オリエンタルラジオ・中田敦彦のYouTubeチャンネル『中田敦彦のYouTube大学 – NAKATA UNIVERSITY』のチャンネル登録者数が400万人を達成した。芸人YouTuberの中では初の400万人台だが、今や100万人突破は珍しいことではなくなってきている。
江頭2:50(245万人)、“カジサック”ことキングコング・梶原雄太(224万人)、とんねるず・石橋貴明(166万人)をはじめ、チョコレートプラネット(130万人)、かまいたち(124万人)、さらに5月には狩野英孝が、また7月14日にはヒロミも100万人を突破したことを報告している。
これまで、自らテレビから離れた、あるいはテレビを追われた芸人の再生の場となっていたYouTubeが今や、現役のテレビ芸人も活躍できるフィールドになりつつある。そんな熾烈な戦いを極める芸人YouTube界の中で、今回は新旧2組の芸人YouTuberを取り上げてみたい。
霜降り明星・粗品が先輩芸人に暴言連発
第7世代の筆頭格・霜降り明星による『しもふりチューブ』(登録者138万人)。その中での粗品の発言が波紋を呼んだのは、今年5月のことだ。粗品は、霜降りら第7世代芸人をフリにして笑いを取る先輩芸人たちに対し、「しょうもない。もう、ええねんお前ら」と罵声を浴びせ、「第7世代フリにしても、もうダサいで!『第7世代は、こんなんでキャーって言われてるけど、俺たちは』……いや、もう、いらん、いらん! マジでダサいから!」と毒を吐きまくったのだ。
テレビではなかなか見られない、粗品の素顔。一連の発言がネットニュースになると批判が相次いだが、ファンはまったく気にも留めていないようだ。
「ファンたちは自分が登録していることもあり、彼らの動画と接触する時間も多い分、情が深い。つまり、極端に言えば、ファンというより一種の“信者”のような距離感になってしまうことは否めません。さらに、中にはネットニュースへの不信感を強め、いわば盲目的に彼らを崇拝しているファンも少なくないのです」(芸能ライター)
せいや提唱の「空記事」に賛同する霜降りファン
そうした空気が醸成された一因が、せいやが提唱した「空記事」(からきじ)というキーワードだ。
「4月に放送された『霜降り明星のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)の中で、せいやは別のラジオ番組に出たときの発言がネットニュースになったことについて触れ、自分の発言が間違って書かれていたと指摘しました。そして、『空記事ですね!』『空記事って呼ぶことにした。何もない、からっ記事やん』と命名。それ以降、ファンは霜降りに批判的な記事を『空記事』としてスルーするような流れが生まれました。逆に言えば、霜降りがYouTubeで暴言を吐けるのは、そうした“信者”の優しい目があるから、という見方もできるでしょう」(同)
だが、いくら人気であっても看過されずに大炎上となったのが、7月9日深夜の『霜降り明星のANN』における、粗品の「熱海、終わった」発言だ。
これが実際に生放送でオンエアされた際のファンと思しきネットユーザーの書き込みを見ると、「空記事記者が聞いていないことを祈ります」「あとは空記事とかに捕まらないよう願う」という切なる声があがっていたが、案の定、粗品は番組内で撤回と謝罪を余儀なくされた。
その後も、YouTubeでは相変わらずファンからの温かいコメントが寄せられているが、この状況は今後どうなるのだろうか?
