JRA紫苑S(G3)「C.ルメール人気」のシーズンズギフトは消し! 実績馬に潜む「特大穴馬」が堅いレースをかき乱す!? 混戦レースを小点数で完全攻略を狙う!

 12日、中山競馬場で紫苑S(G3)が開催される。秋華賞(G1)トライアルとして2000年に新設された比較的歴史の浅いレースである。2016年にG3に昇格して、秋華賞の優先出走権が3着以内の馬にまで与えられるようになった。

 昨年は3着のカレンブーケドールが秋華賞で2着、17年の勝ち馬ディアドラ、16年の2着馬ヴィブロスが秋華賞馬に輝いており、本番を見据えるうえで重要なレースと言えるだろう。

 過去10年の3連単平均配当は7万5408円と波乱含みの数字だが、重賞昇格後は1万5137円と堅い決着が続いている。直近4年の勝ち馬は1番人気と2番人気で分け合っており、1番人気は複勝率100%、8番人気以下は一度も馬券に絡んでいない。かなり堅いレースと言える。

 いつもは「強力現場情報」をベースに予想をするのだが、今回は自分の「信念」だけで紫苑Sをハナビ杉崎が攻略する。

 まず今年の出走メンバーを確認すると、オークス(G1)3着のウインマイティー、チューリップ賞(G2)勝ち馬マルターズディオサ、京成杯(G3)2着のスカイグルーヴ、ニュージーランドT(G2)2着のシーズンズギフトなど、上位拮抗の混戦が予想される。複勝率100%の1番人気にあやかりたいところだが、人気が読めないのは苦しいところだ……。

 まず「◎」はウインマイティー(牝3歳、栗東・五十嵐忠厩舎)を指名する。

 オークスは13番人気の低評価を覆して、3着に好走。和田竜二騎手の好騎乗も光ったが、能力の高さを示すには十分な内容だった。これまで7戦して、すべてプラス体重で出走している成長がオークスで開花したと考えられる。

 2000mは1戦1勝、中山コースも1戦1勝と、レース条件に不安は全くない。

 先行できるスピードもあり、開幕週の馬場も味方になるはずだ。コンビ2戦目の和田竜騎手が秋の大一番に向けて、実力を発揮することに期待したい。不安らしい不安がないことが、この馬の魅力である。

 次に「〇」はパラスアテナ(牝3歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)だ。

 前走のラジオNIKKEI賞(G3)は1番人気ながら4着に敗れたが、悲観する内容ではない。勝ち馬バビットと斤量差は1キロしかなかったことを考えれば、牡馬相手に健闘したと言えるだろう。2連勝を決めた際に見せた上がり最速の末脚を発揮できれば、勝ち負け必至のはずだ。

 また、オーナーの広尾サラブレッド倶楽部の所有馬はキーンランドC(G3)でディメンシオン、札幌2歳S(G3)でバスラットレオンがともに3着。2週連続で馬券に絡んでいるだけに、今週も警戒が必要かもしれない。

 ただ、唯一不安なのが、前走時に武豊騎手が稍重の馬場を敗因に挙げていること。当日の馬場状態に注意したほうが良さそうだ。

「▲」はスカイグルーヴ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。

 同コースで行われた京成杯(G3)は横綱相撲で押し切りを図るも、大外から追い込んできたクリスタルブラックに交わされての2着。牡馬相手に力のあるところを見せている。

 前走のフローラS(G2)は5着に敗れているが、マイナス14キロと大きく馬体を減らしたことが敗因に考えられるため、度外視して問題ないだろう。その分、今回はどこまで馬体重を戻しているかに注目すべきか。コース実績のある良血馬を3番手に指名する。

「△」はマジックキャッスル(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。

 オークスは前走大敗、距離不安ということから14番人気に甘んじた。だが、デアリングタクトに次ぐ、上がり3ハロン33秒4の末脚で5着に入る健闘を見せた。評価を改める必要がありそうだ。

 過去10年、紫苑Sで2勝、2着3回と結果を残しているディープインパクト産駒。特に、オークス組の成績は【1,1,1,1】と好相性だ。さらにオークスで5着以内だった馬はすべて馬券に絡んでいる。ここでは実力上位と見て、問題ないだろう。

 不安に挙げられるのは、重馬場の桜花賞(G1)で大敗していること。理想は良馬場なだけに、こちらも馬場状態次第と言えそうだ。

「☆」はラヴユーライヴ(牝3歳、栗東・矢作芳人厩舎)に期待する。

 全兄にリアルスティール、全姉にラヴズオンリーユーをもつ超良血馬。デビュー戦は5着に敗れたが、その後2連勝をして初の重賞挑戦となる。

 前走の1勝クラスはハナを切って、上がり最速の末脚で押し切り勝ち。2着に3馬身差をつける圧勝だった。2着馬が次走で勝ち上がっていることから、レースレベルが低かったわけではない。また、休み明けで、プラス30キロとボリュームアップした馬体に成長を感じられた点もプラス要因である。

 今回、相手強化となるが、好走しても何ら不思議でない存在だ。

 上位人気が予想されるC.ルメール騎手のシーズンズギフトは「消し」とする。ニュージーランドT(芝1600m)はルフトシュトロームと0秒1差の2着に好走しているが、フラワーC(G3・芝1800m)のアブレイズと0秒4差の3着はあまり評価できる内容ではない。鞍上人気も予想されるうえに、本質的にマイラーの可能性があることが消しの理由である。

 買い目は以下の通り。

 3連複 1頭軸流し 6点

 軸[ウインマイティー]  相手[パラスアテナ、スカイグルーヴ、マジックキャッスル、ラヴユーライヴ]

 近年、固い決着が続いているだけに、3連単の妙味はないと見る。3連複で小点数に絞って、厚めに勝負したい。

(文=ハナビ杉崎)