝てた?」
ガーシーのもとにはある女性から、朝4時にこんなLINEが送られてきている。親族でもない、年端もいかない娘さんからタメ口で叩き起こされたら、私ならガーシーのように「寝てたよ~」とは絶対にならない。とてつもないアクシデントでもなければ、「今、何時やおもてんねん! だいたいなんでタメ口なんじゃ !!!!」と始まることを、私の周囲の人間なら、誰しもが知っている(笑)。
話を戻そう。ガーシーが意気揚々と暴露していた、西内まりやさんも巻き込まれた投資詐欺事件のことだ。
これが真相だ!と言い切ってる相手にこんな指摘をするのは気が引けるが、ガーシーが実名を報じられなかったアーティストや若手俳優の実名も私は知っている。私はこの事件の取材を手伝い、それはスクープ記事として、2019年に「女性セブン」に報じられている。ちなみに「女性セブン」の編集長代理は、ドラマ化もされた私の小説『ムショぼけ』の担当だ。この事件の裏側や顛末は、それなりに把握している。
ガーシーは、まるで投資詐欺の犯人と接触するために、城田優の承諾を得て、ヤクザを使ったように話しているが、それは間違いないのか。本当にガーシーがすべて手仕舞いしたのか。私に「犯人を探してほしい」とあるルートを通して調査依頼が来たことがあったが、あれは何かの間違いなのか。
ところでガーシーは、交流にあった芸能人たちに対して、困ったときに連絡すらしてこないから全部、暴露してやると息巻いているが、そういう自分はどうなのだろうか。去年暮れに地元・大阪へと帰ってきた際にガーシーと卓を囲んでいたというある麻雀仲間は、現在、ガーシーと連絡が取れなくなったことを嘆いている。
プライバシー上、その人物の職業には触れないが、彼がガーシーから連絡がないことを怒り出し、今後さまざまな暴露しても、それは自分が薄情だったために起こったこととガーシーは反省するのだろうか。
その麻雀仲間は、私の後輩に「東谷って知っている?」と聞いてきたらしいが、ガーシーの存在を知らなかった後輩が詳しく話を聞くと、ガーシーは東京で有名俳優やメジャーバンドのメンバーとの間で投資金を焦げ付かせるという金銭トラブルを起こし、逃げるように大阪に舞い戻ったというのだ。
この話が事実かどうかは知らないが、ガーシー自身の周りにも、まだ表に出てきていない、きな臭い噂が渦巻いていることは間違いない。今後、有名になりすぎたガーシーが、第三者からの暴露のターゲットになることは想像に難くないのではないか。
ガーシーは「失うものはない」との強気の姿勢を貫いているが、新宿にあるSTeam Research & Consulting という元警視庁警視が代表を務めているリスクコントロール専門会社が、被害者の会を設立する動きを用意しているのは事実だ。これも私の周囲で起きていることだが、私自身はガーシーがあることにさえ触れなければ、深く関与する気はない。
それは、私の作品づくり、つまり私が原作や監修をする映画やドラマに関わる人たちを傷つけることだ。そこに触れてきたら、私は黙ってはいない。そもそも、映画やドラマが、ガーシーの発言ごときでそんなに簡単に潰されることはないだろう。ガーシーがターゲットにする芸能人のみならず、裏方を含めた多くの人たちの熱い想いと努力の結晶の上に出来上がった作品たちである。ガーシーの大義のない暴露に、そんな大事な作品を潰させるような価値を持たせてはいけないのだ。
芸能界を揺るがす存在として、一部ではアンチヒーロー的な扱いを受けているガーシーだが、少なくとも詐欺的行為やや焦げ付かせた金の返済を、親しかった人間を裏切ってまで得たYouTube収益で行っても被害者は喜ばないのではないか。くだらないことは、とっとと止めたほうがいい。
現在、ガーシーのYouTubeにより何らかの被害を受けている方。いつでもTwitterの沖田臥竜(r-zone編集部)までDMにてご連絡ください。
(文=沖田臥竜/作家)
●沖田臥竜(おきた・がりょう)
2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、小説やノンフィクションなど多数の作品を発表。小説『ムショぼけ』(小学館)を原作にした同名ドラマが現在配信中(ドラマ『ムショぼけ』)。最新作『ムショぼけ2』は3月下旬発行予定。調査やコンサルティングを行う企業の経営者の顔を持つ。
Twitter:@pinlkiai
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