ゆたぼん、クラファンで買ったクルマを売却が物議…違法?弁護士の見解は?

 自称“少年革命家”の不登校ユーチューバー「ゆたぼん」が、また批判にさらされている。

 ゆたぼんは「日本一周して全国の不登校児やその保護者らと触れ合って元気づけたい」という目的を掲げ、クラウドファンディングで旅の資金を募り、目標額380万円を大きく上回る487万円を集めた。

 その後、募金者と条件が折り合わず一部を返金するなどのトラブルはあったが、「スタディ号」と名付けた改造トラックで今年6月から11月までかけて日本一周の旅を敢行。その先々で、支援者や不登校児と会うなど旅の目的を実践するものの、飲酒疑惑や身障者スペースへの駐車疑惑が指摘されたほか、交通事故を目撃した際にその一部始終を公開したことに対して批判が出るなど、終始ネットニュースを騒がせた。

「旅の終わりが近づくと、資金が足りず大赤字であるとして、さらなる投げ銭を訴えました。それに応えて『100万円投げ銭します』との支援者が現れたものの、実は詐欺だったというオチで、ゆたぼんはショックをあらわにしました。しかし、その後に100万円を投げ銭する支援者が現れ、優雅に旅を終えています」(芸能記者)

 旅を終えたゆたぼんは、12日に14歳の誕生日を迎え、大規模な誕生日会兼日本一周達成記念パーティーを行ったが、その裏でネット上は大炎上しているのだ。

「ゆたぼんは『重大発表』のタイトルで10日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、旅に使用した『スタディ号』を売却すると発表しました。このスタディ号売却が、クラウドファンディングの規定違反ではないかとの声や、違法だとの指摘が上がっているのです」(同)

 クラウドファンディングは、特定のプロジェクトを達成するために、その趣旨に賛同した支援者が寄付を行うもので、募金を目的外に使用することは規約で禁止されているケースが多い。また、日本政策金融公庫の見解としても、「クラウドファンディングによって集めた金銭がプロジェクト目的外に使われた場合には、それがたとえプロジェクト達成後の余剰金であったとしても違法と判断されうる」とある。

 ゆたぼんが、スタディ号売却で得た金銭をどのように使うかは不明だが、私的に利用した場合は、違法となるのだろうか。山岸純法律事務所代表の山岸純弁護士は、次のように解説する。

「たしかに、クラウドファンディングに参加した人は、『その目的のため』に、おカネを拠出したのですから、それ以外のことに使われた場合、騙された感じにもなりますね。もっとも、最初から『本当はこの目的のためにファンディングするわけじゃない』という“ウラの動機”を持っていたと認められない限り、違法と断定することは困難です。この件も、目的を達成した“その後”のことなので、違法性をとやかく言える場合ではないと思われます」

 つまり、クラウドファンディングでお金を集める前から、「旅が終わったらクルマを売却して儲けよう」といった意図がない限り、詐欺などの違法性を問うことは難しいとの見方だ。

 クルマなどの大きな資産の売却は、基本的に未成年のゆたぼんが単独で行うことはできない。すなわち、判断するのは、ゆたぼんの親ということになる。ゆたぼんの動画はたびたび炎上するが、その批判の多くは、実はゆたぼんの父親である中村幸也氏に向いている。スタディ号を売却したのち、その資金が支援者の納得するかたちで活用されることを期待するばかりだ。

(文=Business Journal編集部、協力=山岸純弁護士/山岸純法律事務所代表)