「勝つという結果が出せなかったことに申し訳なく思います」――。
ダノンプレミアム(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)で挑んだ昨秋のマイルCS(G1)。2着という結果に、鞍上の川田将雅騎手が口にした言葉だ。
11月1日、天皇賞・秋(G1)で、約4カ月半ぶりにターフに復帰するダノンプレミアム。前走のD.レーン騎手から乗り替わり、再び手綱を握るのは川田騎手だ。
馬主は野田順弘氏(名義はダノックス)。冠名「ダノン」でお馴染みの有名オーナーである。
冠名「ダノン」といえば、もうすっかり「川田騎手」というイメージが定着。これまでのG1でも今回騎乗するダノンプレミアムのほかに、ダノンスマッシュ、ダノンファンタジーなど、過去にはダノンバラードにも騎乗している。
では、G1での成績はというと16戦1勝。思ったほどの成績を残せていないのが現状だ。
ただ、唯一G1で勝利したのが、今回騎乗するダノンプレミアムの朝日杯FS。近年活躍したダノンファンタジーと同じ中内田厩舎の管理馬だ。
しかし、川田騎手、中内田調教師のコンビはG1成績も思わしくない。22戦1勝と、やはりダノンプレミアムの朝日杯FSしかないのだ。
調教師、オーナーとも、コンビとしての結果が出せていない川田騎手。今年の春は乗り替わりも目立っていた。
ダノンプレミアムは、4月のロンジンクイーンエリザベスS(豪・G1)で川田騎手からJ.マクドナルド騎手に乗り替わり。6月の安田記念(G1)はレーン騎手が騎乗していた。
また、ダノンスマッシュにしても、5月の京王杯スプリングCで川田騎手からレーン騎手に乗り替わり。その後6月の安田記念、9月のセントウルS(G2)でも三浦皇成騎手が騎乗している。
しかし、10月のスプリンターズS(G1)では、再度ダノンスマッシュの鞍上が川田騎手に。これには、セントウルS直前に行われた「ある事」が関係しているという。
『うまスクエア』によると、セントウルS直前に川田騎手とオーナーサイドで話し合いがもたれ、「今後はダノックスの馬は優先的に川田騎手が乗る」という事に話がまとまったというのだ。
11月23日(月・祝)に行われる東京スポーツ杯2歳S(G3)を予定しているダノンザキッドも北村友一騎手から川田騎手に乗り替わる事が27日に発表されたが、こちらもセントウルS前には川田騎手で内定していたようだ。
ここまでくると、まさに心中。オーナーである野田氏も腹をくくっているということだろう。
マイルCSレース後の言葉「勝つという結果が出せなかったことに申し訳なく思います」というのは、オーナーの期待に応えたいという川田騎手の気持ちの表れだろう。
確かに、現時点で結果は出せていない。しかし今回は、川田騎手とのコンビで唯一のG1勝利をもぎ取ったダノンプレミアムだ。
腹をくくったオーナーの「男気」に、川田騎手は応えられるのか……。
このコンビ、2度目のG1勝利となる事を期待したい。