パチンコは娯楽ですが必然的に敗者が生まれてしまう特性上、負けてイライラしてしまう方も現れてしまいます。
中にはイライラの度が超えて、店員に暴言や暴力を振るう方もいるのです。また、“勝利”に執着するあまり、よからぬ事を考えて不正行為に手を染める人物も少なからず存在するのが現実でございます。
私は過去に約5年間ホール店員として従事しており、これまでパチンコ店で実際に起こった極悪行為の数々をご紹介してきました。
遊技台にかかと落としを炸裂させ、チャンスボタンを破壊した人物。高所作業用の店舗備品である脚立を持ち去る不届き者。更には「ドツキ」によって故意に遊技台を揺らし、不正に出玉を得ようとするゴト2人組など。多くの極悪人を目の当たりにしてきた過去がございます。
私の経験上、そういった極悪人たちは不審な点が目立ち、見るからに挙動がおかしいといった特徴があるものです。
勤め先だったホールでゴト行為を実行した2人組は、スーツ姿で一般のサラリーマンを演じていたのでした。ただ、視界を遮る壁役がカメラの位置を確認する姿や、不自然な椅子の座り方は異様な怪しさが漂っておりました。
ホール巡回は、遊技台トラブルの対応やお客様とのコミュニケーションも重要な業務のひとつですが、「極悪行為」の危険をいち早く察知できるように目を凝らす事も非常に大切でございます。
私はそういった“異変”に気付く事に長けたスタッフとして、ホールリーダーを任されていた訳ですが…。
今回は、そんな私が最後の最後まで気づくことのできなかった「SS級」の極悪行為をご紹介しましょう。
ある日、いつものようにホールを巡回していると後輩スタッフからインカムを通じてこんな報告が流れてきました。
「パチンココーナーに挙動不審な男性がいます」。
詳しく話を聞いてみると「遊技をせずに、ひたすらパチンコ島を歩き回っている」とのこと。無論、ただ遊技台を決めかねているだけという可能性もありますが、そうでなかった場合は「極悪行為」の前兆演出である危険性があるのです。
それは一体何かと申しますと「ICカードの盗難」です。お客様が席を離れている隙に残高や持ち玉が存在するICカードをサンドから抜き取り、高速で精算or景品交換を行って退店する。そんな事を考えている可能性があるのです。
実際にホールを歩き回ってサンドの残高表示だけをひたすら確認していた人物が、ICカードを盗難するという事例が過去にありました。だからこそ、必要以上にホールを徘徊している場合は注意の目を向けるように心がけていたのです。
私は急いで事務所へと向かい、該当する人物をカメラでチェックしました。入店時からさかのぼってみると実に45分もの間、遊技をせずにパチンココーナーを歩き回る姿が映し出されていたのでした。
無論、稼働の高い場合なら遊技台が空くのを待つために歩き回る事もありますが、この日は稼働が3割にも満たない平日。男性の行動は明らかに不審であると判断せざるを得ませんでした。
「何かあってからでは遅い」と判断した私は、ホール巡回しているスタッフをパチンココーナーに厚く配置し、お客様が離籍中の台にICカードが残っていないか確認するように指示しました。
その後はパチンコ島を徘徊→レストコーナーで休憩→また徘徊といったサイクルを繰り返す男性。
「明らかにおかしいですね」と現場スタッフは監視の目を強めたのです。その甲斐あってなのか、結局この男性客は何もせずに退店していったのでした。
ただ単純にパチンコ店の雰囲気を楽しみに来ていただけなのかもしれません。ですが、そのような考えで来店する方などほとんどいないでしょう。なんにせよ、最悪の事態が起きる事がなかったので一安心しておりました。
しかし、この時点で既に極悪行為の「魔の手」がホールを襲っていたなんて…。我々は知る由もなかったのです。
衝撃の事実が発覚したのは閉店後になってからでした。ホール責任者から「スロットで大きなマイナス誤差が生じている」という報告があったのです。
マイナス誤差をシンプルに説明するならば「店側が実際の売り上げよりマイナス」となっている事を意味しております。パチスロでのマイナス誤差は「メダルの持ち込み」が原因となる場合が多いです。
こういった場合、自店以外のメダルが持ち込まれていないかパチスロ台のホッパーを確認する必要があります。我々は急いでホッパー確認を行いました。
すると、あちこちの遊技台で「持ち込みメダル」が使用されているという事実が発覚したのです。
その数なんと「数百枚」…。1~2枚程度のメダルを持ち込まれるのはよくある事ですが、これだけの数は明らかに「無賃遊技」を目的としたものに他なりません。
パチンココーナーに気を取られている間に、こちらで“何か”が行われていたのでしょうか。不安に思いながらカメラをチェックしたのです。
すると清楚な恰好をした綺麗な顔立ちの女性が、ハンドバッグから流れるような手つきで持ち込みメダルを取り出して使用している衝撃の映像が映っているではありませんか!!
こんな大人しそうな女性が大胆にも大量のメダルを持ち込んで使用していた。この事実にスタッフ全員が驚きを隠せない様子でした。
私がパチンココーナーに多くのスタッフを配置させたことによって、「無賃遊技」がまかり通ってしまった…。責任を感じるとともに、悔しさのあまり怒りすら込み上げてきたのを今でも覚えております。
後日、再びこの女性がハンドバッグを持って来店しましたが、二度と同じ手口を許すほど我々も甘くはないです。その後の展開はご想像にお任せしますが、「メダル持ち込み」は犯罪行為である事に間違いありません。皆様も、このような不正は絶対にしないようにしましょう。
(文=ミリオン銀次)
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