オリックス・バファローズが日本シリーズを制し、2022年度のプロ野球は全日程が終了した。今季、1億円以上の年俸をもらっていた日本人選手のうち、上位40選手はどういう成績を残したか。
◎=年俸以上の活躍
○=額面に見合った活躍
△=やや物足りない成績
×=給料泥棒と言われかねない成績
以上の4段階に分けて、各選手の活躍をみていきたい(金額は推定)。
セ・リーグ編
セ・リーグの年俸ベスト3は菅野智之、坂本勇人(以上、巨人)と山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)だが、3選手とも年俸に見合った活躍はしていない。
10勝を挙げた菅野は7敗を喫し、エースながら3つしか貯金ができなかった。1勝あたりの金額は6000万円だ。チームの勝ち頭である戸郷翔征(年俸4000万円)は12勝(8敗)で防御率2.62。1勝あたり333万円と菅野の20分の1だ。戸郷が奪三振154で最多奪三振のタイトルを獲得したのに対し、菅野は防御率3.12、奪三振104。来季の開幕投手の座を奪われそうな状況だ。昨年の契約更改で「200イニングを目標として最多勝と防御率を獲りたい」と語っていたが、そんな言葉はどこへやら、だ。
年俸2位の坂本は自己ワーストのシーズンとなった。出場83試合で、3年前に40本塁打を放ったにもかかわらず今季は5本塁打。おまけに女性トラブルまで報じられた。年俸変動の来季は大幅減額となるだろう。
3位の山田も、今季は自己ワーストに近い。かつての本塁打王は23本塁打、140三振でセの三振王となってしまった。チームはリーグ2連覇を達成したので「まあよし」とも判断できるが、MVP確実の“村神様”と比べれば、その差は歴然としている。
もう一人、巨人の4番打者・岡本和真も今季はひどかった。昨季は39本塁打で村上宗隆(ヤクルト)と本塁打王を分け合ったが、今季は村上が王貞治を抜く56本塁打を放ち史上最年少の三冠王となったのに対し、岡本は9本減の30本塁打。打点も31点減り、打率も1分ほど落とした。こちらも来季は大幅減額だろう。
3人のレギュラー陣が大した成績を残さなかった巨人において、ワースト選手だったのが梶谷隆幸だ。2億円をもらいながらケガで出場試合数は0。2年前に4年総額8億円で巨人に移籍した際、一部メディアは「4年総額8億円とは…。7400万円から大幅アップしたが、ちょっとリスクが高すぎる」と報じていたが、まさにその通り。シーズン終了後に自由契約となったが、育成選手として再契約される見込みだ。
あるスポーツ紙記者は「巨人は年俸が高過ぎですね。多くの選手が巨人に行きたがるのも高年俸が理由ですが、必ずしも選手の能力に合った年俸ではないといわれています。2億円もらって出場がゼロだった梶谷に対して、年俸が低かった90年代に活躍した某プロ野球選手が『高すぎる、そしてうらやましすぎる』と語っていました」
レギュラー陣が高額年俸にあぐらをかいたためか、巨人は2年連続借金生活(2021年61勝62敗=3位、2022年68勝72敗=4位)。12球団の中でもコストパフォーマンスが低い結果となってしまった。
パ・リーグ編
パ・リーグのトップは9億円の田中将大(東北楽天ゴールデンイーグルス)。今季は9勝12敗、1勝あたり1億円の高額投手となってしまった。防御率3.31と試合をつくれてはいるものの、年俸に見合った成績ではない。24勝0敗でチームを日本一に導いた9年前の功績はどこへやら、だ。
2位の柳田悠岐(福岡ソフトバンクホークス)も今季は成績がガタ落ち。24本塁打で打率.275、盗塁はわずかに2つ。頂点からゆったりと下り坂を歩んでいる印象を受ける。
そんな中、3位の千賀滉大(ソフトバンク)は11勝6敗で防御率は自己ベストの1.94。最優秀防御率のタイトルを獲得した山本由伸(オリックス)の1.68には届かなかったが、立派な成績だ。千賀は海外FA権を行使し、来季はメジャー挑戦を表明している。
ソフトバンクではもう一人、今宮健太も自己ベストのシーズンとなった。133安打で打率.296。昨季は打率.214と自己ワーストだったが、今季は復活を果たした。
5位の森唯斗(ソフトバンク)は高額年俸に成績が伴わなかった。3年連続30セーブを記録した抑えの切り札も昨季は15セーブ、今季は6セーブに終わり、来季は正念場だ。
パ・リーグでは「×」は4選手。2億5000万円をもらっている宮西尚生(北海道日本ハムファイターズ)は登板数が2021年の半分以下となる24試合、防御率も5点台とガタ落ちした。2億円選手の中村剛也(埼玉西武ライオンズ)も12本塁打、打率1割台。このままでは、来季は1ケタ本塁打となりそうだ。
成績がすべてのプロ野球界。来季年俸はセが村上、パは山本がトップになるべきである。