パチンコ店に「犯罪の香り」を漂わせる「不可解な来訪者」…驚愕の“怒り”を呼ぶ「大金損失」の危機!?

 先日、元プロ野球選手の男性がパチンコ店で窃盗の疑いで逮捕されたニュースが取り上げられておりました。

 他のお客さんが遊技台に財布を置いたまま離席。それを盗んで御用となったそうです。プロ野球ファンを驚かせるひとつの事件となっておりますが、何か事情があったのでしょうか。私自身も複雑な気持ちを抱いております。

 しかし、これは犯罪。どんな事情があったにせよ許されざる行為です。二度と同じ過ちを繰り返さないでいただきたいものですが…。

 パチンコ店は今回のような「置き引き」が起こりやすい環境とも言えます。

 私も遊技に夢中になって、台を離れる際に何かを忘れることは多いです。飲みかけのドリンクなどのちょっとしたものから、携帯電話や車の鍵といった重要アイテムなど。過去の忘れ物を数えたら相当な量になると思います。

 さすがに自分の場合は「多すぎだろ」と突っ込まれても仕方がありませんが、皆さんも一度くらいは忘れ物をした経験があるのではないでしょうか。

 実際、ホール店員として働いていた頃は、忘れ物に関するトラブルは少なくありませんでした。先述した財布や、お年寄りのの入れ歯など。実に様々な忘れ物を目の当たりにしてきました。

 特に貴重品に関しては、置き引きの被害を未然に防ぐよう「かなり気を使って店内を巡回」していました。私のいたホールの場合、台に財布や残高の入ったICカードのみが残されていた際は、お客様が戻られるまでその場で待機していたのです。

 しばらく経っても戻らない場合は、忘れ物と判断して事務所の金庫にて保管していました。その際に持ち主の氏名や生年月日が分かる免許証などを確認。お客様が現れた時は、本人確認をしっかりと行ったうえで返却していたのです。

 また、ドリンクや小物入れ、椅子にかけた上着などの一般的なものは、カウンターにてお預かりしておりました。その際にインカムで「○○色の□□をカウンターでお預かりします」と報告し、どのスタッフが対応してもスムーズにお返しできるように連携をとっていたのでした。

 このように、ホールでは忘れ物を慎重に取り扱っていたわけですが…。そのような対応が“無意味”と感じてしまうような「トラブル」は起きてしまうものです。

「犯罪の香り」が強烈に漂った出来事や、あの“仏”のようなお客様が“阿修羅”の如き怒りを爆発させたことも…。

 今回は、特に印象に残っている「実に強烈なエピソード」をご紹介したいと思います。

【“何か”を求める不可解な来訪者】

 ある日、私はカウンターにて景品交換などを行っておりました。すると、一人の男性が歩み寄ってきて、こんなことを尋ねてきたのです。

「財布を忘れたんだけど、届いてない?」

 当日は、ホールで保管している財布はありませんでした。私は「もしかしたら既に盗難されているかもしれない」と不安になり、財布の特徴や遊技していた台番などを詳しく伺ったのです。

 すると、「どの台か忘れた」「特徴は特にない」というなんともアバウトな返答。どうすることもできないので、パチンコかパチスロのどちらを遊技していたのかを聞きました。

 すると、「どっちだったかな…」と歯切れの悪すぎる返事。この時点で色々と疑問が生まれておりました。私は「お客様の遊技台をカメラで確認させていただきます」と話したのですが、「いやいやいや!そこまでしなくていい!」と言ってそそくさと店外へと消えていったのでした。

 この時点で疑問が確信に変わりました。他人が忘れた財布があった場合、それを奪おうという企みであった可能性は高いです。

 男の挙動をカメラで確認してみると、店内に入るなり全ての島をくまなく徘徊する姿が映し出されておりました。その視線は常に下を向いており、台データや筐体を見ているとは思えない動き。まるで「何か」を探し求めているかのようにも受け取れました。

