女子プロレスラー、木村花さん(22)が23日、亡くなった。所属事務所の公式サイトが発表した。死因は現在まで明らかにされていないが、木村さんが出演していた米動画配信大手・Netflixやフジテレビなどが放送する恋愛リアリティー番組「テラスハウス」をめぐるSNS上での誹謗中傷が原因で命を絶ったのではないかと見られている。国内のメディアのみならず、海外メディアもこの問題を注視していて、英国BBCインターネット版も24日、記事『女子プロレスラーの木村花選手、22歳で死去 SNSで中傷されていたと示唆』を公開。「木村さんは亡くなる直前、インターネットで誹謗中傷を受けていたことを示唆する気がかりな内容を自身のソーシャルメディアアカウントに投稿していた」と報じた。インターネット上では「番組の演出が木村さんへの誹謗中傷を助長したでのはないか」との問題提起も浮上している。
誹謗中傷の発端となった番組は、フジテレビとイースト・エンタテインメントの制作で、Netflixなどで先行配信したテラスハウス東京編、「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」の第38話でのことだった。同話では、木村さんが大切にしていたプロレスのコスチュームを、共演者の男性が間違った方法で洗濯・乾燥し、縮んでしまうトラブルが発生。共演者男性に涙で激怒する木村さんの姿が放送された。
SNS上では、この回の放送から木村さんへの誹謗中傷が殺到。一方、番組の公式YouTubeでは一連の放送で木村さんが炎上状態になっている中、このコスチューム問題を取り上げた動画を3本公開するなど不可解な動きをしていた。
ニューヨーク屋敷「今のテラハ、出演者みんなが叩かれる」
番組が視聴者を煽って出演者のバッシングを助長するような動きは、以前から指摘されていた。吉本興業所属の芸人コンビ「ニューヨーク」の屋敷裕政は2月23日、コンビの公式YouTubeチャンネルで、チュートリアル徳井義実が巨額の所得税申告漏れで番組を去ってしまったことの影響に触れつつ、最近のテラスハウスについて次のように語った。
「テラスハウスがめちゃくちゃ好きやから。徳井さんがおらんことによって、山里(亮太)さんが素人(出演者)に対してボロカスに言うんですよ。(以前は)徳井さんがそれ(出演者)を守りつつ変なことを言って、笑いになってた。(今は)山里さんがひとりだけ暴走してるみたいな感じ。山里さんが暴走してめっちゃおもろいから、それに流されて、トリンドル玲奈さんとかも、そっち側についてさ、みんなで暴走しているのよ。
嫌やねん、そんなテラスハウス。干されるのを覚悟で言うわ。テラスハウスに牙むくけど。今は(出演して)誰が得をするのっていう番組になってきてんねん。今、出演者みんな叩かれるの。テラスハウスって」
台本は本当にないのか
テラスハウスは毎回冒頭で「台本は一切ございません」と説明してきた。番組に台本があるのかないのかは別として、山里亮太氏をはじめとする番組コメンテーターのノリや言動に、制作側の意思は一切反映されていないのだろうか。以前、出演者の知人として数分だけ『テラハ』に出演したことがある人物は語る。
「実際に共同生活を送っていた彼(Aさん)と私がどういう関係なのかが番組内で軽く説明されましたが、その内容自体に脚色はありませんでした。収録の内容としては、2人きりで私がAさんからある事柄について相談に乗るという設定で、当日に指定された場所に行くと、すでにカメラが数台配置されており、台本もなく、事前に“こういう内容を話してください”といったようなレクチャーもありませんでした。
ただ、番組の流れ的に“どういう話や展開、キャラが求められているのか”というのは暗黙の了解でわかるので、自然と求められている方向性になるように演じてしまう。私の話にもAさんの話にも嘘はないんですけど、それまでの話の流れと与えられたシチュエーションがあり、そのシーンに選ばれたキャストがいて、カメラがあれば、自然とそうなってしまうのだなと実感しました。
共同生活を送っているキャストの人たちのなかにも、すでに事務所に所属しているモデルやタレントの卵のような人もいると聞いており、少なくても皆さんテレビに出て顔と名前を売る必要があるから出ているのでしょうから、台本などなくても、目立つようにというか番組が盛り上がるために“演じる”のではないでしょうか」
台本がないからどのような結末を迎えてもいいということにはならない。制作側から今後の放送に関してどのような方針が示されるのか、行方が注目される。
(文=編集部)