2月7日には、きさらぎ賞(G3)が行われる。今年は中京競馬場の芝2000mを舞台にクラシックを目指す有力馬が顔をそろえそうだ。
かつては中京の芝1800mで開催されていたこともあるこのレース。実に35年ぶりという中京開催で新星は現れるだろうか。
おそらく1番人気は、昨年12月のホープフルS(G1)で相まみえた2頭のどちらかだろう。ヨーホーレイク(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)は、デビュー3連勝を狙った前走ではスタートで立ち遅れるも、1周目の直線ですぐに挽回。最後までいい脚を使って、勝ったダノンザキッドに0秒3差の3着と好走した。
今回も鞍上を務める武豊騎手はレース後、「ゲートの中では落ち着いていたのですが、スタートが上手く行きませんでした。ただ、リカバリーは利いて最後までよく伸びました。以前と比べて、馬はずいぶんと良くなっています」と成長ぶりを口にしていた。
それを感じさせたのが28日(木)の1週前追い切り。栗東CWで3頭併せを敢行。意欲的に最後まで追われ6ハロン83秒4-12秒1をマークし、最先着した。デビューから3戦すべてで上がり最速をマークした鋭い末脚は、さらに研ぎ澄まされてきている。
血統も魅力だ。母クロウキャニオンの産駒は本馬も含めて12頭全てが勝ち上がり。12頭中8頭が新馬勝ちと仕上がり早が特長だ。その一方でボレアスがレパードS(G3)、カミノタサハラが弥生賞(G2)を制しているが、重賞通算では「2-3-4-28」と今一つ勝ち切れていない。
名繁殖牝馬の母に初G1のタイトルをもたらすためにも、始動戦のここは負けるわけにはいかない。
ホープフルSで2番人気に支持されたランドオブリバティ(牡3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)は汚名返上を期す。ヨーホーレイクと同じくデビュー3連勝を狙った前走は、4コーナーでまさかの結末を迎えた。
スタートから終始、外へ逃避する仕草を見せていたランドオブリバティ。最終コーナーで外へ大きく逸走すると、馬はそのまま外ラチへ……。鞍上の三浦皇成騎手は落馬したが、幸い人馬ともに大事には至らなかった。
もちろん結果は「競走中止」。三浦騎手のG1初制覇は幻に終わった。
中間は調教再審査を課されたが、陣営の努力の甲斐もあって無事にクリア。引き続き三浦騎手が手綱を握る。
今回は左回りの一戦となるが、新馬戦で左回りの新潟をこなしている点は心強い。試金石ともいえる一戦で重賞初Vを飾り、クラシックへ名乗りを上げられるだろうか。
ホープフルS組の2頭に待ったをかけるとすれば、デビュー2戦目のダノンジェネラル(牡3歳、栗東・中内田充正厩舎)だろう。「中内田厩舎×川田将雅騎手」の黄金タッグが何とも心強い。
昨年11月の阪神新馬戦では、超スローペースの流れのなか、折り合いに専念。中団から3~4コーナーで早めに進出を開始すると、余力残しのまま先頭でゴールを駆け抜けた。
1歳時の2019年セレクトセールでは1億6200万円(税込)という高額で落札されたダノンジェネラル。その前年の当歳セレクトセールではダノンザキッドが1億800万円(税込)で落札されており、デビュー前の期待値では、G1馬を上回っていた逸材だ。
実績面で差をつけられたが、将来的には川田騎手が取捨を迷うようなパフォーマンスを見せてもおかしくはないだろう。
この他には、朝日杯FS(G1)7着からの巻き返しを図るドゥラモンド(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)。2走前のアイビーS(L)で、後にホープフルSで2着に入ったオーソクレースにクビ差に迫ったラーゴム(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)。母が名牝ディアデラノビアというディオスバリエンテ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)などが上位進出をにらむ。
35年ぶりの中京開催で大物誕生はあるか。伝統のきさらぎ賞は2月7日の15時35分に発走予定だ。