10月4日、神宮球場でヤクルト対広島戦が行われ、6-4で広島が勝利した。
この日の試合では、ヤクルトが秋季キャンプを行う松山にあやかり、「松山DAY」を開催。お笑いコンビ「ティモンディ」の高岸宏行と前田裕太がファーストピッチセレモニーを務めた。
グレープカンパニーに所属するティモンディの2人は、愛媛県松山市の名門・済美高校硬式野球部出身。この日、マウンドに上がった高岸は高校2年から控え投手兼野手としてレギュラーとなり、高校3年時は夏の甲子園愛媛県大会決勝まで進んだ。
高校卒業後は東洋大学に進学するも、3年時に故障してプロを断念。前田を誘い、2015年にコンビを結成した。
お笑い芸人の道へ進んだ後もトレーニングを積み、150キロを計測したことがある高岸。それだけに今回の目標は「170キロ」と語ってマウンドに立ったが、アナウンサーからウォーミングアップを促されると、何やら目元を拭いはじめた。
野球に打ち込んだ者として、プロを目指した者としてあらゆる思いが交錯したのか。どうやら高岸は、感極まって号泣した様子。その模様が大型ビジョンに映し出されると、観客からは大きな拍手が送られた。
いざ、投球。捕手を務めた前田のミットに投げ込んだ剛速球は目標に届かず「138キロ」だったものの、高岸は「怪我をしてプロを断念したんですけど、諦めずにやっていれば、こうやってプロの選手がいる前でできるんだよって、勇気を与えられたら僕は幸せ」とコメント。「みんな、応援してます」「やればできる」と、お馴染みのフリーズで締めた。
このセレモニーを紹介した東京ヤクルトスワローズ公式Twitterには、「もらい泣きした」「高岸さん、前田さんの野球愛を感じた素敵な始球式」「気持ちが入った始球式に感動」などとコメントが殺到。中には「2人をプロの世界で見たい」「今年のドラフト候補」などと選手としての獲得を薦める意見もあった。
様々な著名人が登場する始球式。女性アイドルの一投も華やかで盛り上がるが、高岸や前田のように野球愛に満ち溢れた者たちの全力投球はファンの感動を呼ぶ。
野球というスポーツの素晴らしさを、改めて実感できた瞬間ともいえるのではないだろうか。