JRA史上初「G1・17勝」夢の配合馬が伝説の新馬戦デビュー!? 同条件から後のG1馬が多数出現、今年も期待良血馬続々……

 20日、阪神5Rに行われるメイクデビュー、芝1600mの2歳新馬戦。

 2014年の阪神JF(G1)を鬼脚で制したショウナンアデラの初仔、ショウナンハクラク(牡2歳、栗東・松下武士厩舎)がいよいよデビューを迎える。

 父は現役時代14戦14勝、G1・10勝を挙げた欧州最強馬フランケル。ショウナンアデラの父はご存知ディープインパクトだ。父フランケル、母の父ディープインパクト、合わせるとG1・17勝という夢の配合は、本馬がJRA史上初となる。まさに注目の1頭と言ってよいだろう。

 管理する松下師も「フランケル産駒で、サンデーサイレンスの血が入っている。この血統が最大の魅力ですね」と目を輝かせているようだ。ただ、気性的にやや気難しいフランケル産駒でもあるため、調整は慎重に進められているという。

 父フランケル、母の父ディープインパクト。血統面だけ見ても新馬戦はあっさりと通過してしまいそうな雰囲気でもある。

 しかし、今回ショウナンハクラクが出走するメイクデビューに限って言えば、一筋縄ではいかないかもしれない。出走頭数は7頭と少ないが、非常に粒ぞろいのメンバー構成となったようだ。

 ライバルの1番手として挙げられそうなのが、ロードカナロア産駒のダノンスコーピオンだろう。管理する安田隆行調教師は、「父のカナロアによく似ている」と『スポーツ報知』のインタビューに対してコメント。今週の追い切りでは鋭い走りを披露し、古馬相手に最先着を果たしている。鞍上は川田将雅騎手だ。

 牝馬のルージュラテールも強力かもしれない。父ハーツクライ、管理するのは矢作芳人調教師。となれば、国内外でG1・4勝を挙げたリスグラシューを想起させられる。牧場での評価も非常に高かったようで、実際に矢作師が「リスグラシューくらいのイメージを持っている」とコメントしているが、それも不思議ではないだろう。鞍上は藤岡康太騎手。

 他にもG1・7勝馬キタサンブラックの初年度産駒となるコナブラックや、ノーザンファーム生産・馬主ビッグレッドファームのモーリス産駒コスモルージュなどが登録している。

「6月の阪神芝1600mの新馬戦で勝利を挙げた馬は、レッドリヴェールやケイアイノーテック、サートゥルナーリアなどが、後にG1を制しています。出世への登竜門的な番組であると言ってよいかもしれません。今年も少頭数ながら非常に好メンバーが揃いました。場合によっては“伝説の新馬戦”となる可能性もあるかもしれませんね」(競馬記者)

 ショウナンハクラクの鞍上は岩田康誠騎手。母ショウナンアデラが制した14年の阪神JF、半馬身差の2着だったのがレッツゴードンキで、一度はG1のタイトルを獲り損ねたレッツゴードンキだったが、その後桜花賞馬へと導いたのが岩田康騎手である。両者には何かしら縁のようなものもあるかもしれない。

 将来の一流馬が複数出るかもしれない注目の一戦。ぜひ勝っても負けても長い目で見守っていきたいところだ。(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。