「渡部建より悪質なのに」香川照之、性加害でも降板ゼロの事情…一部で擁護論も

 24日発売の「週刊新潮」(新潮社)で、銀座の高級クラブでホステスに不適切な行為をはたらき、同店ママがホステスから損害賠償を求めて訴訟を起こされるという性加害問題を起こしていたと報じられた人気俳優の香川照之。26日にはMCを務める『THE TIME,』(TBS系)に出演し、「皆様にご迷惑、ご心配、ご心痛をおかけし誠に申し訳ございません」と謝罪した。

「新潮」によれば、香川は2019年に銀座の高級クラブを訪れた際、ホステスの胸部を触ったり、服の中に手を入れるなどの行為に及び、同店ママがホステスから損害賠償を求めて訴訟を起こされていたという。

 報道を受け、25日には香川の所属事務所は「本人の至らなさで当該女性に不快の念を与えてしまったことは事実です」と謝罪コメントを発表。同日夜には香川が主要キャストを務める7月期の連続テレビドラマ『六本木クラス』(テレビ朝日系)の第8話が予定通り放送され、翌26日にも『THE TIME,』に出演。トヨタ自動車やサントリー、東洋水産、アリナミン製薬、大日本除虫菊など数多くの大手企業のCMにも出演中だが、現時点で契約解除や放送見合わせ、サイト上の動画・写真取り下げといった動きは出ていない。

「すでに訴訟は取り下げられており、相手女性とママの間で和解が成立している可能性がある。また、香川は25日に出した釈明コメントで『お相手の方には、ご理解とお許しをいただいております』『ご報告の文面も、お相手の方のご了承を得て発信させていただいている』としており、相手と直接やりとりできる関係で、さらに許しを受けているということもあり、テレビ局やスポンサー企業としては現時点では降板させるほどではないと判断しているのでは。

 また、場所が銀座の高級クラブという要素も影響している。テレビ局も大企業も上層部は依然として男社会なのが現実で、特に50代以上の男性管理職クラスの間には“酔った上での粗相”“少し羽目を外し過ぎただけ”といった認識があるのは否めない。“だって銀座のクラブだろ?”“クラブが客の情報を漏らしていいのか”などということを平気で言う管理職までいるのがキー局の現実。結果として、それが香川の降板回避につながっている面がある。香川本人も『THE TIME,』で『与えられていただける仕事に対しましては、しっかりと真摯に真面目に一生懸命全力でこれまで通り挑んでいきたい』と語っており、本人的にも活動に影響はないという自信を持っているのだろう」(テレビ局関係者)

子ども向けの仕事も幅広く

 香川の行為は社会的に許されるものではないが、SNS上では香川への批判の声が大半を占めるなか、香川に擁護的な声も一部みられるのは事実だ。だが、香川は代表を務めるアランチヲネで子供服ブランド「Insect Garden」や「洋服や絵本を通して自然教育の重要性を親子に届ける通販メディア」を謳う「INSECT MARKET」を展開するなど子ども向けビジネスも手掛け、さらにはNHK Eテレで『香川照之の昆虫すごいぜ!』というレギュラー番組を持つなど、子ども向けの仕事も幅広く行っており、一俳優を超えた社会的責任を求められる存在であることはいうまでもない。

「2年前に不倫騒動を起こした渡部建(アンジャッシュ)がいまだにキー局の番組で復帰を果たせていないが、見方によっては“単なる一芸人の浮気”といえなくもない。それに比べ、客という優越的な地位を利用して、相手女性がPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症するほどのわいせつ行為を働いた香川の行為のほうがよっぽど悪質だという声もある。

 並みいる大企業のCMに出演し、ドラマや映画の仕事も数年先まで入っているだけに、もし活動休止ともなれば、その影響は渡部のときと比較にならないほど大きなものになるし、香川照之を起用した企業や局の担当者の責任問題も出てくる。香川というタレントの存在があまりに大きすぎるがゆえに、結果として“お咎めなし”となっている感がある」(別のテレビ局関係者)

