2ちゃんねる開設者で実業家の「ひろゆき」こと西村博之が、俳優・香川照之の性加害報道の被害者について「セクハラが嫌なら風俗で働くべきではない」などと持論を展開し、ネット上で物議を醸している。
香川の性加害行為は24日に「デイリー新潮」(新潮社)が報じた。約3年前に銀座のクラブの個室でホステス女性に対し、胸を触ったりキスをしたりするなどした上で、ブラジャーをはぎ取って同席した男性客らと共ににおいを嗅いで卑猥なことを述べるなどしたという。被害者女性はPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症し、香川は事実関係をほぼ認めて26日の情報番組『THE TIME,』(TBS系)で生謝罪した。
ひろゆきは、27日に実施したYouTubeのライブ配信で「多分、これ社会的には良くない発言だと思うんですけど」と前置きした上で、香川の騒動について「キャバクラってそういうところでしょ」と言及した。
続けて、ひろゆきは「ある程度、性的なものを売ってて、それで金をもらってるんでしょ? 本当にやっちゃいけない行為をやり出したらママが止めてるはずだし、警察も呼ばれてると思うんですよ。でも、ブラジャーを外して云々はママも止めてないし、お店としても刑事(事件)に持っていってないということは、そういうものを許容する空間だったんだと思うんですよね」と持論を展開した。
さらに、ひろゆきは同日付のTwitterで「キャバクラなど風俗は、性的被害や嫌な思いをする事で高い給料が貰える仕事です。セクハラが嫌なら風俗で働くべきではないです」と改めて発言。「『他の仕事が出来ないので選択肢が無い』という人は生活保護をどうぞ。『キャバクラで働いても性的な被害を受けない』というのは嘘です」とも綴った。
反響が大きかったからか、ひろゆきは28日にも「男性がファミレスの女性店員の足やら尻やら触ったら通報されます。キャバクラやクラブやらで、女性が足を触られたり尻を触られたりするのも性的行為です。キャバクラに性的接触は無いとか言ってる人はただの嘘吐きか、感覚が麻痺してるのだと思います」と補足説明している。
ひろゆきの発言が炎上
被害を受けたのは女性本人の自業自得ともとれる発言で、この文脈からすると「クラブやキャバクラで性的被害を受けるのは当たり前」とも読み取れる。
これにネット上では「どんな仕事だろうと同意なく直で胸もんだりしたらは強制わいせつでしょ」「水商売や風俗で働く人たちを性被害の危険にさらすような発言」「キャバクラで女の子の下着をはぎ取るとかあり得ない」「潜在的なリスクがあるという話と『やられて当然』という話はまったく別」などと、ひろゆきの発言を疑問視する厳しい声が飛び交う炎上状態となった。
その一方で「客の隣に座って接客するからリスクがあるのは事実だと思う」「ホステスや店がセクハラをある程度許容して客を集めてる場合もあるから線引きがあいまいになる」「なぜ他の仕事より報酬が飛び抜けて高いのかを考えればわかること」「建前としてはタッチNGだけど、現実的にはひろゆきが言ってることに説得力ある」などと理解を示す声もあり、賛否両論となっているようだ。
ひろゆきは「キャバクラ」と認識しているようだが、実際に香川が騒動を起こしたのは銀座の高級クラブ。どちらも基本的には「お触りNG」だが、高級クラブは一般社会と隔絶した特殊な世界だ。ひろゆきは「本当にやっちゃいけない行為なら警察を呼んでいるはず」としたが、店が警察沙汰にしなかったのは「香川照之が有名人で大金を落とす太客だったから」という高級クラブならではの事情があったとも考えられる。
もし高級クラブと比べて単価の安いキャバクラだったら、香川の立場を慮ることなく問答無用で警察を呼んでいたかもしれない。騒動が起きた特殊な環境も、問題をややこしくしている可能性がありそうだ。
当事者同士は和解が成立したとされており、香川が全面的に非を認めて謝罪したことで騒動は収束するかと思われた今回の一件。だが、ひろゆきの発言が炎上したことで水商売や風俗業などの業界全体を巻き込んだ議論に発展していきそうだ。