JRAジャパンC(G1)にそそられず!? マイルCS(G1)渾身の「◎」! 男なら買わなきゃいけない「穴」がある。それが例え無謀だとしても……

 馬券派にとって競馬とは「ギャンブル」である。

 来週、三冠馬3頭が揃うジャパンC(G1)に競馬ファンは沸いているというが、馬券を買うなら断然マイルCS(G1)の方に購入意欲がそそられるのだ。

 明日22日に行われるマイルCS。まず、今回のポイントはマイルという距離である。

 この短距離というには長く、長距離というには短い微妙な距離。ここに勝機を見出せる馬を狙いたい。

 今回、1番人気が予想されるのがグランアレグリア。前売りの時点で単勝1.7倍という圧倒的支持を集めている。

 もちろん、男の「◎」にグランアレグリアなんていう「セコい」ことをいうつもりはないのだ。狙うは「穴」。男なら当然のことである。

 グランアレグリアは前走が1200mのスプリンターズS(G1)。このレースに出走していたのは、今回の出走馬では他にアウィルアウェイがいる。

 ただ、前走は同じような位置取りからともに外を回し、差が詰まらずの0.4秒差。アウィルアウェイの逆転は限りなく可能性が低そうだ。

 逆にいえば、グランアレグリアが圧勝すると予想するなら、ヒモに入れるというのも面白いかもしれない。

 とはいえ、グランアレグリアは単勝1.7倍の断然人気。できれば「飛んでほしい」というのがギャンブラーの思考なのだ。つまり、アウィルアウェイは「消し」だ。

 続いては1400m。スワンS(G2)に出走した4頭について考察する。

 勝利したのはカツジ。3着アドマイヤマーズ、8着ベステンダンク、10着サウンドキアラと入線している。

 ただ、このレースは1着から10着までが0.5秒差。差がつかなかったということは、全馬が止まらなかったと考えたい。つまり、能力を出し切れていないということだ。

 勝利したカツジは、それまでが惨敗続き。前走が恵まれ過ぎただけで、とてもG1の舞台で同じ結末になるとは思えない。8着ベステンダンクも同様で、やはり近走成績からは今回は惨敗まで考えたいところだ。

 注目は3着アドマイヤマーズと10着サウンドキアラ。アドマイヤマーズはグランアレグリアとの対戦で2勝1敗、敗れた安田記念(G1)がドバイ(中止)から帰国後の初戦であった。

 サウンドキアラは2走前がアーモンドアイの2着。ただ、アーモンドアイが安田記念でグランアレグリアに敗れていることを思えば、そこの逆転は考えづらい。

 続いて1600m。

 富士S(G3)組は、正直レベルに疑問が残る。というのも、2着のラウダシオン以外は、安田記念でグランアレグリアに完敗した馬。安田記念で10着だったヴァンドギャルドが勝利している辺り、食指は動かない。

 その安田記念では、グランアレグリアが圧勝。3着インディチャンプ、5着ケイアイノーテック、6着アドマイヤマーズなど。3着インディチャンプでも同じような位置から0.5秒差をつけられているだけに、アドマイヤマーズのような特別な理由(ドバイ帰り)でもない限り巻き返しは厳しいのではないだろうか。

 富士Sの2着馬ラウダシオンは、NHKマイルC(G1)でレシステンシアに勝利。コースも異なり、1戦だけで決めつけるのは危険ではあるが、レシステンシアは5番人気とそれなりに人気もある。やはり買いづらいのだ。

 ラウダシオンが唯一惨敗を喫したのが、朝日杯FS(G1)。この時の勝ち馬がサリオスだ。2着に富士Sで5着だったタイセイビジョンが入っているが、その差は0.4秒。しかも、差しが届く流れをサリオスの方が先行していたのだから、着差以上に能力差は大きいと考えられる。

 サリオスは前走1800mの毎日王冠(G2)を圧勝。今回のメンバーとは同じ3歳牡馬のタイセイビジョンとラウダシオンしか対戦していないが、その中では圧倒的に抜けていると考えたい。

 メイケイダイハードとブラックムーンは、前走の関屋記念で12着と17着。さすがにここでは論外だろう。

 となると、残されたのはスカーレットカラーだ。前走は天皇賞・秋(G1)で勝ち馬アーモンドアイから1.4秒差の9着。

 ただ、天皇賞・秋のレース後、高橋亮調教師が「自分のスタイルでレースができました。直線でもいい感じでしたが、メンバーも強かったですからね。距離的なものもあります」と、適距離ではないことを示唆していた。

 しかも、天皇賞・秋では馬体重がプラス14kgと、過去の最高馬体重である490kgに迫る勢いだったスカーレットカラー。490kgで出走した際も2着と結果を残しているが、古馬となってから勝利したのは464kgだったパールS(OP)と府中牝馬S(G2)の472kgだ。

「距離的なものもあります」という言葉からは、明らかにマイルCSが標的。天皇賞・秋のあとはマイルCSと予め決まっていたというのだから、前走は叩き台と考えていいのではないだろうか。

 4走前の同舞台、阪神牝馬S(G2)ではサウンドキアラから0.2秒の2着。サウンドキアラでもグランアレグリアへの逆転は難しいと考えているのだから、スカーレットカラーを推すのには矛盾が生じるが、その理由は阪神牝馬Sの位置取りの違いだ。

 この阪神牝馬Sは7着までが0.5秒差で、スワンSではないが、やはり4コーナー1桁番手の馬が上位の多くを占めている。ただ1頭、4コーナー15番手から差し込んだのがスカーレットカラーである。

 前走1200mを使ったグランアレグリアに対して、スカーレットカラーは2000m。グランアレグリア圧勝のスピード競馬なら惨敗でも、グランアレグリアに厳しい流れなら一発あってもいいのではないだろうか。

「目には歯を、歯には目を」である。同じことをやっても格上には通用しないのだ。

 1番人気グランアレグリアに逆転する可能性としては、2番人気サリオス、3番人気アドマイヤマーズも秘めてはいるだろう。

 しかし、そんな3連複を当てて楽しいだろうか?全然「ギャンブラー」ではないのである。

 確かに、スカーレットカラー1着というのは無理があるのも承知している。ただ、男なら……。

「◎」スカーレットカラーしかないのだ。

(文=宍戸ハレ)