吉本復帰が絶望的な宮迫はYouTubeも失速
そんな霜降りに、登録者数であと2万人に迫られているのが、雨上がり決死隊・宮迫博之による『宮迫ですッ!』だ。4月前後に140万人に到達したのだが、以降4カ月間は完全な足踏み状態が続いている。
「固定客はいるのですが、新規の客がまったく入ってこない。しかも、141万人と140万人の間を行ったり来たりしています。6月23日には、TKO・木下隆行、響、長州小力と千葉・房総のマザー牧場でロケをした動画が配信されましたが、2日後の同月25日には1万人減って140万人になりました。その3日後、再び141万人に戻ったのですが、7月14日にまた1万人減り、140万人となっています」(同)
一時期はFUJIWARA、千原ジュニアら多くの吉本芸人とコラボしていたが、今やからめる芸人も限られてきたようだ。吉本興業でいえば、品川庄司・品川祐、かつて一世を風靡したピスタチオと、寂しい状態が続いている。
では、なぜ宮迫のYouTubeは登録者数が伸びないのだろうか?
「宮迫ファンが描いていたのは吉本への復帰というストーリーですが、これがまったく見えないのです。多くの吉本芸人とコラボしていた頃は『いよいよか』という雰囲気もあったのですが、もはやそうした夢を追いにくくなっています。彼は先日、目のクマを除去する整形動画をアップし、7月27日までに169万回再生を記録しています。つまり、バズる動画を1本生み出すことはできるのですが、その後が続かなくなっているのです。ファンとしては宮迫を応援していきたいものの、どういう気持ちでエールを送ればいいのか、正直わからない部分もあるのではないでしょうか。
また、宮迫が“息子”と慕う人気YouTuberのヒカルは、彼から登録者を200万人にするにはどうしたらいいかと相談された際、宮迫がMCを務めるYouTube番組『有頂天レストラン』を例に、「(番組はすごいが)『宮迫さんが、しんどいことはしていない』『おじさんがしんどいことをするのは心に刺さる』などと助言していましたが、この発言は、51歳になる宮迫の今後のYouTubeを考える上で、非常に示唆に富んでいます」(同)
松本人志からも見放された?
さらに残念なことに、下積み時代から宮迫をかわいがってきたダウンタウン・松本人志にも、心境の変化が見て取れるという。
「松本はこれまで、たとえば『ワイドナショー』(フジテレビ系)でも、事あるごとにあえて宮迫の名前を挙げて笑いを取っていたのですが、それも一切なくなりました。さらに、7月16日に放送された『人志松本の酒のツマミになる話』(同)では、それを象徴するようなくだりがあったのです」(同)
松本の心変わりが表れたシーンとは、どういうものなのだろうか?
「まず、話の口火を切ったのはSnow Man・宮舘涼太でした。ジャニーズの後輩たちが、KAT-TUN・亀梨和也の家を訪ねると次々とデビューが決まったという話をした上で、『亀梨くんの家がパワースポット』と語ったのです。これを聞いたフットボールアワー・後藤輝基が『なんか芸人さんも“売れ部屋”みたいな……』とリアクションすると、松本は思い出したように『そうそうそうそう! 木村祐一のアパート。あそこにあいつが住んで、その後代わっていった奴が全部売れていってる。(宮川)大輔とかが代わって住んだりとか』と答えたのです。
しかし、実際は、木村のすぐ後に入ったのは宮迫でした。これまでの松本なら自然に彼の名を告げたようにも思うのですが、そこをあえて外して話していたのです。とはいえ、ここであえてボケる必要はないと判断したのかもしれませんが……」(同)
2019年の闇営業騒動以降、宮迫はYouTubeでは成功したものの、世間的な評価はあまり変わっていないことがうかがえる。そんな状況を的確に分析しているのが、ロンドンブーツ1号2号・田村淳だ。7月17日、自身のYouTubeチャンネル『ロンブーチャンネル』で以下のように語っていた。
「(宮迫さんは)前に進む力をすごい持っている。いろんな人を巻き込んで『こんなことをやろう!』と夢を掲げて、そこにみんなで走っていく力はすごくあるが、“もつれ”を解いてから前に進まないため、この紐が足かせになって前に進めていない」
宮迫は、当初から目標としている200万人登録を達成すれば風向きが変わると考えているようだが、果たしてどうなるのだろうか?
(文=編集部)