東京オリンピック最終日となる8日、中央競馬では3歳馬限定ダート重賞のレパードS(G3)が新潟ダート1800mで行われる。
新潟ダートコースの特徴は、JRA全場10場の中で最も少ない高低差0.6mが挙げられる。加えて、コーナーがキツめで4つ回る事が影響して、「逃げ・先行」が非常に有利なコース形態となっている。
そのため、今回は「逃げ・先行」脚質で勝ち上がってきた馬を重視していきたい。
「◎」は、10番のルコルセールだ。
母の全兄は競走馬・種牡馬両方で大成功をおさめたゴールドアリュール。また、同馬の半兄は、14年マーチS(G3)を優勝するなどダートオープン競走で活躍したソロルだ。
「ダートの名血」と言ってもいい血統背景をもつ同馬は、5月に初めてのダート戦で初勝利を挙げると勢いそのままに1勝クラス、2勝クラスと連勝している。
前走はスタートで遅れるロスがあったものの、すぐに巻き返し3番手につけると直線で年長馬をグングン引き離した。負かした2着馬は次走勝利しており、レースレベルも決して低くない。また、走破時計は前日同距離を勝ったオセアダイナスティを僅かに上回っている。
新潟ダート1800mへの対応が鍵となるが、前走の反省を生かし中間はゲート練習を行っているためスタートは問題なさそうだ。また、初めての1800m戦となるが、ソロルの半弟ということで対応可能とみる。
管理する堀宣行調教師は、輸送や暑さなど課題を挙げているとはいえ、「期待をもって出走できる」と4連勝を見据えている。
強行軍とも見てとれるローテーションだが、調教後馬体重は512キロと維持しており疲れは見られなそう。勢いそのままに4連勝で重賞初勝利を決めてくれると期待したい。
「○」は、お隣9番のハンディーズピークだ。
新馬戦を2歳レコードタイムで制したスピードが魅力な馬だ。翌日ロードシュトロームに破られることになるが、ペースが落ち着きやすい新馬戦だったことを考えればこちらの方が価値は上だろう。
前走は7頭立てだったためレースレベルに疑問符はつくが、休養明けだったことを考えれば悪くないはず。
鞍上の福永祐一騎手は、「まだ心身共に成長段階。本格化は来年以降かな」と慎重だが、2走前には後の関東オークス(G2)優勝、ジャパンダートダービー(G1)3着のウェルドーンを下している。能力は世代トップクラスと言えるだろう。
こちらも重賞初挑戦の身だが、能力を出し切れさえすれば通用可能とみる。
「▲」は、15番のメイショウムラクモだ。
前走は休み明けで初の古馬混合戦と決して楽な条件ではない中、2着に1秒2差つける圧勝をおさめた。走破時計も優秀なため、世代トップレベルは疑いようがないだろう。
ただ、今回初めて左回りのレースとなる。調教では問題なく走っているとはいえ、気性に問題がある馬だけに実戦ではどうなるか分からない。掛かり癖がある馬であるため、大外発走から、道中上手く前に壁を作れるかが鍵になる。
「△」は、7番ロードシュトロームと8番テイエムマジックと13番タイセイアゲインの3頭だ。
ロードシュトロームは、今回の逃げ馬候補だ。逃げが有利なコースということで見逃すわけにはいかないだろう。
テイエムマジックは、前走新潟ダート1800mで1勝クラスを勝利している。休み明けとなるが調教も良くスタートも安定しているため、好位からの差し切りに期待したい。
タイセイアゲインは、近親に東京大賞典(G1)などを勝ったローマンレジェンドがいる良血馬だ。
同馬は、過去にルヴァンスレーヴ、エピカリスなどが勝利し出世レースとして知られるプラタナス賞(1勝クラス・東京ダート1600m)優勝馬だ。それ以降、不振に陥っているが間隔を空けたことで走る気持ちが戻っていれば反撃があってもおかしくない。
上位人気候補では、4番のホッコーハナミチを「消し」とする。
良馬場でも勝ってはいるが、前走を見る限り「重・不良」馬場がベストだろう。
また、2勝クラスを1戦で突破している馬が多いのに対し、同馬は突破に3戦を要している。能力は高いが、クラス慣れに時間がかかるタイプに見えるため3歳限定戦とはいえ重賞でいきなり通用するか疑問だ。
以上を踏まえ、印は以下の通り。
◎10番ルコルセール
○9番ハンディーズピーク
▲15番メイショウムラクモ
△7番ロードシュトローム
△8番テイエムマジック
△13番タイセイアゲイン
馬券は、馬連で勝負。保険として対抗・単穴が相手のワイドを押さえる。
馬連 流し
◎-○▲△△△ 5点
ワイド 流し
◎-○▲ 2点
(文=寺沢アリマ)
<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。