『ひるおび』エアコン28℃呼びかけ→スタジオ内は23℃…恵俊彰「家庭とは違う」

 6月21日放送の情報番組『ひるおび』(TBS系)は、節電のために室内の温度が28℃、湿度が50~60%になるようエアコンの設定を調整するよう視聴者に呼びかけたのだが、同番組を収録するスタジオ内の温度が23.3℃であることが生放送中に発覚し、物議を醸している。

 3月に発生した福島県沖地震の影響で一部の火力発電所が運転停止となったことや、全国の老朽火力発電所の休廃止が増加していることなどが重なり電力需給が逼迫していることを受け、政府は7日、家庭や企業に対して7月1日~9月30日の節電を要請した。政府による節電要請は2015年以来、7年ぶりとなる。

 萩生田光一経済産業相は会見で「室内温度を28度にしたり、不要な照明は消したりするなど、節電・省エネしていただきたい」と語り、政府はオフィスビルでのブラインド使用や学校での教室の照明の間引きなどに節電効果があることを強調している。

 さらに政府は、節電に協力した家庭や企業にポイントを付与する制度を検討しているが、一般的な世帯では月数十円ほどの還元にしかならないため、その効果に疑問の声が広がっている。

 そんななか、21日放送の情報番組『ひるおび』内ではエアコンの使用をめぐる節電効果をテーマとして取り上げ、2週間に1回の頻度でのフィルター掃除や、風量を「自動」に設定すること、そして温度を28℃に設定することなどを呼びかけた。

 続けてスタジオ内で気象予報士の森朗氏が温度・湿度計を手に持ちカメラに向けたのだが、温度は23.3℃、湿度は60%を表示。すかさずMCの恵俊彰は

「はい、こんなに照明たいているのもありますから、ものすごくクーラー効かせております。28度、ご家庭の温度とは違いますけれども」

と説明したのだが、SNS上では次のように疑問の声が続出している。

<エアコンの設定温度を上げましょうとか放送してるくせに、自分達はやらんの?>

<23.3℃、ひるおびのスタジオの室温、皆スーツにネクタイ、スリーピースも、見てる側からするとさぞ暑いだろうなと思っていたが冷やし過ぎではないのか>

<エアコンの設定は23℃以下でなければ無理だから相当低く設定している。堂々と生放送してる時点でSDGsの意識ゼロって良く分かる>

<恵君は照明もあって熱源があるからと言うけどさ それでも23度にする必要性があるのかねえ だからテレビ局に節電の余地が多いと思われちゃうんじゃないのか>

<設定温度では無く、実際の温度が23.3度湿度59%の快適なスタジオから、暮らしが大変とか言われましてもねぇ>

<もう少し温度を上げてもいいんじゃないか?その分薄着にすればいいんだし。チノパンにポロシャツでも構わんよ>

節電意識が低い

 この日の『ひるおび』の放送では、MCの恵俊彰、コメンテーターで弁護士の八代英輝氏、コメンテーターでジャーナリストの大谷昭宏氏はそろってスーツのジャケットにネクタイといういで立ちだったが、テレビ局関係者はいう。

「テレビ局のスタジオに限らず、外部の収録・撮影スタジオはどこもガンガンに冷房が効いていて、かなり寒い。女優さんなんかは、寒そうにして長袖の服や毛布みたいなものを羽織っている光景も珍しくない。スタジオでは大量の照明をたくので、暑くなってしまうと、特に女優さんなど女性タレントが汗をかいているところが画面に映ってしまうとマズイという事情や、機材が熱を持って故障してしまうのを避けたいという事情があるのは確か。

 だが、これだけメディアも節電やクールビズが大事だと視聴者に向かって言っておきながら、自分たちは長袖のスーツとネクタイを着用してエアコンをガンガン効かせて“テレビ局のスタジオは特別”だと言うのは、世間的にはまったく納得されないだろう。学校の教室やオフィスで照明を間引きしているのなら、テレビだって照明を多少落として暗くしたっていいし、情報番組やニュース番組の出演者も服装は半袖のワイシャツだけにしたっていい。

 そもそも大量の電気を浪費する生放送のなかで国民に節電を呼びかけるなど、完全に本末転倒。恵の“一般家庭とは違う”という言葉に表れているように、テレビの人間は大量の電気を使うのは当たり前という意識で、あらゆる業界のなかでもっとも節電意識が低いのがこの業界といえる」(テレビ局関係者)

(文=Business Journal編集部)