2月9日付「文春オンライン」記事は、2017年にジャニーズ事務所を退所した香取慎吾が、“ジャニーズへの忖度”のゴタゴタに巻き込まれていた可能性をスクープした。
もともとはジャニーズのアイドルグループ・SMAPとして、中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、草なぎ剛とともに活躍していた香取。しかし、16年にSMAP解散騒動が勃発し、同年末をもってグループは解散。そして17年9月、稲垣と草なぎ、香取はジャニーズを退所すると、SMAPの元マネジャー・飯島三智氏が代表を務める新事務所・CULENに移籍し、3人で「新しい地図」名義で活動を開始した。
当初、3人のテレビ露出は極端に減り、その活動を見られるのはSNSやネット番組が中心となった。だが19年7月に公正取引委員会が、民放テレビ局などに対し3人を出演させないよう圧力をかけた疑いがあるとして、ジャニーズを注意していたことが判明。これが1つの転機になったのか、同年の大みそかに放送された『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』(日本テレビ系)には稲垣、草なぎ、香取が揃って登場。それから少しずつ3人の地上波出演が増えていき、今年は4月から彼らが出演する子ども向けバラエティ『ワルイコあつまれ』(NHK Eテレ)のレギュラー放送も決まっている。
公取委の働きかけのおかげか、無事“復活”できたかのように見えていた「新しい地図」の3人。香取は昨年1月期の連続ドラマ『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』(テレビ東京)で、ジャニーズを離れてから初の連ドラ主演を務めたが、「文春」によれば、もともと『アノニマス』の主題歌はユニバーサルミュージック内レーベル・ASSE!! RecordsのHYが担当するはずだったが、同社で邦楽を統括していた執行役員・A氏がジャニーズに忖度してHYを起用させないことにしたという。
ちなみにオンエア時には香取慎吾 feat.WONKによる「Anonymous」(21年2月配信リリース)が主題歌となっていた。
「一昔前のジャニーズなら、自社を辞めたタレントを起用しないようにテレビ局などへ圧力をかけているといった報道が出ることもあった。だから香取らの露出が激減していた頃、ファンからも『圧力のせいでは?』と批判が噴出していたわけだが、やはり公取委に注意されてからのジャニーズは、露骨な圧力行使をしなくなったといわれている。
ただ、今回のユニバーサルのように、ジャニーズが何も言わずとも、周囲が忖度してしまうパターンはなくなっていない。『文春』にもあったように、ユニバーサルは現在ジャニーズと共同でKing&Princeのプライベートレーベル・Johnnys’ Universeを運営するなどしており、ジャニーズの機嫌を損ねることがあってはいけないと考えてしまったのかもしれない」(芸能記者)
テレビ局側の過剰な気遣い
ちなみに、20年10月にジャニーズを退所した山下智久は、昨年4月期のTBS系連ドラ『ドラゴン桜』に“声のみ”でゲスト出演し、同ドラマにはKing&Prince・高橋海人がレギュラー出演していただけに、“元ジャニーズと現役ジャニーズの共演”と話題になった。この例も、“ジャニーズが以前よりも寛容になった”と捉えられる半面、“制作側がジャニーズに忖度して山下を音声のみで起用した”とも世間では受け止められた。
「少なくても近年では、ジャニーズがテレビ局などに対し、退所したタレントを使わないように圧力をかけるといったようなことはしない。むしろ局側がジャニーズに対して過剰に気を遣って、積極的に起用しないようにしていた。特に昨年の『ドラゴン桜』で山下が声のみの出演をして、放送直前までTBSがジャニーズにお伺いを立てていたことが公けになって以降、ジャニーズは各局に内々で“OBを起用するのに、いちいちお伺いを立てなくていい”と伝えているという話も漏れ伝わってくる。
このご時勢、局に何かしらの圧力をかけているのではないかというイメージを世間から持たれてしまえば、事務所としてもマイナスでしかない。
それより今回の『文春』報道で興味深かったのは、ユニバーサルがキンプリと契約した直後に、“辞めジャニ”の元KAT-TUNの赤西仁、田口淳之介との契約を解消していたという部分。ジャニーズがユニバーサルに対して彼らとの契約解除を要求するはずもなく、ユニバーサル側がそこまで気を遣っていたというのは驚き」(テレビ局関係者)
ジャニーズの存在感の大きさが窺える。
(文=編集部)