JRAクリソベリルに「悲惨」なデータが発覚! 帝王賞(G1)「帰国初戦」で最強証明には血統の壁が大きく立ちはだかる!?

 24日、大井競馬場で帝王賞(G1)が開催される。上半期のダート総決算のレースに、昨年王者のオメガパフューム、2018年の最優秀ダート馬・ルヴァンスレーヴといった有力メンバーが集結した。

 その中でも、昨年の最優秀ダート馬・クリソベリル(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)に注目したい。

 前走のサウジCでキャリア初の黒星を喫したクリソベリル。レースは7着に敗れたが、初の海外遠征に加えて、世界の一線級が相手だったことを考えると、そこまで悲観する内容ではないだろう。

 レース後に音無調教師は「スタートが悪く、自分のレースができませんでした。道中に不利もあったようです。今日は不完全燃焼でした」とコメントしていることからも、この敗戦は度外視していいかもしれない。

 連勝は「6」でストップしたとはいえ、国内では未だに負け知らず。昨年のチャンピオンズC(G1)でクリソベリルは最後の直線、マイペースの逃げで勝ちパターンに持ち込んだインティ、そこに外から襲い掛かったゴールドドリームの間を割って抜け出しての勝利を飾った。

 誰もが届かないと思われた状況から勝利をもぎ取った走りは、最強を印象付けるには十分の内容だった。また、このときには帝王賞でも対戦するチュウワウィザード、オメガパフュームに勝利しているのも好材料だ。

 帝王賞ではクリソベリルの強さを再度見せつける走りに期待されるが、ぬぐい切れない不安も付きまとう。

 まずは「地方のダート」で強力なライバルを迎え撃つことだ。

 昨年の覇者オメガパフュームは【3,1,0,0】と大井を得意としており、【0.0.1.3】で苦手としている左回りとは話が変わってくるだろう。

 クリソベリルも昨年のジャパンダートダービー(G1)を勝利しており、大井では1戦1勝。だが、このときの2着デルマルーヴルとのタイム差は0秒6。十分立派な数字だが、そのデルマルーヴルは今年の川崎記念(G1)でチュウワウィザードに1秒4差で敗れており、単純比較すると分が悪く思われる。さらにチャンピオンズCのチュウワウィザードは前が塞がり、追い出しが遅れたことも敗因にあるため、油断できない相手だ。

 そんな強力な2頭が昨年の帝王賞で1、2着だったことを考えると、砂の深い地方のダート適性が高いと考えられる。それに対して、クリソベリルはジャパンダートダービーでの実績しかないため、未知な部分が大きいのだ。

 また、血統的にも「海外帰り」という点が割引材料かもしれない。

 全兄のクリソライトもジャパンダートダービーの勝ち馬で、クリソベリルと比較すると実績は劣るが、ダート重賞には欠かせない存在だった。そんなクリソライトはコリアC(G1)で2度の海外遠征を経験しているが、帰国初戦はいずれも大敗しているのだ。

 実際に、16年のJBCクラシック(G1)が11着(6番人気)、17年の同レースが15着(9番人気)と人気以下の着順である。馬は違えども、全弟のクリソベリルにとっては不吉な材料だろう。

 決して、クリソベリルにとって歓迎できる状況で、帝王賞を迎えられるわけではないはずだ。だが、国内最強の称号を再び手にするためには、ここで負けていられないだろう。不安を吹き飛ばして最強馬の証明をしてほしいところだ。