パチンコ「禁断の右打ち」によって「怒り」が爆発!? 期待の新台入替が「修羅場」に…

 パチンコファンが心躍る新台入替がいよいよ来週に迫ってきております。主役級の大物タイトルが勢揃い。6月7日より一挙にホールへと投入されます。

 仕上がり具合が気になるのは『P超ハネ獣王』です。羽根物のゲーム性に「サバンナチャンス」が加えられた仕様で、約3000発出玉の引き戻しループに期待できる話題作。パチスロ4号機から受け継がれる爆裂が、新境地で味わえそうな一台です。

 他にも、出玉スピードや継続率が『P大工の源さん超韋駄天』レベルと期待の声が多い新台『Pフィーバーゴルゴ13 疾風マシンガンver.』がデビュー予定。ライトミドルながらRUSH継続率は約93%を誇り、スピードに乗って連打される大当りを存分に楽しめそうなマシンです。

 またミドルタイプ部門では『Pバジリスク ~桜花忍法帖~』が導入予定です。大当り後は必ずSTへ突入し、それが駆け抜けた場合も第二のボーナスによって約1000発が得られる斬新なシステムが搭載されています。STスルーが常であるヒキ弱の私にとっては、神のようなスペック。本来であれば、お気に入りマシンの筆頭になるのですが…。

 今回の新台入替のメインを務めるのは『P牙狼 月虹ノ旅人』を置いて他にありません。早い地域では、6月7日からいよいよホールへと降臨します。

 本機は大当り確率1/319.68の1種2種混合スペック。初当りの50%で突入するRUSH「魔戒CHANCE」は、ループ率81%で大当り全てが10R約1500発となります。原点にして最強の爆裂マシン初代『CR牙狼XX』を彷彿とさせる仕上がりです。

 RUSH継続をかけた手に汗握るラウンド中のバトルが復活。バトル勝利や演出が成功すれば、約1500発がもう一回約束されます。大当りが矢継ぎ早に訪れることによって、瞬く間に大量出玉を獲得する事も可能でしょう。眠っていた私の勝負師の魂が、再び燃え盛っている状況です。

『P牙狼 月虹ノ旅人』を筆頭に、激アツ新台が一挙に導入予定の6月7日。本当に楽しみで仕方ありませんが、大型入替を控えているホール店員の立場からすれば、目の回るような忙しさが待ち構えている事でしょう。

 店休日の無い地域では、夜通し行われる入替作業。その苦労話に関しては、以前のコラムでもご紹介させていただきました。ただ、場合によって更に大変となるのが新装初日のホールです。

 玉の循環装置やメダル供給システムなどの機材トラブルもよくある話ですが、これはあくまで機械が相手なのでそこまで苦労はしません。

 新台入替で何よりも気を付けるべきは、お客様トラブルと申し上げても過言ではないでしょう。大型新装ともなれば大勢のお客様が来店されるので、必然的にトラブルが起きる可能性も上がります。

 今回は、そんな新台入替の初日に起きた予期せぬ事態。「禁断の右打ち」によって怒りが爆発し、ホールが「修羅場」へと変貌した驚愕のエピソードをご紹介しましょう。

 あれは数年前の新装初日。今回の『P牙狼 月虹ノ旅人』のような目玉機種がデビューを迎えた大型の新台入替で、大勢のお客様が来店されておりました。稼働率は7割を超え、目の回るような忙しさの中でホールを巡回していたのです。

 積み上げられていくドル箱の山。店内はお祭り騒ぎになっており、多くのお客様が楽しそうに遊技されていたのを鮮明に覚えております。「この入替は大成功になりそうだな」と、安堵していたのですが…。

 そのような状況下で、新台コーナーの中から警告音が鳴り続けている怪しい台を発見。数秒レベルのことなら気にも止めませんが、「この長さは普通じゃない」と判断したのです。ゴト行為に及んでいる可能性も考えられます。私は急いで警告音がする台番へと向かったのでした。

 すると、そこにはご老人の姿が。「何をしているのかな?」と思い近寄ると…通常時に、ひたすら右打ちを続けているではありませんか。マシンからは「左打ちに戻してください」といった警告が流れ続けていたのでした。

