大手メーカー「ユニバーサルエンターテイメント(以下、ユニバーサル)」といえば、『ミリオンゴッド』や『バジリスク』シリーズなどの「爆裂機」を世に送り出したことで有名である。
特に『ミリオンゴッド‐神々の凱旋‐』は“万枚達成に最も近いマシン”と言っても過言ではなく、いとも簡単に大量出玉が狙えた。たとえ低設定であっても「一撃万枚」を狙うことができ、そうしたポテンシャルの高さもロングヒットを記録したひとつの要因ではないだろうか。
そんなユニバーサルの過去を振り返ると、名機とも呼べる機種を多数思い浮かぶが、その中でも筆者にとって非常に思い出深いマシンがある。
2013年5月にリリースされたメーシー製の『鬼の城』だ。
本機はART「殲鬼の刻」を軸に、疑似ボーナスを絡めながら出玉を伸ばしていくタイプ。ARTまでのメインルートは主にふたつで、規定G数まで消化するゲーム数解除、レア役成立時などで突入する自力解除ゾーン「鬼神界戦」で勝利することだ。
初当り時は、必ず上乗せゾーン「鬼狩RUSH」からスタート。ここでは、ARTの初期ゲーム数を決定し、赤7が揃うたびに「30or100G」の上乗せが発生する。その7揃いは5種類の継続率で管理され、抽選に漏れるまで7揃いが立て続けに押し寄せる。なお、最高継続率は驚異の90%だ。
そんな 『鬼の城』が大好きだったという友人がいるのだが、この赤7揃いの連打が面白くて堪らないとよく話していた。90%継続を引いた時の破壊力は凄まじく、平気で「赤7揃い、20回達成!」、首尾よくいけば「万枚達成」なんてことも起こっていた。
ARTは純増約2.2枚。消化中はレア役などから「鬼神界戦」に突入させ、バトルに勝利してボーナスを射止めるのが、出玉獲得の王道ルートである。
他にも、「桃源リプレイ成立(中段桃揃い)」という特殊フラグが存在し、その恩恵は50G上乗せ&「成立時点の残りG数」「ストック数」「状態」を一旦セーブ。それをART終了時にロードしてARTが再開するという、強烈な爆発トリガーなども備えている。
たとえば、セーブされた状態が「残り1000G」だった場合、すべて消化後にロードが発生し、ふたたび「残り1000G」という状態になるのだ。
そんな本機を実戦したのは、リリースして間もない頃だった。打ちたい台を探すため店内を徘徊していた時、「なにやら目立つ筐体があるな~」と目の先にあった機種が『鬼の城』である。
ユニバーサル系の台は嫌いではないが、波が荒いイメージがあったので打つのをためらっていたが、筐体の見栄えに惹かれ、ART0回、計80G程回されているほぼ朝一台に着席した。
補足にはなるが、天井はART終了後、最大「1299G」到達で前兆を経由して発動。通常時からの「鬼神界戦突入率(1/259.3~1/141.9)」に大きな設定差が設けられている。
打ち始めて、300G、400G…、着々とハマっていく。「せめて800Gくらいまでには当ってほしい」と願うも、そんな思いは届かず、一発目から天井に到達した。投資は「4000枚オーバー」と絶望的な状況のなか、必死にARTを消化するも……特に何も起こることなく駆け抜けて終了したのだった。
しかも、通常時からの「鬼神界戦」突入は1回だけ。楽しめる要素が何一つなかっただけに、この日の実戦で負った“心の傷”は今でも深く刻み込まれている。
(文=ひろ吉)
<著者プロフィール>
IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。
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