自身のYouTubeチャンネル上で有名人の裏話などを次々と明かし、7月に投開票された参議院選挙で初当選を果たしたガーシーこと東谷義和氏(NHK党)。同27日にはInstagramにて、男性YouTuberグループ「東海オンエア」の「てつや」と、女性YouTuber「きりたんぽ」の“キス動画”を公開し、波紋を呼んでいる。
「てつや」は昨年9月に「文春オンライン」の報道がきっかけで、元AKB48・峯岸みなみとの真剣交際を公にした。そんな「てつや」とYouTubeの企画などで共演経験もある「きりたんぽ」だったが、ガーシーは「YouTuber達へ オレにあまりかまうな かまわなければ 攻撃されない わかるよな??」というコメントを添えて「てつや」が「きりたんぽ」にキスをする動画をアップ。
この動画が注目を集めるなか、「きりたんぽ」は8月2日、自身のチャンネルを更新し、騒動を謝罪。その上で、動画は「4年以上前のもの」であること、「当時、私は『てつや』さんのことが好きでした」と好意を寄せていた身であること、自分とガーシーは2年ほど前の酒席で1度会っただけであることなどを説明しつつ、ガーシーに向けても「何か私が失礼なことをして、怒らせてしまっているのであれば、お詫びいたします。申し訳ありません」と頭を下げた。
そして、「きりたんぽ」は自身に寄せられるコメント、DMのなかに殺害予告や侮辱、罵倒といったものも含まれていることを明かし、突発性難聴を発症したことを告白。これまで支えてきてきれたファンに「恩返し」できないとして、「しばらくの間、YouTubeをお休みさせていただきます」と活動休止を発表した。
「『きりたんぽ』には多くのファンがいるが、人気があって目立つためか、アンチコメントが寄せられることも少なくない。つい最近では、6月30日に男性YouTuberグループ・コムドットのチャンネルで公開された動画をめぐっても、複数のYouTuberがプールではしゃぐなか、コムドットの『やまと』の近くにいた『きりたんぽ』が『やまと』の腕を掴んでいたなどと騒がれ、炎上。これを受け、『きりたんぽ』は7月1日に動画を公開し、水中で足がつかず焦って『やまと』の腕を掴んだだけではあるものの、『誤解を招くようなことをして、本当にごめんなさい』と謝罪していた」(週刊誌記者)
<権力者である国会議員が一般人を晒す>
また、3月17日公開の動画では、知らない男性からのつきまとい被害を報告していた「きりたんぽ」。このように、もともと心労は多かったとみられるが、ガーシーにより“キス動画”を流出させられ、誹謗中傷を受けたことは大きな精神的ダメージとなったと推察され、ネット上では次のようにガーシーへの批判が噴出している。
<権力者である国会議員が一般人を晒すのはただの弱いものイジメでは?権力者が自分の意に沿わない者のプライベート(犯罪でもない)を次々晒していくという暴挙を許してもいいのだろうか>(原文ママ、以下同)
<議員なのに個人のプライベートをネタに活動休止に追い込む。以前の単なる暴露系YouTuberなら問題は個人間の問題だが、国民の代表の一人となった立場>
<本来国会議員は、国民からお金を貰っているんだからそれに報いるために一生懸命働かなくてはいけないはずなのに、国民に何のメリットもない暴露をして人を傷つけて一体何がしたいんだろうか?>
<正直ガッカリ。当選した時は政治活動1発目は何をしてくれるのだろ?政治に対して何を言ってくれるのだろ?と思っていたが、帰国しない>
<国会議員が国民を追い込んだという事になってしまうよね。国会に出席はしないがお高い給料はもらう>
<これが国会議員なってやりたかった事でしょうか、何か違法性がある動画だったのか疑問しかないし、国会議員の仕事としてそれを公開してどんな公益があるのか説明して欲しい>
影響力低下も
今月2日に発売された自伝的著書『死なばもろとも』(幻冬舎)が発売前から予約が殺到し初版7万部のベストセラーとなるなど、世間からのガーシーへの注目度がいまだに高いことは周知の事実だ。その一方、Twitterアカウントの凍結やYouTubeアカウントのBAN(凍結)がなされ、現在は主にInstagramや、マストドンを使った独自SNS「GC2」上で情報を発信しているが、YouTubeとTwitterという2大プラットフォームから排除されたことで、情報の拡散力や影響力の低下は否めない。
「ガーシーが暴露を始めてから半年ほどたち、綾野剛や小栗旬、新田真剣佑など彼が力を入れて批判を展開してきたタレントは、結局、ほぼノーダメージで仕事に影響は出ていない。参院議員に当選して以降は暴露も鳴りを潜めており、世間的には飽きられ始めている印象もある。
また、参院選では『47都道府県暴露』と銘打ち、当選したら芸能人などの著名人の裏話を実名で明かしていくという“選挙公約”を掲げていたが、もし実行に移せば、名前を明かされた側は名誉棄損などを訴えて法的手段を取ってくる可能性もあり、そうなれば、すでに借金があるガーシーの立場はますます厳しくなる」(週刊誌記者/7月29日付当サイト記事より)
一方、国会議員としての活動にも、早くも暗雲が立ち込めている。
今月2日、参院議院運営委員会理事会が、ガーシーが提出した海外渡航届を許可しないことを決定。現在ドバイに滞在するガーシーは、3日召集の臨時国会に欠席するとして参議院に渡航届を提出していたが、参議院はこれを認めないという判断をしたことになる。国会議員は召集日に登院するよう国会法で定められており、今後も登院しない状況が続けば参議院の懲罰委員会がガーシーの除名などの処分を下す可能性も指摘されている。
「ガーシーが所属するNHK党の立花孝志党首は、ガーシーが任期中に1度も登院しない可能性も示唆している。国会議員には歳費と旧文通費あわせて月200万円以上が支払われるが、海外在住のままSNS上での暴露に明け暮れて登院する意思がない議員に、税金から多額の給料が支払われることが許されるのかという世論からの批判が、参議院に向けられるのは必至。そのため、早ければ年内にもガーシーが議員を除名されるのは規定路線だとみられている。
ガーシーの場合、当選前から下手に目立つ存在だったこともあり、除名という流れになりそうだが、地方政界では議員としての活動実態がないのに毎月多額の給料をもらっている地方議員がゴロゴロいる。今回のガーシーの件を契機に、そういう部分にもメスを入れるべきでは」(全国紙記者)
(文=Business Journal編集部)