 このご老人は、どうやら遊技方法を理解していない様子。更には耳が遠くて「左打ちに戻してください」という警告も聞こえてなかったのかもしれません。ただただ…右打ちを続けていたのです。

 私は状況を把握し、すぐさま遊技方法のレクチャーを行ったのですが…。

 私が何を言ってもご老人が反応を示す事はありませんでした。無視をしていた訳ではないのでしょうが…。耳元で声を張って「左打ちですよ!おじいちゃん!」と呼び掛けても何一つ反応がなかったのです。

 私が悪戦苦闘している間にも、インカムには同時進行で他のお客様からの呼び出しアナウンスが鳴り続きます。最初は他のスタッフが対応できていたのですが、あまりの忙しさにスタッフの活動容量が限界に。呼び出しアナウンスが10件待ちという事態へと発展してしまいました。

 そうこうしている間に「銀次さんまだ対応終わらないんですか!」と、他のスタッフから悲痛の叫びが…。私はやむを得ずご老人の対応を断念し、ひとまず滞っている他のお客様への対応へと回ったのです。

 ただ、この判断が最悪の事態を招くことに…。

 ここから期待の新台入替が「修羅場」へと変わることになってしまったのです。


 ご老人は私が離れてからもひたすら右打ちを続行。延々と「左打ちに戻してください」という警告音が大きく鳴り響いていたことによって、同じ島にいた他のお客様の反応に徐々に変化が見え始めます。

 どの方も黙って耐えてくださっていた様子でしたが、ついに一人の若者が我慢の限界とばかりに行動に出ます。「ちょっと!いいかげんにしろよ!」と叫び、勢いよくご老人の元へ向かったのです。

 若者の顔は鬼の如く険しいものになっておりました。堪忍袋の緒が切れたという感じでしょうか。我慢を続けてきたからこそ、怒りも大きくなってしまっていたのかもしれません。今にも殴りかかりそうな勢いで問い詰めていたのでした。

「これはいかん!」と、私は慌てて止めに入りました。他のお客様からも「うるさくて集中できないぞ!なんとかしろ!」という声が飛び交っておりました。お客様方のご意見はもっともですが、ひとりではどうすることもできません。

 しかし、他のスタッフも別の対応で手一杯。困り果てた末に、私はホール責任者へ報告して助けを求めました。

 すると、「ごめん!こっちもホールコンピューターの故障で手が離せないから、店長になんとかしてもらって!休憩室で仮眠してると思うから!」という返答。徹夜明けで疲れ果てている店長を起こすのは気が引けて仕方がなかったですが、今はそんなことを気にしている場合ではありません。

 私は急いで休憩室で寝ている店長のもとへ向かい、叩き起こして事情を説明しました。「そんなトラブルあり得るか?」と笑っていましたが、切羽詰まった私の顔を見て状況を理解した様子。直ぐに着替えてご老人の対応へと向かったのです。

 相変わらず話が通じないので、私と店長は身振り手振りでご老人を静かな店外へと誘導。何かを伝えたいというコチラの意思が伝わったのか、ご老人はポケットから補聴器を取り出しました。それを耳に装着してからはスムーズに会話する事ができたのです。

 ホール内は騒がしいので、あえて耳に付けていなかったとの事。いずれにせよ、遊技方法を理解していなかった時点で、同じ過ちを冒してしまったのかもしれません。

 結局、ご老人は「最近の台は難しい」と言って『海物語』へと移動。楽しそうに横スクロールを眺めておりました。

 この方にとっては、最近の凝ったゲーム性の機種を理解するのは大変なのかもしれません。何も知らずに新台を打つことで、時に思わぬ修羅場が生まれてしまう。そんなこともあると身をもって体験したエピソードでした。

(文=ミリオン銀次)

<著者プロフィール>
 ホール店員・雀荘店員といった職種を経験。それらを活かし、ライターとして活動中。特に力を入れているのはパチンコ・パチスロ分野で、自身の遊技体験やホール店員時代のエピソードを中心にしたコラムを執筆している。パチンコ・パチスロ歴は10年以上で「打ちたい台をトコトン打つ」がモットー。結果として、目も当てられない大敗を多く経験。「悲惨なエピソードも明るく紹介したい」といった拘りを持つ。

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