過去に交友があった芸能人や人気YouTuber、企業経営者らに関する情報を自身のYouTubeチャンネル「東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】」上で次々と明かし、注目を集めている“ガーシー”ことアパレル会社元代表取締役の東谷義和氏。そのガーシーは10日投開票の参院選で当選を果たし晴れて参院議員(NHK党)となったことに驚きが広まったが、13日にはInstagramでライブ配信を行い、今月中にオンラインサロンを立ち上げると報告し、「社長含め全員叩きます。ガンガンいくから」と宣言。さらにガーシーの自伝的著書『死なばもろとも』(幻冬舎)が発売前に予約が殺到し初版5万部のベストセラーとなり、改めて世間からの注目度の高さが証明された。
これまでガーシーは、学習塾「武田塾」を運営するA.ver社長・林尚弘氏やライバー会長・飯田祐基氏(ともに辞任)、人気YouTuber「てんちむ」を皮切りに、城田優、新田真剣佑、大原櫻子、福士蒼汰、MY FIRST STORY(以下、マイファス)のHiro、ジャニーズWESTの藤井流星、元SMAPの木村拓哉、中居正広、そしてトライストーン・エンタテイメント所属の綾野剛や小栗旬、田中圭など、数多くの企業経営者や芸能人のプライベートにまつわる話を明かしてきた。
特に選挙期間中は連日にわたり動画配信を行い、港区界隈の人脈や知り合いの経営者、女性たちから入手したという情報に基づき、楽天グループ会長兼社長の三木谷浩史氏への批判を激しく展開。Twitterアカウントの凍結やインスタライブの停止、「ガーシーch」上にアップ済の一部動画の強制削除などがなされると、ガーシーは三木谷氏サイドの働きかけによるものだとの主張を展開。投票日直前の7日配信のニコニコ生放送の『参院選2022 ネット演説』内でもガーシーは、三木谷氏が、過去に楽天モバイルのイメージキャラクターを務めていたタレントのローラと知人らを交えてプライベートで集まった際のエピソードとして、次のように語っていた。
「アメリカの別荘行って、そんときに写真を撮るときにローラが取り出した携帯がiPhoneやということだけで、(三木谷氏は)ブチギレですわ。土下座まがいの謝罪させたらしいです。ローラに」
さらに投票日前日にもYouTubeのライブ配信を行い、安倍晋三元首相が死去した8日の三木谷氏の北海道・札幌での行動を批判していた。
「新聞やテレビからも取材かなり来てます」
当選後もガーシーの勢いは衰えない。12日にはYouTubeのライブ配信で、かつてSMAPのヘアメイクを担当していた東京・南青山の人気ヘアサロン「ing」代表でタレント・小倉優子の元夫でもある菊地勲氏が出演し、元SMAPメンバーたちの裏話を披露。13日にはインスタライブを配信し、現在ガーシーのYouTubeチャンネルが閲覧できない状況になっていることについて、次のように説明した。
「(YouTube運営元から)メンバーシップへの(メールの)内容、『規約違反で一時的に停止されてる』という書き方をされている。もしかすると、1~2週間、もしくは1カ月で僕のYouTubeが戻ってくる可能性があるんですね。勘違いして解除してる人もいると思うんですけど、だからメンシプ解除しないでください。YouTubeは(凍結ではなく)一時停止の可能性もあるということです。今現状でいうと(運営元から)メールもなんも届いていないですよ」
「今月中に(オンライン)サロンができます。万が一BAN(凍結)されていたとしても大丈夫です。参院議員になったので、新聞やテレビからも取材かなり来てます。発信できるツールはかなりあります」
続けて、改めて三木谷浩史氏について次のように言及した。
「YouTubeに対して、もし不当な圧力をかけているんであれば、それをやってる社長含め、全員叩きます。ヒヨってないんで一切。ガンガンいくから。“敵の敵は味方になる”っていうのは、今回の戦いでよくわかりました。三木谷に対して敵意を持っている人は、今回みんな僕の味方になってくれています。まあ大物ぞろいです。世論が一緒になって戦うのが一番デカいから」
ちなみにエイベックス会長の松浦勝人氏も11日に行ったYouTube生配信で
「ちょっと三木谷さん、分が悪いですね。なんか、また札幌かどっかで、安倍さん亡くなった次の日に? 俺だってさ、安倍さん亡くなって日曜までインスタあげなかったのにさ。ちょっと出しづらかったら、出さなかった」
とガーシーを援護射撃したが、さらにガーシーにとって追い風になっているのが、8月2日発売の自著『死なばもろとも』の予約状況だ。発売前にもかかわらず予約が殺到し初版5万部となり、早くもベストセラーとなることが確定したのだ。
「ガーシーは選挙が終われば三木谷氏のプライベートを知る関係者への“証人喚問”などを含めて暴露を再び本格化させると言っていたので、今後はサロンでいろんな人への攻撃を強めていくとみられる」(週刊誌記者)
帰国と逮捕の可能性は?
気になるのが、今後のガーシーの国会議員としての活動だ。
ガーシーは過去に「BTS詐欺」に関与しており、被害者に対して約4000万円を弁済する意向を表明しており、さらに自身のギャンブルでできた約3億円の借金を抱えていることも公表しているが、現在ドバイに住んでいるガーシーは、以前から警察に逮捕される可能性があるとして帰国を拒んでいる。国会議員は国会の召集日から7日以内に登院することが法律で定められており、正当な理由なく欠席を続けると議員を除名されることもあるが、ガーシーは朝日新聞の取材に対し、国会への出席は「慎重に判断する」と答えている。
そもそもガーシーは今回の出馬の目的について、5月に行ったYouTube生配信内で次のように説明しており、「権力保持」と「お金」のために議員を目指すという動機が議論を呼んでいたことは事実である。
「警察から“YoutubeをBANするぞ”っていう、よくわからない不当行為が起こったときに、政治家の力を後ろに見たし、それを動かしているのが(芸能事務所の)トライストーンだって考えたときに、俺はどうしても今回のことでトライストーンに負けたくないのよ、やっぱり。俺がもし政治家になったら、そういうことも、しにくいのかなと、圧力的なものがね。ちょっとやそっとで逮捕されないというのは、なんとなく理解できるんだけど。影響力ね、絶大なる力を持たないと、これからいろんな事務所と戦うときに、やっぱ勝てないなと
「もう一つは、お金。(NHK党首の)立花さんが言うように3億というお金が当選した際にもらえるんであれば、俺からしたら一気に終わるわけよ。この借金生活が。お金のためになるんだったら、選挙に出てもいいかなっていうのが一つの俺の中の考え。正直、お金が必要だから、俺は絶対的にね」
全国紙記者はいう。
「ガーシー本人が“警察が動いていて逮捕される恐れがある”と言っているということは、彼が周辺から話を聞いてそういう動きを察知しているということだろう。警察が本当に逮捕に向けて動いているのかどうかは分からないが、BTS詐欺については被害者たちと弁済の方向で話が着いているということなので、もし逮捕される可能性があるとしたら、プライバシー侵害や名誉棄損がらみのほうではないか。ガーシーは誰でも閲覧できるネット上で、芸能人や企業経営者のみならず、その家族まで実名を出して話しており、当人サイドから正式に警察に被害届が出されれば、警察が動く可能性は十分にあり得る。
参院議員の任期6年の間、帰国せずに一度も国会に登院しないまま毎年2千万円近い歳費を受け取り続けるというのは、世論的にもさすがに許されない。もし帰国となれば、そのタイミングでどのような動きが出るかが注目されるだろう」
(文=Business Journal編集部)