JRAキセキ全妹で“ビッグ”チャンスも「危険運転」反省なし!? デビュー4年目「若手騎手」に求められるのは「気性」改善か

 “ビッグ”チャンスを活かせるだろうか……。

 7日、小倉の新馬戦でキセキの全妹・ビッグリボン(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)がデビューを迎える。

 全兄であるキセキは、2017年の菊花賞馬。管理する角居勝彦厩舎が2月末で解散することに伴い、3月1日付で新規開業する辻野厩舎に転厩することが発表されたばかりだ。

 キセキはデビュー戦を快勝したが、その後の3戦は惜敗を続ける。すみれS(OP)に騎乗した川田将雅騎手がレース後「精神的な幼さなのか、持っているモノを出せないまま競馬が終わってしまいますね」と話したように、その実力を出し切れない競馬が続いていた。

 しかし、馬体調整のために出された放牧後は一変。500万下(現・1勝クラス)、信濃川特別(1000万下 現・2勝クラス)で2連勝を飾ると、続く神戸新聞杯(G2)ではダービー馬レイデオロに次ぐ2着と好走した。

 レイデオロが次走に古馬との対戦(ジャパンC)を選択したため、菊花賞(G1)では1番人気に推されたキセキ。歴史的な不良馬場となったレースであったが、そんな馬場をものともせず大外一気で快勝した。

 古馬となって未だに勝利がないものの、これまで多くのG1レースで善戦。天皇賞・秋(G1)3着、ジャパンC(G1)2着、大阪杯(G1)で2着となると、宝塚記念(G1)では2年連続の2着に入り、これまで6億円以上の賞金を稼ぎだしている。

 今年初戦として14日の京都記念(G2)を目指して入厩していたキセキだが、今回の転厩により次走は3月14日の金鯱賞(G2)を目指すとのこと。角居師は「状態は悪くなかったが、無理をさせることもなかったので」と転厩の理由を話している。

 これまでのレースでは、気性の危うさを見せながらも好走を続けてきたキセキ。今年初戦の走りにも注目が集まるところだ。

 一方、そんな中でデビュー戦を迎えるのが全妹のビッグリボン。良血馬騎乗のチャンスが回ってきたのは、デビュー4年目の西村淳也騎手だ。

 キセキの4歳下に当たるビッグリボンは、キセキに続く母ブリッツフィナーレ2度目のルーラーシップ産駒。全兄の活躍から、ファンの期待も当然大きいことだろう。

 3日にはレースでも騎乗する西村淳騎手を背に重馬場となった栗東芝コースで追い切られ、6ハロン87.3秒を馬なりでマーク。カイザーバローズ(新馬)一杯の外を先行し、余裕たっぷりの手応えで同入を果たした。

 西村淳騎手は、デビュー2年目の一昨年に55勝を挙げプチブレイク。昨年はJRA通算100勝を達成し、G1レースでの騎乗も経験している。

 今後、ますますの飛躍が期待される西村淳騎手だが、記者曰く大きな心配があるという。

「一昨年の11月30日、中京競馬場で行われた長良川特別(1勝クラス)で斜行し騎乗停止となった西村淳騎手ですが、他にも危ない騎乗が目立ち先輩騎手たちからもよく注意を受けていたんですよね。その時も『いつかやると思っていた』なんて声も多数上がっていましたし、『少しは反省してるかな?』と思ったのですが……。

昨年は短期間に同様の不注意騎乗を繰り返し続けて騎乗停止を受けるなど、騎乗ぶりは相変わらず。今年も順調な西村淳騎手ですが、いつか関係者に見捨てられないか心配なところですね」(競馬記者)

 昨年の8月8日の新潟8R(1勝クラス)で西村淳騎手の騎乗したコマノウインクルが内側に斜行し他馬の進路を妨害。同年5月10日にも不注意騎乗のあった西村淳騎手は、16日間の騎乗停止を受けている。

 2019年、騎手制裁点「58」でトップとなってしまった西村淳騎手は、昨年も「56」で2位。このまま危険な騎乗が続くようだと、関係者の信頼も失いかねない。

 また、一昨年の騎乗停止の際には、自身の行動を省みるべきだと語るスタッフもいた。

「騎乗もそうですが、競馬関係者への対応もぶっきらぼうすぎるんですよ。記者たちの質問には小声で一言二言話して終わり。助手や厩務員に乗った感想を聞かれても『まだ馬ができてないですね。それだけだと思います』とピシャリ。周囲と良好な関係を築くために必要なコミュニケーション力が低いみたいです。

特にレース後などは感情のコントロールが難しいんですかね。それで周囲からは『何様なんだ?』なんて言われるなど、誤解されることもしばしば。もう少し上手に立ち回れればいいんですけど」(同)

 減量のない今年も昨年以上のペースで勝ち星を量産している西村淳騎手だが、まだ年齢もハタチを過ぎたばかり。“ビッグ”なチャンスを活かせるかは、今後を見据えた「精神的」成長にかかっているのかもしれない。