人生は選択の連続ではあるけれども、そのチョイスをことごとく間違えてきたような気がする町男です。
人生などという大袈裟な話ではなく、例えばスーパーのレジに並ぶ時、当然早く順番が回ってくる場所を選ぶのだが、だいたいにおいて、後から並んだ別の列の人に抜かれるのである。
これは単純に状況把握能力や観察力の欠如が原因だと思うのだが、そもそも選択することは「正解を選ばなくてはいけない」ことだと勘違いしていたので、冒頭のような発想に陥ってしまったのである。
わかりやすく身近な事例でいえば、高速道路が渋滞していて、そのまま進むか一般道に降りるか。一見答えがありそうだが、実際にはどちらが早く家に着くことができたかと2つの事象を比べることはできない。どちらが正しかったとか間違っていたとか、それは自分が勝手に決めているのである。
選択とは答えを決めるのではなく、意志を決めることなのである。合否も正誤も損得もないのである。そのことに気が付かせてくれたのが『CR彼岸島』である。
本機は左打ちと右打ちでスペックが変化する大発明マシンである。個人的には地動説くらいコペルニクスな発想だと衝撃を受けたのであるが、世間は案外冷淡というか、それほど関心を集めなかったような気がする。
従来と同じ左打ちの明ルートなら確変突入率80%のST。継続率は約64%ながら16R2400発比率が30%と高いのが魅力。さらに確変に漏れても時短100回転の引き戻し率が30%を超えるので、刺さった時の破壊力はなかなかのもの。
一方の通常時から右打ちを狙う師匠ルートは生粋のノーマルデジパチ。確変や時短といった優遇モードは一切ないが、大当りの半分で2400発を獲得できる出玉感が特徴となっている。
また、シンプルな演出と高速変動によって1時間あたり500回転を超える回転効率を誇り、調整の良し悪しがそのまま結果に反映されやすい仕様となっている。
スペックを比べると、当然、大当り1回あたりの出玉期待値は左打ち・明ルートのほうが高くなるが、明ルートが1回大当りする間に右打ちの師匠ルートは2回以上当てられるスピードがある。
「STのほうが連チャンする」「右打ちでも16Rに偏れば」など、可能性の話をしだすとキリがないし、明確な優劣は付けられない。もう好みの問題であり、決める要因は気分なのである。
どちらかをずっと打ち続けてもいいし、交互に打ち分ける楽しみもあるだろう。時間に余裕があるのでST、待ち合わせまでの短時間で2400発を狙うなど、立ち回りからの理由付けもあるかもしれない。
選択することにたいした意味はないのである。
(文=大森町男)