コメンテーターとしても活躍するモデルのトラウデン直美が、4月7日から朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)の金曜MCに就任することが今月15日の番組内で発表された。これをきっかけとして、本格的にキャスター路線に進むのではないかと期待されている。
同番組では、谷原章介と共にMCを務めてきた永島優美アナが今月末で卒業。後任として小室瑛莉子アナが月曜~木曜のMCを担当し、トラウデンと入社1年目(4月から2年目)の岸本理沙アナが谷原との3人体制で金曜の新たな顔を務める。トラウデンは番組開始当初から水曜のスペシャルキャスターとしてレギュラー出演していたが、メインMCの座に“昇格”した格好だ。トラウデンは生活情報や企画取材などのコーナー、岸本アナはニュースコーナーを担当するという。
日独ハーフのトラウデンは、芦田愛菜の進学先としても話題の慶応義塾大学法学部政治学科の出身という知性派で、SDGsなど環境問題への関心も高いことから各局の情報番組でコメンテーターとして引っ張りだこに。2019年に行なわれた天皇陛下の即位パレード「祝賀御列の儀」のNHK特番にゲストとして出演した際には、「令和は、今日両陛下がお示しになられたように、一人一人が寄り添って協力する時代になってほしい」「日本が平和を追求して、尊敬される国になれればいいなと思うので、そういう時代を担っていける世代になれたら」などと話し、当時20歳の若さとは思えない的確で丁寧なコメントがネット上で高評価された。
以前からキャスター業への進出を期待する声があったのだが、今回のMC就任はその第一歩となりそうだ。
キャスター業に進出した女性タレントといえば、夕方のTBS系報道番組『Nスタ』のキャスターを務めるホラン千秋が真っ先に思い浮かぶ。ホランはハーフで美形ながら親しみすい雰囲気で、落ち着いた口調でアナウンスが聞きやすく、放送時間帯のメイン視聴者である主婦層からの好感度も高い。ホラン効果もあってか、『Nスタ』は同時間帯の視聴率で圧倒的トップだった日テレ系『news every.』を猛追。『Nスタ』好調による相乗効果によってホランの評価も高まり、彼女はバラエティやCMでも露出を増やしている。
知性派でコメント力にも定評があるトラウデンがキャスター業に本格進出すれば、ホランに迫る人気と評価を獲得する可能性がありそうだ。
ただ、心配な要素がないわけではない。2月末に放送された占いバラエティ番組『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)では、トラウデンが「今、コメンテーターのお仕事がすごく多くて、楽しいなとは思うんですけど、『なんで私に聞くんだろう』と思うことも多くて。『私が、偉そうに物を言っていいんだろうか』という葛藤もありつつ、でも、お仕事で呼んでくださっているし、見ている方のためにも、やらないといけない」と悩みを告白。その一方で「実は演技にすごく興味がある」と女優業への関心を示し、キャスター進出の方向性がブレるおそれを感じさせた。
また、ホランは「視聴者代表」というスタンスで必要以上に自分の意見を出すことがなく、それが「押しつけがましくない」として視聴者に好評となっている。一方、トラウデンは良くも悪くも「自分の意見をしっかり持っているタイプ」で、コメンテーターとしては大きな武器といえるが、それがMCという立場になった時に視聴者からどう評価されるのかは未知数だ。2020年に環境問題について話し合う政府の会合に出席した時には、「買い物をする際に、店員さんに『環境に配慮した商品ですか』と尋ねることで、店側の意識も変わっていく」などと話したことで、「意識の高さを押しつけるな」「迷惑すぎる」などと炎上したこともあった。
はたして、トラウデンはホランに続くキャスター路線の成功例となるのか、業界の内外で注目を集めそうだ。