マルコ・ポーロが獄中で熟練ライターと出会わなければコロンブスの新大陸発見はなかった!?『東方見聞録』が「実用的アジア侵略ガイドブック」になるまで – 経済学タイムトラベル 歴史を動かした経済思想家たちの軌跡

1270年に16歳で出発したマルコ・ポーロ、父ニコロ、叔父マテオの3人がヴェネツィア共和国に戻ったのは1295年、少年マルコは41歳の壮年になっていました。いよいよ25年間の経験をもとにした『東方見聞録』執筆の期間となるのですが、机に向かって本を書いたわけではなく、なんとも数奇な出会いがこの経済史上の名作を生み出すことになります。地中海交易、東方交易の商権をめぐるイタリアの都市国家戦争がマルコを巻き込み、執筆の機会を作ることになったのです。元週刊ダイヤモンド編集長が高校生向けに実施している授業「大学の経済学入門」をもとにした連載『経済学タイムトラベル 歴史を動かした経済思想家たちの軌跡』。第3回は、マルコ・ポーロ後編です。マルコ・ポーロが大航海時代、さらには、重商主義の時代に与えた影響を紐解いていきましょう。実は当初『東方見聞録』は「面白い大ボラ物語」と受け止められましたが、やがて「実用的なアジア交易ガイドブック」、さらに後年は「アジア侵略ガイドブック」として重宝されるようになります。