4月4日、阪神競馬場で行われる大阪杯(G1)に、カデナ(牡7歳、栗東・中竹和也厩舎)が出走を予定している。
近4走は三浦皇成騎手、田辺裕信騎手など関東の有力ジョッキーが手綱を握るも、4着、8着、11着、6着。G1はおろか、G2、G3でも勝ち切れないレースが続いていたが、大阪杯では鮫島克駿騎手に手綱が戻る。
カデナは昨年、鮫島駿騎手とのコンビで小倉大賞典(G3)を優勝。続く大阪杯でも4着と健闘したが、勝ち馬ラッキーライラック、2着のクロノジェネシスに、上がり最速の33.5秒で0.2秒差まで迫った末脚は圧巻だった。
レースは12頭立ての芝2000m戦。11番と外枠を引いたカデナの鮫島駿騎手は、レース後「今週からBコースに替わって、昨日今日と競馬を見てインが伸びていましたし、この枠でも外を回らないように気を付けていました」と振り返ったように、スタート後にすかさず最内へと進路をとった。
最後の直線でも最内を突く一か八かの騎乗を見せ、あわや馬券圏内の4着へと導いたのは、コース替わりの馬場を把握し、カデナのキレる特性を掴んだ好騎乗に他ならない。
「手応え通り伸びてくれていましたが、すごく惜しいです」
レース後、そのように悔しがった鮫島駿騎手。11番人気とファンの評価は低かったカデナだが、自身には勝算があったということだろう。
今回、再びコンビを組むこととなった鮫島駿騎手への乗り替わりが、このカデナに劇的な変化をもたらすかもしれない。
なぜなら、カデナへの騎乗は昨年9月の新潟記念(G3)以来となるが、今年は騎乗馬の乗り替わりで優秀な成績を収めているからだ。
複勝回収率では代打職人として名高い池添謙一騎手の113%に僅か劣るものの、鮫島駿騎手は単勝で158%、複勝でも109%と期待値100%を優に上回る回収率を叩き出している。
乗り替わりでの成績は【10-14-10-98/132】で、勝率7.6%、複勝率25.8%と4回に1回は馬券対象となる好走。フェブラリーS(G1)では9番人気のエアスピネルを2着に導き、先週28日に行われた高松宮記念(G1)でも16番人気トゥラヴェスーラで4着と健闘したが、どちらもG1で乗り替わりの1戦だったことを思えば、勝負強さの証明といえるのかもしれない。
今回のカデナについては『日刊スポーツ』の取材に対して「内回りの2000mは合っていると思う」とコメント。昨年好走の舞台であり、再び一発を狙っていることだろう。
唯一心配なのは天気で、日曜は先週に続いて雨予報。鮫島駿騎手も「後ろから行く馬なので、馬場状態や展開がポイント」と馬場を気にしているようだ。
昨年12着と惨敗を喫した宝塚記念(G1)もレース直前に降った雨が影響。レース後に鮫島駿騎手は「前半からどこを走ってものめっていて……。トビが綺麗で、上がりの脚が持ち味の馬ですから、馬場がキツかったです」とコメントを残している。
「切れ味があるし、きれいな馬場でやりたい」
今回の大阪杯へ向けて、そう語った鮫島駿騎手。昨年9月の新潟記念では、トップハンデの58kgを背負いながら上がり32.3秒の末脚で後方から追い込み、6着と復調の兆しを見せていた。
今回は、その新潟記念以来となるカデナへの騎乗。鮫島駿騎手の願いが天に届けば、アッと驚く好走が見られるかもしれない。