もともと十二支は農作物の成長などを記録するために考えられ、植物が循環する様子を表したものであり、たとえば、子年は「種子の中に新たな命が宿る」、丑年は「芽が出かかっている」という状態を指している。続く寅年は「春が来て草木が生ずる」という生命力にあふれた段階に入ったと言っていいだろう。
寅年生まれの主な性格は、良く言えば「情熱的、行動的、勇敢」、悪く言えば「強情、ひとりよがり、プライドが高い」。チャレンジ精神旺盛で、逆境に負けないところがあり、勉強、スポーツ、カルチャーなど、さまざまな分野で力を発揮できる。
そんな寅年生まれの女性芸能人には、どんな顔ぶれが揃っているのか。
朝ドラヒロインの上白石萌音と福原遥
世代別に見ていくと、真っ先に挙げたいのは1998年生まれ(今年で24歳)で、まさに「今が旬」の若くしてトップに登り詰めた女優が揃っている。
真っ先に挙げたいのは、現在放送中の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』(NHK)で初代ヒロインを好演したばかりの上白石萌音。昨年は『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)で主演を務めたほか、大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)で篤姫を演じた。さらに歌手としても、カバーアルバムのリリース、全国ツアー、『第72回NHK紅白歌合戦』出演と大活躍。老若男女からの好感度が高く、プライムタイム連ドラ初主演作『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)から、わずか2年足らずでトップ女優の座に登り詰めた。
同じ「朝ドラ主演」で期待値が高いのは、今秋スタートの『舞いあがれ!』(NHK)でヒロインを務める福原遥。昨年は『ゆるキャン△2』(テレビ東京系)と『アンラッキーガール!』(読売テレビ・日本テレビ系)の深夜ドラマ2作で主演を務めたほか、『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)と『IP~サイバー捜査班~』(テレビ朝日系)に主要キャストで出演した。さらに今年は春に放送される『正直不動産』(NHK)のヒロインが決定済み。「美少女」と騒がれた子役時代のイメージを払拭し、大人の女優として認識されるはずだ。
その他の主な1998年生まれには、世代エースの広瀬すずを筆頭に、平祐奈、白石聖、飯豊まりえ、葵わかな、関水渚、石井杏奈、小野花梨、大幡しえり、小西桜子、モトーラ世理奈ら、存在感たっぷりの若手女優が揃っている。また、アイドルでは宮脇咲良、向井地美音、齋藤飛鳥、バラエティのトップを走る池田美優、歌手のさくらまやらがいる。
杏、石原、上野、北川、比嘉の5大女優
次に注目したいのは、連ドラのトップシーンを走り続ける1986年生まれ(今年で36歳)。
中でも、杏、石原さとみ、上野樹里、北川景子、比嘉愛未の5人は、主演女優としての地位を確立。昨年は、石原の『恋はDeepに』(日本テレビ系)が結婚後初の連ドラ、北川の『リコカツ』(TBS系)が産後初のドラマ、杏の『日本沈没―希望のひと―』(TBS系)が離婚後初のドラマ、上野の『監察医 朝顔』(フジテレビ系)が初の2クール放送主演、比嘉の『推しの王子様』(フジテレビ系)は深田恭子降板を救う主演と、揃って新たな局面を迎えた。
それぞれ、新婚・離婚・未婚、子どもの有無など、まさに5人5様だが、それぞれの人生の浮き沈みがいい影響を及ぼすのも女優という仕事。演技経験に加えてプライベートでの経験で、どんな進化を見せていくのか。まだ発表されていないが、今年もこの5人が主演を務める作品が見られるだろう。
その他の主な1986年生まれには、女優では安藤サクラ、田中みな実、沢尻エリカ、三倉茉奈・佳奈、市川由衣、玄里、モデルでは長谷川潤、紗栄子、アーティストでは宇野実彩子、元アイドルの篠田麻里子、高橋愛、元バレーボール日本代表の木村沙織、芸人ではイモトアヤコ、柳原可奈子、おかずクラブ・ゆいP、紺野ぶるまらがいる。
松田聖子、和田アキ子、3人の朝ドラ子役
ひと世代上の1974年生まれ(今年で48歳)には、女優では水野美紀、戸田菜穂、山本未來、高橋由美子、後藤久美子、細川直美、西尾まり、芸人では虻川美穂子、伊藤さおり、にしおかすみこ、アーティストでは華原朋美、岡本真夜らがいる。
今年還暦を迎える1962年生まれ(今年で60歳)では、やはりデビュー40周年ツアーを終えた松田聖子の存在が際立っている。年末に娘を失うというショッキングな出来事があっただけに、彼女を気づかい、復活を願うファンは多い。その他では、高木美保、麻木久仁子、小川菜摘らがいる。
さらに、もうひと世代上の1950年生まれ(今年で72歳)には、「YONA YONA DANCE」がTikTokでバズりまくった和田アキ子を筆頭に、ジュディ・オング、八代亜紀、辺見マリ、由美かおる、奈美悦子、大谷直子、市毛良枝ら、一時代を築いた顔ぶれが揃う。
最後に、最も若い世代の2010年生まれ(今年で12歳)を挙げておきたい。つまり子役なのだが、すでに朝ドラ出演など、活躍の目立つ子役が3人いる。
白鳥玉季は朝ドラ『とと姉ちゃん』『エール』に出演したほか、『凪のお暇』(TBS系)、『テセウスの船』(TBS系)などで好演を連発。その後も着実に出演作を重ねている。
粟野咲莉は朝ドラ『べっぴんさん』『なつぞら』に出演したほか、昨年も『書けないッ!?~脚本家 吉丸圭祐の筋書きのない生活~』(テレビ朝日系)、『二月の勝者-絶対合格の教室-』(日本テレビ系)に出演した。
新津ちせは朝ドラ『エール』に出演したほか、今年は『カムカムエヴリバディ』にも出演予定。しかもその役は3代目ヒロイン・ひなたであり、川栄李奈の幼少期を演じる。「パプリカ」で知られる音楽ユニット・Foorinの活動こそ卒業したが、ドラマ出演数が増えているのは間違いない。
次回の「2022年、注目の年男」もお楽しみに。
(文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト)
●木村隆志(きむら・たかし)
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』(フジテレビ系)、『TBSレビュー』(TBS系)などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。