14日、東京競馬場で共同通信杯(G3)が行われる。過去10年の勝ち馬から5頭のG1馬を輩出している出世レースだ。
出走予定馬は、朝日杯FS(G1)の2着馬ステラヴェローチェ、G1・2勝のアルアインを全兄に持つシャフリヤール、新馬戦で素質馬ボーデンを破ったディオスバリエンテ、無傷の2連勝で百日草特別(1勝クラス)を制したエフフォーリア、皐月賞馬エポカドーロの半弟キングストンボーイなどの豪華メンバー。クラシックを占う意味で重要な一戦となるだろう。
そんな中、唯一の牝馬として出走するのがレフトゥバーズ(牝3歳、美浦・萩原清厩舎)だ。
東京マイルの新馬戦を3馬身半差の快勝でデビューを飾ったレフトゥバーズ。上がり3ハロン33秒4の豪脚を披露して、勝ち時計は1分34秒5だった。13日に行われるクイーンC(G3)で1番人気が予想されるアカイトリノムスメが、その翌日に同じ条件で行われた赤松賞(1勝クラス)を同タイムで勝っていることを考えれば、クイーンCに出走すれば勝ち負け必至に思われた。
しかし、クイーンCは8/11の抽選に漏れて出走が叶わず、登録を行っていた共同通信杯に回ることになった。
これまでに牝馬で共同通信杯を制した馬はおらず、過去10年で3頭の牝馬が出走して1頭も馬券にすら絡んでいない。このことから、牝馬にとって敷居の高いレースということがわかる。
また、マイルからの距離延長も割引材料となりそうだ。
●過去10年、共同通信杯の前走距離別成績
(着順、勝率、連対率、複勝率)
同距離 [3-4-1-14/22] 13.6%、31.8%、36.4%
距離短縮 [6-3-8-42/59] 10.2%、15.3%、28.8%
距離延長 [1-3-1-23/28] 3.6%、14.3%、17.9%
距離延長組は勝率3.6%、複勝率17.9%と苦戦している。同距離、距離延長組と比較すると不振であることが浮き彫りになるため、レフトゥバーズにとって不吉なデータとなりそうだ。さらに今年は出走メンバーの層が厚いため、厳しい戦いを強いられることになるだろう。
しかし、クイーンCを除外されて、共同通信杯に出走することがプラス材料という意見もある。
「当初、横山武史騎手がクイーンCでレフトゥバーズの手綱を取る予定でした。しかし、同騎手は共同通信杯でエフフォーリアに騎乗するため、戸崎圭太騎手に乗り替わりとなります。これが推しどころです。
過去5年で戸崎騎手は東京1800mを41勝しています。これは4年連続でリーディングに輝いているC.ルメール騎手を抑えて1位の数字です。抽選に漏れはしましたが、戸崎騎手を確保できたことはプラスとなりそうですね」(競馬記者)
JRAに移籍した2013年以降、戸崎騎手は共同通信杯で[1-1-1-1/4]の好成績を収めている。また、16年の2着馬イモータル、19年の勝ち馬ダノンキングリーはどちらも前走からの距離延長組。不安視される距離延長を克服できる可能性があるとなれば、レフトゥバーズにとって最高のパートナーとなりそうだ。
もしここで牡馬を蹴散らすようなことがあれば、桜花賞(G1)だけでなく、オークス(G1)の大本命に躍り出ることだろう。
レフトゥバーズがクイーンCを除外されたことは、むしろプラスになる可能性もありそうだ。