JRAグランアレグリアより「代打職人」が怖い!? 安田記念(G1)川田将雅ダノンキングリーとコンビ結成も……、最強女王アーモンドアイを負かした手腕に戦々恐々

 6日、東京競馬場で行われる安田記念(G1)に、ダノンプレミアム(牡6歳、栗東・中内田充正厩舎)が出走予定。鞍上は前走の香港C(G1)で手綱を執ったW.ビュイック騎手から、池添謙一騎手に乗り替わる。

 一方、ダノックスの主戦を務める川田将雅騎手は、もう1頭のダノンキングリーに騎乗予定だ。

 昨年はキングリー、スマッシュ、プレミアムと3頭で臨んだ「ダノン」軍団だが、結果はキングリー7着、スマッシュ8着、プレミアム13着の大惨敗。今年は3月の高松宮記念(G1)でダノンスマッシュが勝利しており、屈辱を味わった安田記念でも巻き返しの期待がかかる。

 ダノンキングリーは、一昨年の日本ダービー(G1)で2着に食い込み、古馬相手に3歳で毎日王冠(G2)を快勝するなど地力はG1級といわれてきた。これまでダノックスのG1多頭出しでは川田騎手の騎乗馬が「100%」で先着を果たしており、ダノンキングリーへの期待度は高そうだ。

■ダノックスが多頭出ししたG1レースの川田騎手成績

2017年 朝日杯FS
ダノンプレミアム 川田将雅 1着
ダノンスマッシュ 福永祐一 5着

2019年 マイルCS
ダノンプレミアム 川田将雅 2着
ダノンキングリー 横山典弘 5着

2020年 天皇賞・秋
ダノンプレミアム 川田将雅 4着
ダノンキングリー 戸崎圭太 12着

2021年 高松宮記念
ダノンスマッシュ 川田将雅 1着
ダノンファンタジー 藤岡佑介 12着

 主戦騎手に最も勝負出来る馬を任せることからも、当然の結果といえるだろう。

 だが、今回ばかりは、事情が異なるのかもしれない。

「川田騎手は、高松宮記念で早々に今年の初G1制覇を飾ると、翌週にはレイパパレで大阪杯(G1)も優勝と絶好調でした。ただ、クラシックが始まってからは桜花賞(G1)のエリザベスタワーで13着、皐月賞(G1)のダノンザキッドで15着と精彩を欠く結果。ステラリアで臨んだオークス(G1)ではソダシに競りかけ13着に惨敗し、先週の日本ダービーでもヨーホーレイクで直線の進路取りに失敗しています。

今回、ダノンプレミアムには『代打職人』として名高い池添騎手が騎乗。騎乗ミスなどが原因となっての乗り替わりということではないと思いますが、やはり川田騎手の最近の騎乗を見ると不安の方が先立ちますね……」(競馬記者)

 日本ダービーでヨーホーレイクを応援していた一部のファンから、掲示板やSNSを通して「煽り運転ですか」「若手の(横山)武史の方が上手く乗った」「先週に続いてまたか……」という声も出たように、ファンが納得いく騎乗ができていないことは確かだといえるだろう。

 一方、池添騎手は昨年の安田記念で、グランアレグリアを勝利へと導く好騎乗。当時、現役最強とも謳われたアーモンドアイの追撃を退けた。

 アーモンドアイ、グランアレグリアともにC.ルメール騎手のお手馬であり、グランアレグリアに騎乗した池添騎手はいわゆる代打。それでいながら、ルメール騎手が騎乗するアーモンドアイを負かした勝負強さが池添騎手の「代打職人」たる所以でもあるのだろう。

 一昨年のマイルCS(G1)では、川田騎手が騎乗したダノンプレミアムが1番人気で2着惜敗。これを負かしたのも主戦・福永祐一騎手の騎乗停止により、急遽インディチャンプに乗り替わりとなった池添騎手であった。

 今回は川田騎手がダノンキングリーへと騎乗し、池添騎手はダノンプレミアムに乗り替わる。川田騎手にとっては、ダノックスの主戦として、手腕が試される一戦となりそうだ。

(文=北野なるはや)

<著者プロフィール>
 某競走馬育成牧場で働いた後、様々なジャンルの仕事で競馬関連会社を転々とする。その後、好きが高じて趣味でプログラミングを学習。馬券には一切のロマンを挟まないデータ派であるが、POG(ペーパーオーナーゲーム)では馬体派という奇妙な一面も持つ。