3号機の時代を一言で表現するなら、ありとあらゆるパチスロ機が裏モノ化によって爆裂連チャン機と化した狂乱の時代だったわけだが、ノーマルでも十二分に人気を獲得できたマシンも無かったわけではない。
そもそも3号機の多くが裏モノ化したのは、規制強化によってゲーム性が単調で魅力に乏しかったり、スペックが弱く出玉性能が控えめだったりしたのが理由。
ゲーム性が優れ、また出玉性能に秀でていれば、裏モノ化する必要性も無いというわけだ。
1990年秋にリリースされた『コンチネンタルⅢ』も、ノーマルのままで長きにわたり高い支持を得たロングセラー機。
デビュー当初こそ、兄弟機で連チャンブームのきっかけを作った『コンチネンタル』と同様、コインセレクタに取り付けられた魔法のパーツ「CS-90」によって、強烈なビッグの連チャン性を見せていたが、例の「4枚入れセット」が発覚して騒動になって以降は、大半がノーマルの状態で運用された。
ノーマルのままでも高い人気を得られた最大の理由、それは「セブンラッシュ」と称するシングルボーナスの集中役による、一気大量獲得性能の高さだ。
集中役搭載機といえば当時は、2号機『アラジン』がダントツの人気を誇っていたが、この『コンチⅢ』は、『アラジン』を王座から駆逐することを目指して投入されたのである。
突入確率は3682分の1(設定1)~676分の1(設定6)。低設定域ではハードルが高いが、『アラジン』の5957分の1(設定1)と比べればはるかに良心的な数値だ。
一方、終了条件は299分の1でパンクフラグを引くか、あるいは全設定共通409分の1のビッグを引くかいずれかで、平均継続ゲーム数は173G。1ゲームあたりの純増枚数は3.82枚で平均817枚の獲得が規定できた。
もちろん、これはあくまで計算上の期待値。それを大きく超えるロング継続で一撃数千枚の獲得も十分可能で、爆発力は相当なものがあった。
また、ゲームを盛り上げる重要な要素として挙げられるのが、ボーナスor集中役共通のリーチ目。
黄7の3つ並びor赤7・黄7・黄7の一直線型でシングルボーナスとなるのだが、それ以外の赤7・黄7の一直線型はすべてリーチ目となる。それまでのユニバーサル系マシンはテンパイ型がメインだったが、新たな手法を取り入れたわけだ。
配列上、枠内が7絵柄で埋まる形が多々あったりもして、その視覚的インパクトは当時のマシンとしては非常に強烈だった。
高い出玉性能と鮮烈な出目演出により、多くがノーマルのままで高い人気を保持し続けた『コンチⅢ』。しかし、ごく一部には裏モノ化してしまったものもあった。
当時、攻略情報誌で紹介され話題になったのが、「スーパーセブンラッシュVer.」なる裏モノ。
首都圏のごく一部に導入された地域限定のおそらくハウスモノと思われるが、「セブンラッシュ中にビッグを引いてもパンクすることなく、ビッグ終了後もセブンラッシュがそのまま継続する」というのだから、一撃必殺の爆発力はノーマルの比ではなかった。
個人的には、『アラジン』にしろ、この『コンチⅢ』にしろ、集中役メインの一発逆転タイプは当時、敷居が高く苦手だったのだが、リーチ目が出てまずREGを狙ってハズれ、次にビッグを狙ってハズれてラッシュが確定した瞬間の感動と興奮は、何ともいえないものがあった。
(文=アニマルかつみ)