お笑いコンビ・TKOの木本武宏が後輩芸人らに持ち掛けた投資話で多額の損失が発生し、木本がテレビなどへの出演を見合わせていると、21日付スポーツニッポン記事が報じた。一部報道によれば、詐欺まがいの案件であった可能性もあるという。
TKOは1990年代から主に関西を拠点に地道に芸能活動を続け、2000年に入ると徐々に全国放送の番組への出演も増えてブレイク。コント師日本一を決めるテレビ番組『キングオブコント』(TBS)では4度の決勝進出を誇るなど、その緻密に作り込んだコントには定評がある、芸歴30年以上におよぶベテラン芸人コンビだ。
そんなTKOが世間を騒がせたのが、2019年9月に発覚した、木下隆行による“ペットボトル事件”だ。木下がライブ本番中の後輩芸人の言動に怒り、楽屋で中身の入ったペットボトルを顔面に投げつけて負傷させていたと報じられ、さらに日常的に後輩芸人らへパワハラ的な行為を行っていたという証言が次々と浮上。木下は翌年3月に所属していた松竹芸能を退所し、現在はフリーで活動している。
「TKOは木本も、パワハラというレベルではないが、“厳しくて怖い先輩芸人”というイメージを持っている芸人も少なくなく、業界内でも“強面キャラ”が広まっているのは事実。バラエティ番組でもそういう取り上げられ方をされることもあるので、本人も自覚しているのでは」(テレビ局関係者)
木下が松竹を退所した後もTKOは解散していないものの、コンビでの活動はほぼみられず、木本は現在、『週末ライブ キモイリ!』(KBS京都)の司会など主に関西のレギュラー番組の仕事などをメインでこなしている。
所属事務所も全容を把握できていない?
その木本が多額の投資トラブルを抱えていると、21日付スポーツニッポン記事が報道。スポニチによれば、木本は芸人など仕事関係者らに投資話を持ち掛けてお金を集めていたが、「一緒に投資を進めていた人物」(スポニチより)と連絡がつかなくなり、集めたお金は木本のもとには残っていないという。
「今月に入り、テレビ局側が木本の起用をNGにし始めたという話も流れていたが、実際には松竹サイドのほうから局側に、木本の出演見合わせをお願いしていた。どうやら詐欺のようなものに巻き込まれて多額の借金を抱えたことが問題になっているという情報も伝わっていたが、松竹も全容を把握できておらず、そもそも木本本人も自身がいったい何に巻き込まれたのか、どういう状況に陥っているのかを把握できていないのかもしれない」(テレビ局関係者)
一部では、木本武宏が関与していた投資案件が詐欺まがいのものだったのではないかという報道も出ているが、別のテレビ局関係者はいう。
「たとえその話が詐欺であったとしても、木本自身が詐欺だと知りながら仕事関係者に出資を持ち掛けるとは考えにくく、木本もよくわからずに巻き込まれた被害者だった可能性もある。ただ、木本本人の認識や意図はどうであれ、もし木本からの話に乗ってお金を出して損をした人が業界内に大勢いたとするなら、松竹としては“けじめ”を見せるためにも契約解除など毅然とした対応を取る必要に迫られる。そうなれば、木本の芸能活動継続は難しくなり、事実上の活動休止に追い込まれるかもしれない。
ただ、仮想通貨の“GACKTコイン”で広告塔を務めて多額の損失を抱える投資家を多数出したGACKTが、今でも活動を続けている例もあり、どういう展開になるのかは不透明。松竹が『厳重注意』や『一定期間の活動休止』で済ませるのか、契約解除などの厳しい処分を下すのか、松竹の判断にかかっている。もっとも、木本も純然たる被害者で多額の借金ができてしまっただけというケースも考えられ、松竹としては事実の把握を急いでいる模様」
金融業界関係者はいう。
「“一緒に投資を行っていた人物”と連絡がつかなくなり、お金を回収できなくなったということなので、いわゆる投資詐欺を手掛けるグループなり人物なりに木本が誘われ、本人は自覚がないまま結果として関与させられていた可能性がある。木本は以前、大手ビジネス系ウェブメディアで投資に関する連載を持っていたことから、目をつけられて狙われたのかもしれない。広く顔と名が知れた芸能人はそういうグループに広告塔として利用されやすいので、芸能人側も注意が必要だ」
(文=Business Journal編集部)