TKO木本の投資トラブル、事務所の異例対応の裏側…擁護の意見が出なかった理由

 芸能界を巻き込んだ巨額の投資トラブルは、一向に収束する気配がない。

 お笑い芸人・木本武宏TKO)が松竹芸能を退所に追い込まれた、総額7億円ともいわれる投資トラブル。その余波は、思わぬ方向にも及んでいるのだ。スポーツ紙芸能担当者記者が語る。

「出資が噂される芸人や芸能人に対して、スポーツ紙や週刊誌記者がなんとか話を聞こうとして、少々強引な方法で直撃を繰り返しています。それを知った他事務所の幹部たちは激怒。もはや木本さんだけの問題だけではなく、芸能界全体を巻き込んだ未曾有のトラブルへと発展しつつあります。ある芸能事務所の幹部は、『木本のせいで、なぜウチの人間が巻き込まれているんだ』とご立腹の様子でした」

 今回の問題では、事前に察知した松竹芸能が独自に調査をしたとされている。そして、トラブルの全容が明らかになる前に退所させるという、異例のスピード感で処分となっているのだ。この処置一つをとっても違和感があるが、いったい背景には何があるのか。松竹芸能の関係者は次のように話す。

「正直なところ、木本さんの投資トラブルの実害、どれだけの人が巻き込まれたのかは正確なところまで把握できていなかったと聞いています。ただし、事務所としては事件性もあると判断したのかもしれません。木本さんが仮想通貨や投資にのめり込んでいたことは、近しい人間だけではなく、ある程度周知の事実でしたから。火のない所に煙は立たぬ、ではないですが、はっきりとわからなくてもグレーな部分があると判断したのでしょう」

 気になるのは、芸歴30年を超えるベテランの功労者に対して、社内で守ろうとする気配がなかったのか、という点だ。前出の関係者は「そういった擁護の声は聞かなかった」と続ける。

「TKOのコンビのパワハラ体質は有名で、2人はタイプが違ったので、始末が悪かったといえます。相方の木下隆行さんは直情型ですぐ行動に出るタイプですが、木本さんは理詰めでとことんねちっこく嫌味を言うようなイメージです。後輩芸人の間では、『木本さんのほうが怖い』という人間が多いくらいです。確かに面倒見は良いのですが、機嫌をとるのがすごく難しい人でしたね。芸人だけではなく、社員やスタッフの中でも立場によって露骨に態度が変わるので、正直、下からはあまり良い話は聞いたことがありません。むしろ、今回の件でホッとしている関係者も多いのではないでしょうか」

突如現れた個人事務所の担当者はプロの“火消し屋”?

 投資トラブルが表面化してから、木本の個人事務所は「必ず木本自身の口から説明させていただきます。しかし、法的措置の観点から、日程を模索している最中です」としている。当初は7月頭から8月初旬の会見を予測していたマスコミ各社だが、まだ時間がかかりそうだという見方が強い。今回の報道ではスポーツ紙が先行して取材をしていたが、この個人事務所の担当者が取材対応を行うようになってから、少しトーンダウンした感もある。その背景について、前出のスポーツ紙記者は次のように説明する。

「これまでは裏で関係者に取材するしかなかったんですが、“当て先”ができたのは大きいです。言葉の真偽は定かではないのですが、こちらの質問には個人事務所の担当者が対応してくれるので、そうなるとその言い分を書く機会も増えます。各社100%の確証がない段階で部分的に小出しにしている面もあるからです。

 この突如現れた個人事務所の担当者は、関西弁をうまく操り、こういった事案への対応の慣れも感じさせます。あくまで個人的な感覚ですが、プロの“火消し屋”のような役割も担っているんじゃないでしょうか。会見に時間がかかっているのも、投資の関係者への事実確認だけではなく、さまざまな調整も行われているからだと思います。

 木本さんは芸能活動を継続するとのことなので、事務所や木本さんとしても、自分たちを守る必要があります。そのため、情報の真偽は慎重に見極めないといけないとの警戒心を持っていますね」

 芸能界激震の未曾有の投資トラブル。一刻も早い真相の解明が待たれる。

(文=Business Journal編集部)