JRA【フローラS(G2)展望】ソダシ・サトノレイナスに迫ったユーバーレーベンVS「2戦2勝」社台ファーム期待の「良血」オヌール!

 25日、東京競馬場ではフローラS(G2)が行われる。2着までにオークス(G1)の優先出走権が与えられる、牝馬クラシック第2弾につながる重要な位置づけの一戦だ。

 昨年はウインマリリンがここを勝ち、オークスでもデアリングタクトを最後まで苦しめる2着に入った。今年は、どの馬がオークスに名乗りを上げることになるだろうか。

 最注目は、昨年12月の阪神JF(G1)でソダシ、サトノレイナスに次ぐ3着に食い込んだユーバーレーベン(牝3歳、美浦・手塚貴久厩舎)だ。

 もともと1800mでデビューしたように、桜花賞(G1)よりオークス向きというのが陣営の考え。実際にフラワーC(G3)から始動し、3着に敗れると桜花賞には登録すらしなかった。

 誤算だったのは騎乗予定だったM.デムーロ騎手が、騎乗停止処分を受けてしまったこと。丹内祐次騎手が代打で騎乗したが差し届かず、賞金加算は失敗に終わった。オークス出走に照準を絞り、2着以内での権利獲りは絶対だ。

 血統的にも期待が高まる。ユーバーレーベンの父は昨年の覇者ウインマリリンと同じゴールドシップ。レースに使われ良くなるタイプの産駒が多く、休み明けをひと叩きされた今回は好走必至。1週前追い切りでも好時計をマークし、ソダシ・サトノレイナスとの再戦に向けて準備は整った。

 5戦1勝のユーバーレーベンに対し、2戦2勝でまだ底を見せていないオヌール(牝3歳、栗東・友道康夫厩舎)は無敗でのオークス挑戦を見据える。

 父はディープインパクト、母はフランスの名牝アヴニールセルタンで、全姉がデゼルという良血。昨年11月のデビュー戦では、好位抜け出しの横綱相撲で単勝1.4倍の人気に応え、素質の高さを垣間見せた。

 4か月ぶりとなった前走のアルメリア賞(1勝クラス)でも1.9倍の圧倒的支持を得ると、デビュー戦と同じように好位から進め、直線抜け出すと後続の追撃をしのいだ。

 クビ差、半馬身差と2戦とも着差は地味だが、並んでからの勝負根性は本物。前走後には武豊騎手も「着差以上に強さを感じました」と高い将来性を感じさせるコメントを残している。

 課題は1年前の姉デゼルと同じく馬体の維持だろう。オヌールの馬体重はデビュー戦が418kg、久々の前走が412kgと減っていたのは気になるところ。しかも今回は初の長距離輸送で、馬体重を減らさずにレースを迎えられるかは大きなカギとなる。

 武豊騎手が負傷のため、鞍上は川田将雅騎手に乗り替わる。その川田騎手は今月10日の阪神牝馬S(G2)では、同じくテン乗りでデゼルを勝利に導いた。今度は妹を勝利に導くことができるだろうか。

 昨年6月の東京2歳新馬戦で、この世代初勝利を飾ったのがウインアグライア(牝3歳、美浦・和田雄二厩舎)だった。

 続くコスモス賞(OP)で2連勝を飾ったが、その後はアルテミスS(G3)6着、阪神JF(G1)では13着に大敗。早熟が疑われるなか、年明け初戦の若駒S(L)では、牡馬相手に勝利し、再び評価を高めた。

 これまで敗れた2戦はどちらも牝馬限定戦。「牡馬がいないと力を出せないタイプ?」というオカルト的な声も聞かれるが、オークスに向かうなら、牡馬不在でも力を見せておきたい。

 この他には、前走2400mのゆりかもめ賞(1勝クラス)で牡馬相手に勝利したパープルレディー(牝3歳、美浦・奥村武厩舎)。全姉がオークス馬のヌーヴォレコルトというオメガロマンス(牝3歳、美浦・斎藤誠厩舎)。全兄に重賞勝ち馬のステファノスがいる良血のスノーハレーション(牝3歳、美浦・金成貴史厩舎)。さらに、C.ルメール騎手を鞍上に据え、勝負気配が漂うクールキャット(牝3歳、美浦・奥村武厩舎)などが権利獲りを狙う。

 ユーバーレーベンが中心も、東京は開幕週で前有利な馬場が濃厚。デムーロ騎手の乗り方一つで大荒れの可能性も秘める。発走は25日15時45分の予定となっている。