日本シリーズ延長で『silent』放送が深夜0時に?試合終了まで放送の見直し必至

 川口春奈が主演を務め、Snow Man・目黒蓮との共演でも話題の今クールの連続テレビドラマ『silent』(フジテレビ系)が、27日に第4話を迎える予定だ。6日に放送を開始して以降、業界内外で注目を集めているドラマだが、27日にはフジ系で夕方6時30分からプロ野球『SMBC日本シリーズ2022』が中継予定であり、その放送時間延長により『silent』の放送スタートが深夜0時近くにまで後ろ倒しになる可能性が浮上。『silent』ファンの間では不安の声が広まっている。

『silent』は、高校時代に恋人同士だった青羽紬(川口)と佐倉想(目黒)を中心に繰り広げられるラブストーリー。紬にとって“突然の別れ”から8年後に再会した想は、若年発症型両側性感音難聴を患って聴力をほとんど失っており、そんな2人が再び距離を縮め始めるという内容だ。

 世帯平均視聴率は、第1話が6.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2話が6.9%、第3話が7.1%と、1ケタ台を推移中ながら、着実に数字を上昇させている。

 そもそも「木曜劇場」は、近年“爆死枠”のイメージが浸透していた。前クール(7月期)にHey!Say!JUMP・中島裕翔主演で放送されていた『純愛ディソナンス』は3%台を連発。全話平均も3.9%となり、同枠の歴代最低を更新。また、4月期の『やんごとなき一族』(土屋太鳳主演)と1月期の『ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇』(黒木華主演)は、いずれも全話平均6.0%だった。

 これに対し、『silent』は第1~3話までの平均が6.8%となっており、このまま視聴率を上げていければ、今年の「木曜劇場」でトップ成績を記録することになる。ちなみに、同枠放送のドラマのなかで、直近で2ケタ台をマークしたのは、2020年7月期の『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(石原さとみ主演)の第4話(10.6%)が最後。全話通しての2ケタ台は、18年7月期の『グッド・ドクター』(山﨑賢人主演)で11.2%を獲得したのが最後となっていた。『silent』の勢い的には、4年ぶりの快挙も夢ではないかもしれない。

 また、『silent』のコア視聴率(13~49歳の視聴データ)が好調であることも話題になっている。第2話が放送された10月13日には、同じ時間帯の裏番組『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)や『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)のコア視聴率を上回っていたとも報じられている。

「録画失敗しないか心配」

 さらに、民放公式テレビ配信サービス「TVer」の再生回数も凄まじい。フジテレビは21日、『silent』が2話連続で「TVer」見逃し配信の歴代最高記録を更新したと発表。こうした偉業や、話を重ねるごとに高まる世間の評価などもネットニュースで盛んに取り上げられている。それだけに、27日に放送予定の第4話にも当然、注目が集まっている。

「『silent』は夜10時からの放送開始だが、第4話放送日に当たる27日、フジは夕方6時30分からプロ野球『SMBC日本シリーズ2022』を中継予定。今年の日本シリーズの中継では毎試合のように放送時間延長となり、後続番組の放送が大幅に繰り下げられ、野球ファン以外の人々から不満が殺到するというパターンが目立ちます。

 そのため、『silent』ファンからも『野球でドラマの放送時間が遅れそう』『録画失敗しないか心配』といった声が出ている。そもそも、以前から『試合終了まで中継放送も延長する必要はあるのか』と疑問視する声は多く、こうした文句に『心苦しい』『野球好きからすると、延長にブーイングが出ることが悲しい』などと落ち込んでいる野球ファンの嘆きもみられます」(スポーツ紙記者)

時代遅れも甚だしい

 そんななか、『silent』の公式ツイッターは25日、

「『#silent』第4話ですが、プロ野球日本シリーズの放送時間が延長になった場合、放送開始時刻が変更になる場合があります」
「その際は、こちらで詳細をお伝えしますので、両チームを応援しながらお待ちいただければと思います」

とアナウンス。

「変更しても、いくらでも待ってます!」
「野球ファンへの気遣いまでありがとうございます」
「野球もドラマも好きだから、『silent』公式の優しいツイートに感謝」

といった声も寄せられているが、今回の日本シリーズでは第1戦(22日)の放送時間が午後10時29分まで延長され、後ろの『土曜プレミアム・TEPPEN2022秋』(フジ系)は95分も繰り下げて放送に。翌日の第2戦も大幅に延長となり、『くりぃむナンタラ』『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)は100分も遅れての放送となり、それらの番組目当ての視聴者からクレームが続出する事態となっていた。

「野球にまったく興味がないという人は多く、試合が終わるまでダラダラ放送して後ろの番組が2時間近くもスタートが遅れるというのは、時代遅れも甚だしいし、明らかに問題。60代以上の人でも普通にネットを利用する今の時代、地上波での放送は予定通り夜9時で打ち切り、試合が延長していれば続きは各局のサイト上で流すなり、NPB(日本野球機構)のサイトで配信するなど、方法はいくらでもあるはず。“いろいろと契約上の理由や制約があるから”といって悪しき習慣を続けているから、“テレビ離れ”が進む。

 特に『silent』はリアタイ視聴にこだわるコアなファンも多く、2時間近く遅れて放送スタートになる可能性もあり、もしそうなれば放送スタートは0時近くになる。クレーム続出は必至で“視聴者蔑ろ”も甚だしい。『試合終了まで放送延長』という慣習を見直す議論が広まる契機になってもおかしくない」(テレビ局関係者)

『silent』第4話は放送も内容も、どのような展開を迎えるか、気になるところである。

(文=Business Journal編集部)