18日、京都競馬場で行われた秋華賞(G1)を無敗の二冠牝馬デアリングタクト(牝3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)が優勝。JRA史上初となる無敗の牝馬三冠馬が誕生した。
桜花賞(G1)が1馬身半差、オークス(G1)が半馬身差、そして秋華賞が1馬身1/4差。一見するとアーモンドアイやジェンティルドンナといった過去の三冠馬と比較して、デアリングタクトに派手さはない。
だが、それでも重馬場や不利などを跳ね返す精神力、三冠を勝ち切った勝負強さは、やはり同世代では1枚も2枚も上。そして何より、これまでどんな名牝でも辿りつけなかった無敗による牝馬三冠の快挙が、本馬の底知れぬスケールを物語っている。
こうなると、ファンの興味は「デアリングタクトが一体どこまで強いのか」という点に尽きるだろう。
今後は同世代の枠を超えて、歴戦の古馬と矛を交えることになるが、次走の最有力候補に挙がっているのが、11月のジャパンC(G1)だという。
「まだ、陣営から具体的な次走が明言されたわけではありませんが、デアリングタクトが所属するノルマンディー(サラブレッドレーシング)の岡田牧雄代表は、秋華賞後に『アーモンドアイやコントレイルなど、強い馬に当てていくという一択』と不退転の決意を示しています。
この点からも順調に行けば次走は、すでにコントレイル陣営が出走予定を明言しているジャパンCになることが濃厚です」(競馬記者)
もし、コントレイルが今週の菊花賞(G1)で無敗の三冠を達成すれば、ジャパンCでは史上初の無敗三冠馬同士の激突になる。コロナ禍に沈む競馬界が、空前の盛り上がりを見せることは間違いないだろう。
一方そんな歴史的一戦に、来週の天皇賞・秋(G1)で史上初の芝G1・8勝が懸かる女王アーモンドアイが参戦する可能性が高まっているというから驚きだ。
「実は、先週の秋華賞のレース後に、2着だったマジックキャッスルを管理する国枝栄調教師が、デアリングタクトの杉山晴紀調教師に『おめでとう』と声をかけるシーンがありました。
その際、国枝調教師が『ジャパンCで待ってるぞ!』と冗談交じりに“宣戦布告”をしたとか……。師は厩舎の看板馬アーモンドアイをデアリングタクトにぶつける意向を持っているのかもしれません」(同)
ちなみに、国枝厩舎からは昨年のジャパンCで2着したカレンブーケドールが、すでに今年も出走を表明している。
しかし、国枝調教師は秋華賞で「デアリングタクトは度外視」と戦前から“白旗宣言”しており、2着という結果に満足するほどデアリングタクトの力を認めている。そんな新・三冠女王に“宣戦布告”するには、やはり厩舎最強の三冠女王アーモンドアイをぶつけたいと考えるのが自然だろう。
今週、デアリングタクトに続く無敗の三冠を目指すコントレイル。そして、来週の天皇賞・秋で前人未到の芝G1・8勝目を目指すアーモンドアイ――。
2頭が共に勝利を上げるようなら、今年のジャパンCは競馬史に永遠に残るであろう「最強馬決定戦」となるかもしれない。
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