 一方、週刊誌記者はこんな疑問を指摘する。

「昨年に訴訟は取り下げられていることから、双方で和解が成立していると考えられ、その場合は双方の間で、訴訟で提出された書面含めて、訴訟および和解に関する一切の情報を秘匿する旨が取り交わされる。なので、通常、訴状の内容が漏れるということはあり得ないことだが、『新潮』記事にはその文面が克明に掲載されており、“どこから漏れたのか”、そして3年前に起きた事案が和解から1年たった今“なぜ、このタイミングでマスコミに提供されたのか”というのは気になるところ」

 当サイトは26日付記事『性加害報道の香川照之「六本木クラス」中止せず放送…テレ朝の放送倫理問う声も』で、問題発覚直後に『六本木クラス』が中止されず放送された背景について報じたが、改めて再掲載する。

――以下、再掲載――

 24日発売の「週刊新潮」(新潮社)で、銀座の高級クラブでホステスに不適切な行為をはたらき、同店ママがホステスから損害賠償を求めて訴訟を起こされるという性加害問題を起こしていたと報じられた人気俳優の香川照之。25日には香川の所属事務所は「本人の至らなさで当該女性に不快の念を与えてしまったことは事実です」と謝罪コメントを発表したが、その香川が出演する7月期の連続テレビドラマ『六本木クラス』(テレビ朝日系)の第8話が25日、予定通り放送された。

 香川は同作で、竹内涼真演じる主人公・宮部新と激しく対立する宿敵、長屋ホールディングスの会長・長屋茂を演じている。

「香川は主要キャストで毎話、出演場面も多いため、香川のシーンだけをカットして放送するのは不可能。おそらくテレ朝は報道を受けて香川サイドに事情確認をしているだろうが、香川本人が訴えられていたわけではなく、被告はクラブのママであり、あくまで香川は第三者の間で争われた裁判で名前が出てきた登場人物の一人にすぎないともいえる。

 なのでテレ朝としては香川照之から説明された内容を信じるほかないし、昨年に原告が訴訟を取り下げているということは、このホステスとママの間で和解が成立している可能性があり、双方に訴訟の内容について秘匿義務が課されるので、香川も細かい内容まで把握していたとしても、口外できない。訴訟が取り下げられたという事実もあり、加えて本人が『お相手の方には、ご理解とお許しをいただいております』『ご報告の文面も、お相手の方のご了承を得て発信させていただいている』と公式にコメントを出している以上、今出ている報道だけで局がドラマ放送中止を判断することはない。

 もっとも、問題が性加害というセンシティブな性格のものだけに、この問題を無視して何ごともなかったかのように放送すれば、放送局としての倫理を問題視する声があがるのは避けられず、局としては“悩ましい”の一言だろう」(テレビ局関係者)

 香川は現在『六本木クラス』に出演するほか、朝の情報番組『THE TIME,』でMCを務め、NHK Eテレで『香川照之の昆虫すごいぜ!』というレギュラー番組を持ち、トヨタ自動車やサントリー、東洋水産、アリナミン製薬、大日本除虫菊など数多くの大手企業のCMにも出演。一方、代表を務めるアランチヲネでは子供服ブランド「Insect Garden」や「洋服や絵本を通して自然教育の重要性を親子に届ける通販メディア」を謳う「INSECT MARKET」を展開するなど子供向けビジネスも手掛け、幅広い活動を展開している。

「香川が出演する番組のスポンサー企業やCM出演する企業に一般の人からクレームが殺到するような事態が起きれば、降板や放送見合わせといった対応がとられる可能性もゼロではない。もし一つでもそのような動きが出れば、雪崩を打って他も追随するので、芸能活動に影響が出るのは免れない。出演番組やCM、関係するビジネスなど、その影響範囲は予測がつかないほど大きなものになる。

 とりあえず香川サイドとしては沈黙して事態を静観する姿勢を見せていたが、早めに公に何らかの説明コメントを出したほうが得策だと判断したのではないか」(前出と別のテレビ局関係者)

(文=Business Journal編集部)