JRA世代で見える「コントレイル<デアリングタクト」!? アーモンドアイとの世紀の一戦で接戦も「クラシック世代」のレベルが高かったのは……

 27日、中山競馬場で行われた日経賞(G2)は、4番人気のウインマリリンが優勝。昨年のフローラS以来、2度目の重賞勝利を果たした。

 ウインマリリンは、昨年のオークス(G1)でも2着となった世代上位の存在。牝馬三冠を達成したデアリングタクトには敗れたが、半馬身差まで迫った実力が本物であることを証明したといえるだろう。

 また28日、中京競馬場で行われる高松宮記念(G1)にもレシステンシア、マルターズディオサと現4歳世代の2頭の牝馬がスタンバイ。特に1番人気が予想されるレシステンシアは桜花賞(G1)でデアリングタクトの2着となった馬であり、ここで勝利するようなら、さらに「デアリングタクト世代」の株を上げることとなりそうだ。

 今回のウインマリリンによる日経賞勝利で現4歳世代の三冠レース出走牝馬は、昨年の秋以降に古馬混合の重賞で6回も連対を果たすなどハイレベルを示している。

京成杯AH(G3)スマイルカナ 2着
ターコイズS(G3)スマイルカナ 1着
阪神C(G2)マルターズディオサ 2着
愛知杯(G3)マジックキャッスル 1着
阪急杯(G3)レシステンシア 1着
日経賞(G2)ウインマリリン 1着
※デアリングタクトを除く

 一方、三冠レース出走牡馬、つまり「コントレイル世代」はといえば、連対したのは4回のみ。

毎日王冠(G2)サリオス 1着
AJCC(G2)アリストテレス 1着
AJCC(G2)ヴェルトライゼンデ 2着
阪神大賞典(G2)ディープボンド 1着
※コントレイルを除く

 しかも、その後はサリオスがマイルCS(G1)で5着と敗れると、アリストテレスが阪神大賞典(G2)で7着と惨敗するなど、底を見せ始めた感さえある。

「現在の重賞勝ち鞍を見ても若干牝馬の方が優勢に見えますが、高松宮記念にはレシステンシア、マルターズディオサが出走を予定しています。このレースの結果次第では、完全に牝馬の方が優秀という評価になるかもしれませんね」(競馬記者)

 昨年は牡馬でもコントレイルが三冠を達成しているが、近年の「強い牝馬」の傾向に押されている感は否めない。これらの結果は多くの競馬ファンが興味を持つ「コントレイルとデアリングタクトのどちらが強いのか」を測る上で、一つの目安になりそうだ。

 無論、デアリングタクト、コントレイルに加えアーモンドアイが出走し、三冠馬3頭による直接対決で注目を集めた昨年のジャパンC(G1)では、2着コントレイルが3着デアリングタクトに先着した事実がある。

 しかし、最後の直線ではコントレイルがヨレて、デアリングタクトが内側の荒れた馬場の押し込められる場面も見られた。デアリングタクトが最後に盛り返していたことからも、あの一戦だけで完全決着というのは早計だろう。

 その後、デアリングタクトは14日の金鯱賞(G2)で2着と敗れたが、荒れた中京の馬場に加え、馬自体も休み明けの一戦。最低人気のギベオンに逃げ切り勝ちを許したように、少なからず展開のアヤという一面もあった。

 多くのファンが「あれが実力ではない」と思っているはずであり、今回のウインマリリンの勝利がデアリングタクトの強さを改めて証明したともいえるだろう。

「コントレイル、デアリングタクトの三冠馬2頭は、ともに順調なら宝塚記念(G1)で再び顔を合わせることが予想されます。ジャパンCで後塵を拝したデアリングタクト陣営も、『次こそは』と思っているでしょうね。コントレイルにしても現役最強を誇示するためには、大阪杯(G1)は負けられないところでしょう」(同)

 来週の大阪杯に出走を予定するコントレイルは、強さの証明ができるのだろうか。牝馬の方が上と言われないためにも、4歳世代の牡馬代表として負けられない戦いとなりそうだ。