「少年革命家」を名乗る不登校YouTuberで、現在はトラック「スタディ号」で日本を一周中の「ゆたぼん」が3日、自身のTwitterアカウントに「これから毎日休まずに学校に行って、宿題もやるのやで!人生は冒険やなくて、安定なのやで!」などと投稿。公式YouTubeチャンネル「少年革命家ゆたぼんチャンネル」も2月24日の投稿から1週間以上にわたり更新されていないため物議を醸していたが、Twitterアカウントが第三者によって乗っ取られたことが判明。一方、最近の動画再生回数の低迷を受け、「ゆたぼん」の活動の先行きを不安視する声も広まっている――。
2017年、8歳のときにYouTuberとしての活動を始めた「ゆたぼん」は、不登校であることを公言する異色のYouTuberとして注目。昨年6月からは、クラウドファンディングサイトで支援を募り集めた487万円を元手に、父親とともに全国一周の旅を展開している。
「ゆたぼん」といえば、何かと炎上騒動が多いことでも知られている。もともと日本一周の旅を始めた当初から、自己資金ではなく第三者から「支援」を募るかたちで資金を集めたことに批判も多かったが、旅の目的が全国にあるフリースクールなども回りながら不登校の子たちに元気と勇気を与えるというものだったにもかかわらず、YouTubeには旅先で豪華な食事を飲み食いする様子やレジャー施設で楽しむ様子などを収めた動画を多数投稿し、疑問の声が続出。昨年10月には「このままだと日本一周できません」と資金不足に喘いでいるとしたうえで、YouTubeの視聴者に投げ銭を呼びかけ、IT会社の社長から100万円の投げ銭を得ることに成功したが、他人のお金で旅行を続けようとしているとしてSNS上では批判が寄せられた。
また、昨年10月には未成年でありながらブランデーをかけたアイスを食べる動画を投稿し、YouTube運営元から動画を削除されるという事態に。これを受け「ゆたぼん」は「【ご報告】動画が消された件について」という動画を投稿し、「俺、何も問題があることとか違反とかしてないのに意味わからん」「アンチって、すぐ足引っ張ったり邪魔したりする」と語り、疑問の声が寄せられていた。
このほかにも、2月に入り、カラー染めしていた髪の毛を黒髪に変え「心入れ替えました」と宣言したものの、その後に「ひらかたパーク」やユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)で楽しむ様子を投稿し、多くの視聴者からツッコミを入れられていた。
「不登校界のビッグファザー」
こうした批判に対し黙っていないのが、「ゆたぼん」の父である中村幸也氏だ。昨年12月には自身のTwitterアカウントに
<ゆたぼんに対して「学校行ってないお前は就職できないし稼げない」なんて言ってるやついるけど、ゆたぼんは中学生ですでに稼いでる。「お金を稼ぐ=就職」だけしか道がないと勘違いしてる人多いけど、個人で稼ぐ力を身につければお金を稼ぐことはできるし、そこから新たなビジネスチャンスも生まれる>
と投稿。今年1月には
<批判して叩いている奴らの大半が嫉妬民。大した結果も出してない奴ほど先輩面してくるけど、スルーしてればいいと思う。ゆたぼんに対しても偉そうにコメントしてくる奴いるけど、お前はゆたぼんの年齢の頃に稼げてたのか?って話。お前よりは成功してるってこと、覚えておけ>
と綴るなど「売られたケンカは買う」姿勢を貫いている。
中村氏といえば、過去に自著で、かつては暴走族の副総長を務め、恐喝や窃盗、傷害、さらには違法薬物にも手を出していたことを告白しており、現在は更生して「心理カウンセラー」の肩書で活動を展開。21年には衆院選にNHK党公認で立候補したが落選した過去もある。
「『ゆたぼん』自身は未成年なので、学校に行かずにYouTuber活動に専念するという選択には中村氏の意向が反映されていると考えられるが、中村氏はTwitterのプロフィールでも『不登校界のビッグファザー』『少年革命家ゆたぼんのパパ』をアピールして著書を出したり講演会の講師もやっているので、父親がどういう意図で『ゆたぼん』を世間に露出させ続けているのかは気になる」(週刊誌記者)
<乗っ取られてたみたい>
そんな「ゆたぼん」だが、3月に入って突如、
<今日から僕は生まれ変わりましたのやで!これから毎日休まずに学校に行って、宿題もやるのやで!人生は冒険やなくて、安定なのやで!さぁ学校へ行って人生は勉強や!>
<『教育』と『納税』と『労働』は国民の義務なのやで!僕はまだ学生の年だから日本国民として『教育』という『義務』を全うするのやで!これから毎日学校へ行って頑張りますやで!皆さん本当の僕を応援して下さい!>
などと投稿。「ゆたぼん」が180度方針転換したのかと話題を呼んだが、中村氏は3日、
<どうもゆたぼんのTwitterが乗っ取られたみたいです>
と報告。「ゆたぼん」もTwitterに新アカウント「【公式】少年革命家ゆたぼん」を開設し、3日、
<なんでかわからんけど、1週間前ぐらいからTwitterにログインできんくなってて、今見たら乗っ取られてたみたい 取り戻すまでこっちでツイートするからよろしくお願いします>
と投稿し、アカウント乗っ取りの被害に遭ったことを明かした。
ネット企業関係者はいう。
「最近の『ゆたぼん』のYouTubeチャンネルの動画再生回数をみると2万台のものが多く、1万台のものも散見され、収益的にはかなり厳しいとみられ、2人分の旅行費用を賄える金額にはほど遠いだろう。動画の内容も旅先で楽しむ様子や飲み食いの様子、ボクシングをしたり『ゆたぼん』がカメラの前でとうとうと語るものなどがメインで、行き詰まり感があり、今後も長く視聴者を獲得し続けていくのは難しいという印象」
(文=Business Journal編集部)