一部週刊誌で「認知症で高齢者施設に入所した」と報じられていたタレントで映画評論家のおすぎが12日、自身のYouTubeチャンネルを更新。「最後の投稿」としており、これをもって実質的な芸能界引退になるのではないかとみられている。
おすぎは双子の兄でファッション評論家のピーコと共に「おすぎとピーコ」として長年にわたって芸能界で活躍し、いわゆる「オネエ系タレント」の先駆けとなった。近年、おすぎは福岡を中心に九州ローカルのメディアに出演したり、昨年2月からYouTubeチャンネルを開設したりと新たな活動に意欲的な様子だった。
そんな中、昨年12月にピーコが情報バラエティ番組『5時に夢中!』(TOKYO MX)で「あの人(※おすぎ)がちょっと具合悪くなって、面倒見てやらないとダメなの」と唐突に告白し、何らかの不調を抱えたおすぎをサポートするために同居生活を再開することを明かしていた。
ところが、今年5月に「女性セブン」(小学館)が「同居生活を解消し、おすぎは介護認定を受けて高齢者施設に入居した」と報道。同誌によると、おすぎは同居前から認知症の初期段階のような状態となっており、ピーコが一緒に住んで支えようとしたものの「おすぎが街を徘徊し、警察に保護されることが続いた」「ピーコも同じような症状が表れ、感情の起伏が激しくなっておすぎとケンカすることが増えた」といった問題が発生したことで、今年2月ごろに「もう一緒に住めない」という状況になってしまったのだという。
こうした報道を裏付けるように、おすぎは昨年12月に長年続けてきたラジオ番組の曜日パーソナリティーをはじめとした九州ローカルの仕事を全降板し、YouTubeチャンネルも約1年更新が途絶えたため、ファンからは心配の声が集まっていた。
今回投稿された「最後の動画」では、ウイスキーを飲みながらスタッフと旅行の話などをした後に「毎日毎日、ずっと部屋でゴロゴロしてるじゃない。『これでいいのか?』と思いながら酒ばっかりよ」「それをやめたら存在感ゼロよ。お酒飲んでるときは『ああ私なんだ』って思うのよね」と酒浸りになっているという近況に言及。スタッフから「飲んでばっかりですね」とツッコミを入れられると、おすぎはしっかりした口調で「私の人生なの。私が稼いだ金なのよ。ほっといてくれる?」と笑顔で言い返しており、掛け合いの軽妙さは昔とさほど変わっていないように見える。
ただ、今回の動画は以前に撮っておいたものとのことで「最新の姿」というわけではないようだ。3分ほどのトーク動画は唐突に終了し、概要欄で「【おすぎ】【最後の投稿】です」「いままでありがとうございました」と更新終了が告知されている。わざわざYouTubeチャンネルの終了を告知するのはおすぎの状態が芳しくないことを予感させ、先述の週刊誌報道なども踏まえると、このまま芸能界引退になるのではないかという見方が強まっている。
また、ピーコについても先述の週刊誌報道で「今年に入って以降は仕事を断っている」とされている。77歳と高齢であることもあって、兄弟ともに引退状態になる可能性もありそうだ。