滝沢秀明、事務所設立でキンプリ脱退組が移籍か…ジャニーズ、揺らぐジュリー社長体制

 4日、人気ジャニーズグループ・King&Prince(キンプリ)の平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太が来年5月にグループから脱退し、ジャニーズ事務所を退社すると発表された。その3日前に副社長退任と退所が発表された滝沢秀明氏は9日、新事務所を設立するという一部報道をTwitter上で否定したが、「タッキー(滝沢氏)が事務所を立ち上げて、キンプリ脱退組のみならず、今後増えると予想されるジャニーズを離れるタレントたちの受け皿になるという見方は強い」(芸能事務所関係者)との声もある。いったい今、ジャニーズ内では、どのような事態が進行しているのか――。

 キンプリの平野ら3人が来年5月に脱退すること、そして永瀬廉、高橋海人は2人でグループを存続させていくことが発表され、ファンの間に衝撃が走ったのは4日深夜のことだった。

 今月初めに滝沢氏の退社による騒動が勃発し、その収束を待たずにキンプリからも衝撃的な報告があり、ジャニーズファンもマスコミも大混乱。“ティアラ”と呼ばれるキンプリファンは特に、4日夜9時から音楽番組『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)でいつものように歌って踊るメンバー5人の姿を楽しみ、続けて夜10時からは平野の主演ドラマ『クロサギ』(TBS系)第3話の放送もあって、Twitter上でも盛り上がっていた。その直後、夜11時にキンプリ分裂が発表されたことで、ファンはまさに「天国から地獄へ」という心境を味わうことになった。

「平野はキンプリがCDデビューする前から連続テレビドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)に主要キャストとして出演するなど、グループ内で露出が突出。他のメンバーとの格差が目立ったことでグループ内で不協和音が生まれたこともあった。それを解消して彼らの不満を解消するためにも、そしてあくまでキンプリというグループを前面に押し出して打っていくためにも、事務所はできるだけ各メンバーを平等にドラマや映画に出させてバランスを保つようにしてきた」(テレビ局関係者)

 キンプリの5人は公式ファンクラブ内の動画で、コメントを発表。岸、平野、神宮寺は脱退・退所の理由として「海外活動」を挙げていたが、一部のファンは納得できない様子。「ジャニーズで、キンプリのままでは海外で活動できないのか?」という疑問や、「事務所が許してくれなかったせい?」と事務所を批判する声も少なくない。

『King & Princeる。』で動員中止

 そもそもキンプリ、特に平野は事務所創業者・ジャニー喜多川元社長のお気に入りだったことも有名だが、同氏は19年7月に死去。その後、ジャニー氏の姪・藤島ジュリー景子氏が事務所社長を引き継いでいたが、ネット上では「ジュリーさんのせいでキンプリメンバーが脱退、退所するのでは」という憶測も広がっている状況。なお、滝沢氏の退社理由もいまだ明確になっていないが、一部ではやはりジュリー氏との確執が原因ではないかと報じられている。

 そんな背景もあって、キンプリファンからジュリー社長の退任を求める署名運動も立ち上がりかけたが、これに関しては諫める声が出るなど、ファンの間でも意見が割れていた様子。ただ、それほどの大パニックが起きていることはたしかだ。

 こうした騒ぎの影響なのか、キンプリの冠番組『King & Princeる。』(日本テレビ系)で募集していた11月9日の番組協力は「動員中止」となった。7日時点でファンが気づいて物議を醸し、「混乱した状況でメンバーとファンを近づけるのは危ないから仕方がない」という冷静な意見もあれば、「メンバーがファンに生の声を届けられないよう、事務所が邪魔をしているのでは」といった見方も。

 このように、「キンプリメンバーに事務所の圧力がかかっていて、言いたいことを言えずにいるのかもしれない」と考えるファンもいて、Twitter上では7日夜7時からの音楽番組『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)に生出演するとみられていたキンプリメンバーに向け、「SOSが必要なら世界共通のハンドサイン『Signal For Help』でファンに合図して」と、呼びかける動きもあった。しかし結局、この日の『CDTV』ではキンプリが1日に事前収録していたというステージのVTRを放送。ファンからは「もしかして、もう二度とキンプリの生出演は見られないの……?」と絶望的な声も出ていた。

 一方で同日、21年にキンプリを脱退し、ジャニーズからも退所した岩橋玄樹がインスタグラムを更新して「どうか2023年5月22日まで5人のKing&Princeを、たくさんたくさん応援してあげてください」「そして、覚悟と勇気のいる人生の大切な大切な決断をした3人をずーっと応援してください。また廉、海人の応援もよろしくお願いします」などと投稿。さらに翌日、岩橋はインスタライブも行い、メンバーとファンに向けて「心の底から幸せになってほしい」とコメントしたことなどが話題になっている。

