9日、札幌競馬場でエルムS(G3)が開催される。昨年は2着に10番人気ハイランドピークが入ったことで、3連単で14万3000円という高額配当が飛び出した。だが、過去10年のうち、これが最高配当で、4桁配当は3回。傾向としては大荒れとなるレースでないと言えるだろう。
また、今回は横山親子が3人揃い踏みということも注目される。最先着を果たすのはいったい誰だろうか。今回、「強力現場ネタ」からエルムSをハナビ杉崎が攻略する。
まず、「◎」はハイランドピーク(牡6歳、美浦・土田稔厩舎)だ。
本命には横山和生騎手を指名する。函館では弟の武史騎手が開催リーディングを獲得。横山家の長男の意地を見せることに期待したい。
「前走は骨折休養明けだったことを考えれば良くがんばりました。ここまでの調整も順調に来ています。今回は相手が強くなりますが、前走のような立ち回りができれば十分にやれますよ」(厩舎関係者)
一昨年の勝ち馬で、昨年は2着と札幌ダート1700mと相性が非常にいい。昨年は57キロの負担重量だったが、今年は56キロで出走できるのも魅力的。北海道開催で【1,2,2,1】の堅実な走りを、ここでも見せてくれるはずだ。
次に「〇」はウェスタールンド(セン8歳、栗東・佐々木晶厩舎)だ。
前走のアンタレスS(G3)でついに重賞初勝利を挙げた8歳馬。セン馬の特徴として、競走生活の息長いということが言われているように、まだまだ衰え知らずだ。これまでに北海道開催は1戦1勝のため、夏の札幌は問題ないだろう。
「先週の追い切りで速い時計を出してから、スイッチが入った感じがします。鞍上も馬の癖を知っているのも心強いです。いつも通り3、4コーナーあたりから、うまく追い上げるような競馬が理想ですね」(厩舎関係者)
鞍上は引き続き藤岡佑介騎手が務める。前走の重賞制覇以外にも、一昨年のチャンピオンズC(G1)で2着に入ったときもこのコンビ。好相性ジョッキーの手腕に期待したい。
「▲」はタイムフライヤー(牡5歳、栗東・松田国英厩舎)だ。
前走、マリーンS(OP)でホープフルS(G1)以来の復活勝利。2着に3馬身半差をつける内容は圧巻だった。ダートに活路を見出したG1馬は侮れない。
「馬体がしっかりしてきた効果か、前走はいい勝ちっぷりでしたね。『中間はしっかり負荷をかけられて、最終追い切りもいい走りだった』と、陣営からは自信が感じられます。最後のしっかりと伸びる末脚は、このメンバーでも強力な武器ですよ」(競馬記者)
初ダートで挑んだ昨年は6着に敗れたが、今の状態を考えれば度外視できる。来年で定年を迎える松田調教師に、初の札幌重賞制覇をプレゼントすることはできるだろうか。
「△」はアナザートゥルース(セン6歳、美浦・高木登厩舎)だ。
重賞に9度出走し、掲示板を外したのはわずか1回。安定した走りに加えて、交流重賞で好走歴があることから、小回りコースへの対応も問題ないはずだ。
「叩き良化型ですが、今回は休み明けでの出走です。陣営はそれを踏まえた上で調整してきているので、力の出せる態勢にありそうです。前走で58キロは経験済みですし、時計が速くなっても対応はできるはずですよ」(競馬記者)
唯一不安となるのが、近走は2000m前後の距離をメインに使われていること。距離短縮の影響が悪い方に出る恐れがあるため、4番手評価とする。
「☆」はサトノティターン(牡7歳、美浦・堀宣行厩舎)だ。
昨年の3着馬を忘れてはならない。ハイランドピークがリピーターとして穴を空けたように、今年はこの馬に期待したい。
「今週の追い切りは鋭い動きでした。ただ、予定より時計が速くなってしまったので、レースまでにどれだけ回復できるかが鍵になりそうですね。レースで後手に回っては苦しいので、今回はブリンカーを着用します。昨年のように前が流れる展開になればいいのですが」(厩舎関係者)
展開次第といったところかもしれないが、リアンヴェリテをはじめとした前に行きたい馬が多いため、ハイペースとなる可能性も十分に考えられる。
今回、武豊騎手とのコンビで注目を集めるエアスピネルは、ダート1戦のキャリアからどこに脆さが隠れているかわからない。砂をかぶったときにどう反応するか未知数なため、内枠に入ったことはマイナスとなるかもしれない。思い切って「消し」とする。
買い目は以下の通り。
3連複 1頭軸流し 6点
軸[12] 相手[3,8,10,13]
ハイランドピークが3年連続で馬券に絡むことに期待。サトノティターンが馬券に絡めば、高配当間違いなしだ。
(文=ハナビ杉崎)