昨年10月にジャニーズ事務所を退所した山下智久。今年2月にオフィシャルファンクラブ「Club9」を開設し、3月にはイタリアのブランド「ブルガリ」でアンバサダーに起用され、5月にはフランスの「ディオール ビューティー」のアンバサダーにも就任。ジャニーズを辞めてからもたびたび話題になっているが、なんといっても今年6月に連続ドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)の最終回に声のみだが出演したことは、ネット上で大反響を呼んだ。
三田紀房氏の同名漫画(講談社)をもとした同ドラマは、元暴走族の弁護士・桜木建二(阿部寛)が“落ちこぼれ高校生”を東京大学合格に導くため奮闘する物語。山下は、ジャニーズ在籍中の05年に放送された第1シリーズでメインキャラクターの1人・矢島勇介役を演じていた。
そして今年4月期、第1シリーズから“16年後”をドラマオリジナルの展開で描いた続編(第2シリーズ)が放送され、阿部のほか、第1シリーズで矢島の同級生・水野直美役を演じていた長澤まさみも再びレギュラー出演。新たな学生役にはKing&Prince・高橋海人、元欅坂46・平手友梨奈などが起用されていた一方、6月27日に放送された最終回には、山下や長澤とともに第1シリーズで学生役だった紗栄子(第1話にも出演)、小池徹平、中尾明慶、新垣結衣がサプライズ登場。さらに、山下の“声”が流れたことで、ネット上のファンはもちろん、業界内でも大きな話題となった。
「山下は“矢島からのメールが桜木に届く”というシーンに音声のみで出演した形でしたが、これまで“現役ジャニーズ”と“辞めジャニーズ”の共演は基本的にNGとされていただけに、キンプリ・高橋がレギュラー出演中の作品に、OBの山下が登場したことは“歴史的快挙”といえます」(芸能記者)
そもそも、ジャニーズを離れたタレントの活躍を地上波のテレビ番組で見られるケース自体、多くはない。
「元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾は、16年末のグループ解散後、17年9月にジャニーズから退社。さまざまな報道はあったものの、表向きには“円満退社”となっていて、その後、SMAPの元チーフマネジャーである飯島三智氏が代表を務める芸能事務所・CULENに所属した3人は、『新しい地図』名義で活動しています。3人はジャニーズ退所後も地上波に出続け、ドラマにも出演していますが、それでも現役ジャニタレとの共演はまだ実現していません」(同)
赤西仁や錦戸亮の退所騒動
一方、元KAT-TUN・赤西仁(14年2月退所)、元関ジャニ∞・錦戸亮(19年9月退所)、元NEWS・手越祐也(20年6月退所)など、“喧嘩別れ”するようにジャニーズから離れたタレントたちは、さらに厳しい状況が続いている。
「KAT-TUNでは亀梨和也と“ツートップ”的な人気を誇っていた赤西ですが、10年7月にグループを脱退してソロに。しかし、12年に女優・黒木メイサとの結婚をジャニーズに事後報告したとして問題視され、14年3月1日、事務所は赤西との契約が満了し『契約を更新しないことで双方が合意した』と、退所を発表しました」(マスコミ関係者)
そんな赤西に憧れていたといわれるのが錦戸だが、退所時の“ジャニーズの態度”も話題になった。
「関ジャニ∞では渋谷すばるが18年7月にグループ活動を終了し、同年末をもってジャニーズからも退所しています。渋谷の離脱理由は『海外で音楽を学び、深く追求したい』というもので、メンバーとともに記者会見を開くなど、自らの思いをしっかりと伝える機会が設けられていました。しかし、19年に退所した錦戸に関しては、9月5日にジャニーズの公式サイト内で、同3日をもってグループを脱退していたことが事後報告され、併せて同月末での退所も明らかに。渋谷の発表時とはまったく異なる温度感に、錦戸とジャニーズ間の“溝”を感じました」(同)
とはいえ、錦戸は退社直後に自主レーベル「NOMAD RECORDS」の発足やアルバム発売、ライブツアー開催などを発表し、ジャニーズ離脱から約2カ月半後の12月23日には朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)にも登場。元ジャニーズとしては異例のスピードで、地上波での活躍がみられるようになるかと思われたが……。
「やはりそれ以降、地上波のドラマはおろか、音楽番組に錦戸がアーティストとして出演することもありません。ただ、20年からは赤西との共同プロジェクト『N/A』を始動させていて、同4月に公式YouTubeチャンネル『NO GOOD TV』を開設し、9月には1stアルバム『NO GOOD』をリリース。
そして、今年7月3日の音楽番組『THE MUSIC DAY 音楽は止まらない』(同)の放送時、『NO GOOD TV』と衣料品通販サイトを運営する『ロコンド』のコラボレーションシューズブランド『NINE ADDICTION』のCMが流れたんです。現役ジャニタレの嵐・櫻井翔が総合司会を務める番組の合間に、元ジャニーズの赤西と錦戸の出演CMが放映されたとあって、ネット上のファンの間でも衝撃が走っていました」(同)
『ドラゴン桜』が転換点に?
そんななか、7月8日発売の「週刊文春」(文藝春秋)は、山下が『ドラゴン桜』最終回の音声収録に臨んだのが、放送前夜だったと報道。記事によると、ジャニーズから許可が出るまで判断がつかなかったためだというが、同報道は今後、テレビ局とジャニーズの関係に変化をもたらす可能性もあるという。
「2年前に公正取引委員会から注意を受けたこともあり、ジャニーズはテレビ局などへの“圧力”と受け取られかねない行為についてはナーバスになっていて、局側が過剰に事務所に気をつかっているように読める今回の『文春』報道には過敏に反応している様子。
これまでも、ジャニーズが局に対してあからさまに“事務所を辞めたタレントを起用するな”と圧力めいたものをかけることはなく、あくまで局側が将来的な事務所との関係を考えて“忖度”していただけにすぎないんです。
ただ、今回の報道が影響してかは、わかりませんが、すでに事務所サイドは各局の担当者に現場レベルで“ジャニーズを辞めたタレントを起用するのに、いちいちウチにお伺いを立てなくてよい”と伝えていると聞きます。そうなれば、今後は赤西や山下、錦戸、手越などのOBが現役ジャニタレたちとテレビ共演する機会が出てくるかもしれません」(テレビ局関係者)
ちなみに、手越はジャニーズ在籍中、新型コロナウイルス感染拡大により外出自粛が求められ、緊急事態宣言も発令されていた期間、飲み会に参加していたなどと報じられ、芸能活動を自粛することに。そのままジャニーズを退社し、現在はYouTubeを主戦場としているが、コロナ禍の“自粛破り”はファン以外からも反感を買う問題だっただけに、“返り咲き”はもっとも難しいかもしれない。
(文=編集部)