 これにより、一部ファンは少し落ち着きを取り戻したかのように見えたが、滝沢氏もキンプリ脱退組の3人もジュリー社長との確執を抱えていたという報道は止まらない。

似た者同士のタッキーとキンプリ脱退組

 そんな滝沢秀明氏は退所直後から早くも動きを見せている。7日にTwitterアカウントを開設すると、瞬く間にフォロワー数は200万を超え、8日には「一個人ではありますが、皆様引き続き宜(よろ)しくお願いします」などと綴った文書を初投稿。これが上下逆さまだったことで話題になるなか、9日15時現在では投稿はそれのみで、なぜか新たなツイートをしない代わりにプロフィール欄をたびたび更新し、

「やっちまった」
「え? いつ120万人いったの?」

などとコメント。また、9日に滝沢氏が新会社を設立すると報じられると、再びプロフィール欄に

「新会社? なんの話し? 俺は休みたいんだよ~。朝からビビるからやめーぃ」
「何か始まる時はここで言うだろ普通。やめーぃ、だめーぃ」
「でもメディアの皆様Twitterの宣伝ありがとうございます!助かりまーす」

と綴り否定して注目されている。

「新事務所設立の否定コメントを真に受ける業界関係者はいない。かつて元SMAPマネージャーの飯島三智さんがジャニーズ事務所を辞めた直後、新事務所を設立するという報道についてメディアの取材に対して否定し、芸能界からは離れるとまで語っていたが、その後はCULENを設立して元SMAPの3人を所属させた前例もある。

 タッキーの退所とキンプリの脱退を無関係だとする見方もあるが、タッキーは昨年後半頃から退所を考え始めており、キンプリも同じ頃からグループとしての今後の活動について話し合いを始めていたとされる。タッキーと平野をはじめとするキンプリ脱退組の3人には、“ジャニー喜多川元社長の申し子”“藤島ジュリー景子社長への不信”という共通点がある。

 確かにキンプリはソロでのドラマや映画の出演も多く、今年もグループで全国ツアーを行うなど活躍は目覚ましいが、ジュリー社長的には自身が目をかけている『なにわ男子』や関ジャニ∞、そしてSnow ManとSixTONESのほうが重要度は高い。平野らとしては、海外進出というデビュー当時の目標を事務所から蔑ろにされるのに加えて、10月に世界同時デビューを果たしたTravis Japan(トラジャ)に大きく先を越され、さらに藤島ジュリー景子社長と確執があったジャニーさんが後ろ盾だったという経緯もあり、“もう自分たちに将来はない”という結論に至った。

 そんな似た者同士のタッキーとキンプリ脱退組の3人が今後、なんらかのかたちで一緒になるというのは、ごくごく自然な流れといえる」(テレビ局関係者)

「ジャニーさんの遺志を引き継ぐ」

 また、芸能事務所関係者はいう。

「タッキーは副社長退任に際しジャニーズ事務所から、退職金とは別に、社内でのことを公言しないことやタレントの引き抜きをしないことなどを条件として少なくない額を“慰労金”のようなかたちで払うことを提案されたものの、固辞したという話も流れている。今後も、タッキーを慕っていたり、今の事務所のやり方に不満を持つジャニタレの退所が続き、タッキーの新事務所が彼らの受け皿になるという見方は業界内では強い。『ジャニーさんの遺志を引き継ぐ』という強い信念を持つタッキーだけに、ジャニーズからあぶれたタレントたちを引き受けバックアップするのは当然だろうし、そのためにはジャニーズとの対立も厭わないだろう。

 奇しくもタッキーと同じくジャニーさんの寵愛を受けていた飯島さんの下で元SMAPの3人が先鞭をつけるかたちで、今やテレビ局にとって“辞めジャニーズ”を起用することはタブーではなくなり、起用を自粛するムードも薄まった。もし仮にタッキーが事務所を設立して元ジャニタレが所属することになっても、“テレビに出られない”という状況にはならない」

 気になるのは今後のジャニーズ事務所の行く末だが――。

「ジュリー社長としてもキンプリのメンバー脱退は想定外で、自身が直接担当していた嵐の活動休止やTOKIOの長瀬智也の退所も重なっていただけに、かなりナーバスになっている様子。特に事務所として今、力を入れている“重要案件”のSnow ManとSixTONES、トラジャはタッキーがデビューさせたグループであり、メンバーたちが複雑な思いを抱いていることは容易に想像がつく。もし彼らのなかからも脱退や退所の動きが出れば、事務所の経営は大きく揺さぶられる。ジャニーさんシンパやタッキーに信頼を寄せるタレント、そしてスタッフのなかには、今のジュリー体制に不満を持つ向きも少なくないと聞く。世間で思われている以上に今、ジャニーズは大きな局面を迎えている」(同)

(文=Business Journal編集部)