『霜降りミキXIT』視聴率1%台で『月曜から夜ふかし』に大敗…お笑い第7世代バブル崩壊か

 令和のお笑い界を牽引している「第7世代」バブルが今、崩壊寸前にある。それを引き起こしているのは、芸能プロダクションの苛烈なゴリ押しにあるという。いったい、どんな事情があるのだろうか。

「今の日本のテレビ番組は、第7世代で回っていると言っても過言ではありません。1週間のタイムテーブルを見ても、番組欄には必ず、霜降り明星、EXIT、ぺこぱ、ハナコ、四千頭身、かが屋、宮下草薙の名前があることからも、それがわかるでしょう」(芸能ライター)

 さらに、そこに『女芸人No.1決定戦 THE W 2019』(日本テレビ系)で優勝した3時のヒロイン、最近急上昇してきた、ぼる塾というトリオ(本来は4人組)も参入してきている。良く言えば「百花繚乱」、悪く言えば「乱立状態」で、もはやその増殖に歯止めがかからなくなっている。

ぺこぱは第7世代でミルクボーイは違う?

「『第7世代』と言い始めたのは霜降り・せいやというのが今や定説となっていますが、では、今後新たに台頭してくる芸人はすべて第7世代なのか、いつまで第7世代と呼ぶのか、というところがネックになってきます。もともと、お笑い芸人を『世代』で分けるという手法は、過去のお笑いの歴史を俯瞰で眺めたときに便宜的に使われることから始まったもので、現在進行形では使わないものです。

 しかし、テレビメディアはスポンサーや上層部へのプレゼンにうってつけのキーワードだと言わんばかりに、第7世代がらみのスペシャル番組を企画し、また、その世代の芸人をテレビに出しまくっているのです」(同)

 最近は、YouTuber芸人のフワちゃんも、なぜか第7世代に仲間入りするようになってしまった。彼女は厳密に言えば、芸人というより“令和の篠原ともえ”とも言うべき、単なるハイテンションタレントなのだが、「芸人」そのものの定義も曖昧になってきている今、許容の範囲内なのかもしれない。

 また、ぺこぱの松陰寺太勇は36歳。同い年の芸人には、かまいたちの濱家隆一、ジャルジャルの後藤淳平、ジャングルポケットの太田博久がいる。では、彼らは第7世代なのかというと、なぜかそこには入らない。松陰寺自身は、7月4日放送の『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)で「芸風的に第7のチケットもらえた」と告白している。

 ぺこぱは『M-1グランプリ2020』(テレビ朝日系)で3位につけたが、同大会で優勝したミルクボーイを紹介するときは、第7世代という言葉はあまり使われない。つまり、第7世代とは、売れたタイミングと芸風で加入できる不可思議なグループなのだ。

『霜降りミキXIT』個人視聴率0%台の衝撃

 しかし、その“第7世代神話”がただの幻想であることを物語るデータがある。

「6月末からTBS系で始まったのが『霜降りミキXIT』です。同番組はその名の通り、霜降り明星、ミキ、EXITの3組によるバラエティ。彼らがワンランク上の男=“Mr.ダンディズム”になるため、VIPゲストをスタジオに招き、その極意を学んでいくトーク番組です」(テレビ局関係者)

 その数字が、早くも芳しくないという。

「『霜降りミキXIT』の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を見ると、初回の6月29日はわずか2.0%(世帯)、個人でも0.9%という衝撃の低アベレージです。裏番組の『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)の世帯7.6%、個人3.6%と比べると雲泥の差。また、7月13日の『霜降り~』は世帯1.7%、個人0.8%と初回を下回っています」(同)

 大人気番組の『夜ふかし』を前にしたら、どの番組も太刀打ちできないのが現実だろうが、おそらくスタッフはこの数字に少なからずショックを受けているのではないだろうか。

“第7世代バブル”の裏に事務所のゴリ押し?

 それでも、やはり各芸能プロダクションは第7世代という流れで売りたいと考えているフシがあるという。たとえば、7月5日から日曜昼に始まった第7世代によるバラエティ『お笑いG7サミット』(日本テレビ系)。

 ここには、霜降り、四千頭身、ぺこぱ、ぼる塾のほか、なぜか、はなしょー、空気階段、ガンバレルーヤの3組も入っている。はなしょーは、3時のヒロインが優勝した『THE W』で惜しくも2位になった女性お笑いコンビだが、一般的な知名度は皆無に等しい。

「彼女たちが在籍するのは、ワタナベエンターテインメントです。あくまで推論ですが、四千頭身と同じ事務所ということで、バーターでねじ込まれたのでは? と勘ぐってしまいます。

 また、ガンバレルーヤの起用も不自然です。これまで、彼女たちは一度たりとも第7世代と呼ばれたことはない。さらに、空気階段も芸風的に第7世代と呼ぶにはマニアックすぎる。ガンバレルーヤと空気階段は、ともに吉本興業です。

 番組スタッフの中に彼女らの大ファンがいて、強力に推しているのなら話は別ですが、第7世代くくりの番組をつくろうと考えたときに、まず名前が挙がらない2組と言えます。そのため、霜降りと一緒になんとかセットで売ってほしい、という吉本の意図も見え隠れしてくるわけです」(同)

 自然発生的に生まれた第7世代という集まりの権益を事務所サイドが争うように奪い始めると、視聴者も冷め、途端にブームは去る。いずれにしても、いつかは飽きがくるだろう。そのときに誰が残っているのか、おおいに楽しみではある。

(文=編集部)