「半無人化のパチンコ店」が誕生する可能性!?トラブルが重なりまくったホールの思い出

『ワンオペ』。ワンマンオペレーションの略語で、その名の通り一人の従業員が全ての業務をカバーすることを表す言葉だが、パチンコ店においても小規模店舗などでは、それに近い現状のホールもあることだろう。

 私が過去に在籍した中の1店舗も完全なワンオペでこそないが、準ワンオペといえる店だった。準ワンオペは総台数で100~200台規模であれば、余程の高稼働店でなければ可能。パチンコは各台計数機であればいうことはない。

 しかし、稼働がまばらであっても「こなす業務」は非常に多い。ホール内では全ての呼び出しランプに対応できるように、シマ内には入らないのが基本。景品カウンターでの盗難にも気を配るため、カウンター付近で待機している場合が多い。

 やっかいなのは休憩だ。自店では事務所内の監視モニターで全てのシマ端ランプが確認できたため、それを目視しながら一服。食事をする際にもモニターから目が離せないため、常に緊張感がある。のんびりとはしていられないのだ。

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 口の中に含んでいた食べ物をグッと飲み込み、ホールに走っていったこともしばしば。その辺は慣れてしまえば何のことはないのだが、休憩よりもやっかいなのが「トラブル」である。 

 簡単なトラブルであればサッと対処してお終いなのだが、これが複雑なトラブルとなると本当に参ってしまう。遊技機トラブルの場合は長時間シマ内で対応せねばならない場合も多く、ホール全体の状況が全くわからなくなってしまうからだ。 

 したがって作業中であっても数分おきにシマから出て、ホール全体に問題がないか確認したりもするが、いうなればホールはほぼ無法状態。ヘタをすれば、ゴト行為をされ放題なわけだ。


 しかし、不思議なものでトラブルというのは重なるもの。起きない時は一切起きないのに何故だか重なることが多い。これだけは、本当に不思議で仕方がなかった。

 あっちではパチンコ機の玉飛び不良で時間を取らされ、こっちではパチスロ機のセレクターエラーが治らずにてんてこ舞い。ベテランスタッフでさえも、右往左往してしまう。そんなことも数え切れない。

 しかし、そこは常連さん主体のお店。お客さん達も慣れたもので少々のことでは文句もいわないし、玉詰まり程度なら『コンコン』と特定の箇所を軽く叩いて自分で直してしまう人も珍しくなかった。

 そのホールは今でも健在だが、ワンオペぶりにも拍車がかかったようで、呼び出しランプが点灯した時以外は事務所内で待機しているらしい。

 正に無人ホール。現在はセルフのガソリンスタンドも当たり前であるし、他にもコンビニ等、あらゆる業種で店舗の無人化は進んでいくだろう。

 いずれは半無人化のパチンコ店が出現するかもしれない。このホールは時代の最先端を走っていた…近未来パチンコ店の先駆けなのだろうか。

 お後がよろしいようで。

(文=オーハナB)
<著者プロフィール>
元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。