 そして一通りホールを確認した後に、カウンターにいた私のもとへ。「あわよくば」という魂胆がカメラの映像から丸わかりでしたね。危なく犯罪を成功させてしまうところだったのです。

 今回は不審に感じ慎重に対応したため被害は起こしませんでしたが、仮に私が他人の財布を渡していたら…。そう考えるとゾッとするエピソードでございました。

【ただごとじゃない…大金の損失が頭をよぎる!!】

 私の勤めていたホールには、「酒井さん(仮名)」という常連様がいました。身なりの整ったダンディーな方で、どれだけ負けても笑顔の絶えないような仏のようなお客様です。

 お金に余裕があると、心にも余裕が生まれる。なんて話はよく聞きますが、この酒井さんもきっとそうなのでしょう。スタッフから聞いた話によると、この方は地域で有名な不動産会社の社長とのことでした。

 私もお話する機会が何度かありましたが、一番印象に残っているのは「ストレートで10万持っていかれたよ。はっはっは」と報告してきた時ですね。大負けして悲痛の表情を浮かべるお客様は何人も目にしてきましたが、10万負けて笑顔を見せたのは酒井さんくらいです。

 そんな酒井さんから、ある日「俺の財布届いてない?」という問い合わせがありました。その表情からは笑顔が消え、神妙な面持ちだったのを覚えております。

 金庫でお預かりしているかを事務所で確認しましたが、そこには財布はありませんでした。その事実を酒井さんにご報告。すると、顔を真っ赤に染めてこう言い放ったのです。

「ありません。じゃ済まされないんだよ!」「スタッフ全員で店内をくまなく探せ!」。

 常に笑顔で接してきた酒井さんのイメージから、大きくかけ離れた阿修羅の如き怒り顔。私は「ただごとじゃない」と判断し、すぐさま他のスタッフへ財布の捜索を指示しました。もしかしたら100万円クラスの大金が入っているのかもしれません。「大金の損失」が頭をよぎりました。

 そんな肥えた財布が置き引きされている可能性もあるので、私は店内カメラでの確認作業に着手。しかし、盗難が疑われるような不審人物は誰一人としていませんでした。

 店内のスタッフからも「どこにも見当たりません」という報告がありました。もはや万事休す。この事実をどう伝えようかと悩んでいたその時、いったん店を離れ戻ってきた酒井さんが衝撃の発言をしたのです。

「ごめん!車のシート下に落ちていただけだった!お騒がせしました」。

 スタッフ全員から「なんだそりゃ!」と総ツッコミを受けたのは申し上げるまでもありません。なんにせよ、これを機に酒井さんに再び笑顔が戻ったのでよかったです。

〇〇〇

 パチンコ店には、ICカードや財布を狙った極悪人が残念ながら一定数います。このような貴重品を台の上や横に置く方も多いですが、財布だけは肌身離さずに所持していた方が盗難事件も少なくなると思います。

 ちょっとした気の緩みが事件の引き金となる事も大いにあるでしょう。皆さんが、このような被害に遭わずに楽しくパチンコライフを送れる事を切に願っております。

(文=ミリオン銀次)

<著者プロフィール>
 ホール店員・雀荘店員といった職種を経験。それらを活かし、ライターとして活動中。特に力を入れているのはパチンコ・パチスロ分野で、自身の遊技体験やホール店員時代のエピソードを中心にしたコラムを執筆している。パチンコ・パチスロ歴は10年以上で「打ちたい台をトコトン打つ」がモットー。結果として、目も当てられない大敗を多く経験。「悲惨なエピソードも明るく紹介したい」といった拘りを持つ。

【注目記事】

パチンコ新台「店が潰れる」レベルの「ぶっ壊れスペック」!? 「右ALL2000発」×「高ループ」は興奮必至!!

パチンコ「10分で万発」の爆速マシンも話題!「高継続」×「ALL1500発」の大物など「激熱タイトル」続々登場!!

パチスロ新台「自力が勝敗を左右」する!? 手に汗握る展開を“究極進化”させた「激アツ台」を考察!!